スイートプリキュア♪ 鬼人の組曲   作:水無月 双葉(失語症)

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 プリキュア・ライオットジャベリ様から誤字報告を頂きました。
 いつもありがとうございます。

第2節 光の使者の小曲(メヌエット)の5GOGOバージョンになります、ある事が理由で本編から差し替えとなりました。

何故5GOGOかと言いますと、賑やかな感じになるかなと思ったからです、変更後に本編で初代になったのは最初に知り合うなら初代かなとぼんやりと考えてました。

今となってですが、最初に出会うのが咲ちゃんと舞ちゃんでも面白かったかもしれません。



if 蝶と薔薇の円舞曲(ワルツ)

「あなた達さっき舞台に乱入した人だよね」

 

 いきなりかけられた言葉に響ちゃんはむせ込んでしまい、奏ちゃんが背中をさすっている、しょうがないので後ろを振り向くと立って居たのは、満面の笑みの夢原のぞみだった。

 

 うららとこまちも笑いながら立っており、ストッパーである三人が居ない事に俺は恐怖する。

 

「ヒトチガイデスヨ」

 

「お兄さんさっき凄かったですね、アクション俳優さんかスタントマンさんですか」

 

 うららが俺の言葉など聞こえない、と言わんばかりに聞いてくる、言葉に詰まっていると更に大きな声が掛けられた。

 

「「のぞみ! うらら! 人様に迷惑をかけない!」」

 

「私の友人達がすみません」

 

 りんとくるみが腰に手を当てのぞみに食って掛かり、その横でかれんが頭を軽く下げる姿を見て俺は息を飲んだ、水無月かれん。前から美人だと思っていたが、目の前の彼女は予想を遥かに上回るほどの美人さんだった。

 

「大丈夫ですよ、話をしていただけですから」

 

 緊張しながらもかれんに答えると彼女は不思議そうに小首をかしげる、その所作すら美しく溜め息が漏れそうになる。

 

「貴方さっき舞台に飛び降りて来た人ね、すごいのね」

 

 かれんに覚えて貰っていて少し嬉しい、やっぱり綺麗で可愛い、つい見とれてしまう。

 

「八雲兄、美人だからって見過ぎ」

 

「失礼ですよ、八雲さん」

 

 響ちゃんと奏ちゃんに突っ込まれて我に戻り、自分のチョロさに呆れ頭を抱えたい衝動に駆られるがなんとか我慢する。

 

「ねえねぇ、さっきのネコ喋ってたよね」

 

「はは、考えたくない」

 

「かわいいかったです」

 

「不思議よね」

 

「どこにいったのかしら」

 

 五人一斉にしゃべりだし何が何だか分からなくなるそんな中くるみは何かを探すかのように周りを見ていた、響ちゃんと奏ちゃんも目を丸くして驚いているので誤魔化そうと努力する。

 

「あー、俺の腹話術ってことにしません」

 

「腹話術出来るんだすごい」

 

「イヤ、それはないから」

 

「芸人さんだったんですか」

 

「ネタになるかしら」

 

「今度の慰問に来てくれないかしら」

 

 俺の言葉を受け、やはり一斉に喋り出すがくるみはやはり何かを探している、くるみは何を探しているのかと思いながらも、一斉にしゃべりる姿にすごいなぁと思いつつも、つい目線はかれんに向いてしまう。

 

 かれんが視線に気が付きこちらを見る、思わず動けなくなってしまうが、俺は異常な気配に気が付いて、吹き抜けに顔を向け空を凝視した。

 

「八雲兄、どうしたの」

 

「八雲さん?」

 

 響ちゃんと奏ちゃんの声は聞こえているが頭に入って来ない、空気が禍々しく変わった様に感じて、頭の中で警鐘が強烈に鳴り響く、俺は弾かれる様に立ち上がるとかれんの両二の腕を掴む。

 

 くるみが大騒ぎしながら俺の腕を掴みかれんから引き離そうとするが、構っている暇も無くかれんに向かって怒鳴る様に声を掛ける。

 

「かれんちゃん! 今すぐ皆をまとめて避難しろ!」

 

 かれんはいきなり俺が名前で呼んだので驚いた表情を浮かべていたが、俺は構わず顔を響ちゃんと奏ちゃんに向けて強い口調で話す。

 

「二人は彼女達と一緒に行動しろ! 判断に困ったらかれんちゃんとこまちちゃんに相談しろ! 彼女達の指示は正確だ!」

 

 のぞみはすごい勢いでキョロキョロし、りんとうららは空を眺めて首をかしげて居た。

 

「こまち!」

 

「えぇ」

 

 俺の緊張の強さが伝わったのか、かれんがこまちに一声掛けながら立ち上がると、掴んでいる俺の手に自分の手を添えてくる。

 

「八雲さんでしたっけ? 任せて下さい」

 

 凛とした表情のかれんに頷くと俺は、踵を返して走り出した。

 

「八雲兄!」

 

 響ちゃんは叫ぶように俺の名前を呼ぶ、俺は足を止め振り返ると響ちゃんと目が合う、響ちゃんは何かを我慢するように顔をしかめると、無理やり笑う。

 

「必ず、必ず、戻って来て。八雲兄!」

 

「後で必ず合流する、待って居てくれ。響ちゃん、いざとなったら構わないから全力を出せ、奏ちゃんも良いね、出し惜しみは無しだ!」

 

 俺は二人に言い放つと、ホルダーから展開前の音角を取り出し見せる。一瞬驚いた顔をしたが、響ちゃんと奏ちゃんは力強く頷くと、キュアモジューレを入れてあるポケットを叩いて見せた。

 

「そうだ、それで良い、後は頼む」

 

 俺達のやり取りにかれんは眉を寄せると何かを考える素振りを見せる、顔を上げたかれんと目が合うと俺は一瞬目線で合図をする、かれんは気付いたらしく響ちゃんと奏ちゃんを一度見てから俺を見て来たので小さく頷くと、理解したかれんは小さく口元に笑みを浮かべる。

 

 気が付くと全員が立っており、皆で頷き合うと俺達は二手に分かれ一斉に走り出した。




お読み頂きありがとうございます。
次回の更新は来週末の予定となります、宜しければお付き合い頂ければ幸いです。

うららに対しての「握手してよ」ネタを思い付いた為に変更となったお話です。

こちらの方がスピード感がありましたかね、どうでしょう。
かれんさん美人ですよね。お気付きの方は多いと思いますが、私の名字は彼女から頂戴しました。

これにてオールスターズは完全終了となります、長い間お付き合い頂き本当にありがとうございました。

お話は本編へと戻ります、こちらもお付き合い頂ければ何よりの幸せです。
では次回。

第9話 奇妙な時間
第1節 同居?同棲?

よろしくお願いします。
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