スイートプリキュア♪ 鬼人の組曲 作:水無月 双葉(失語症)
今回も病気の前に書いたものですが、直して無い物ですがよろしくお願いします。
お読み頂いたら嬉しくて思います。
トロピカルージュプリキュアが始まりました。
ローラはずっと人魚状態なんでしょうか……気になります。
「アコちゃん、ご苦労様」
「ん、ちょっと疲れた」
大きな溜め息を吐くアコちゃんに、ペットボトルのお茶を渡す。
「俺が下を見るべきだったな、ごめんな」
「良いよ別に、八雲じゃあの二人から逃げ辛いでしょ」
そう言うと、小さい喉を鳴らしながらお茶を勢いよく飲むアコちゃん。
「まぁ、そうなんだけれどね……」
下に目を向けると、ついにトリオ・ザ・マイナー達が行動を開始する。時計に併設されている人形の音楽隊に不幸の音を浴びせ女性の持っていたシンバルをネガトーンに変える。
「アコちゃん」
下を指さしアコちゃんを呼ぶ、手摺まで来たアコちゃんと一緒に二人の戦いを見守る事にした。
最初は互角と思われた戦いだが、正面に敵に気を取られ過ぎて後ろから攻撃を受けるメロディ、防戦一方のリズムはなすすべも無く吹き飛ばされる。
メロディ達の心は折れずにコンビネーショで戦うが、ネガトーンの方が上手で攻撃を受けてしまう、何とか起き上がった二人は果敢に攻撃をした。
「打点をずらされた……今の攻撃は効いて無いぞ」
案の定ネガトーンにつかまり、振り回され投げ飛ばされる、二人の悲鳴が耳に入り奥歯を噛み締める。
「八雲……」
アコちゃんは不安そうな顔をしながらも『キュアモジューレ』握り頷いてくる、俺も二人には話していない『変身鬼笛・音笛』を取りだし二人揃って変身をすると、ミューズが用意していた黒いコスチュームを纏い俺の全身を見渡す。
「似ているけど違うのね、顔もちゃんと隠すんだ」
「あぁ、この姿はツノが3本だし、今のミューズと同じ黒系ベースでさし色が青だからな声さえ出さなければ、ばれないよ」
ミューズはまだ納得がいかない様でだ、仕方ないのでもう一度声を掛ける。
「信用しろとは言わない、だが信頼はして欲しい」
「本当に良いの? あの二人を裏切る事になるんだよ……」
不安そうに聞いてくる、俺は信じて欲しくはっきりと言い切る事にした。
「構わないと話しはしただろう、気にするなミューズ、もう決めた事だ、それに俺はお前の味方だ、それは信じろ」
「……ありがとう。どうする一緒に戦う?」
「いや、急増のコンビネーションじゃ危険だ、抜群のコンビネーションのメロディとリズムが既に破れている、俺が一対一に持ち込むから別れて戦おう、その方が得策だ」
俺の提案にうなずくミューズ、やはり初めての戦闘のせいか幾分緊張をしている。
「絶対に合流はさせないし、ミューズ危なくなったら助けるから気を楽にして行け、それにドドリーも居る、ドドリー、この作戦の要は君だ、大変だろうがミューズの為に頑張ってくれ」
「分かってるドド」
ミューズがドドリーに目を向けると、ドドリーは任せておけとばかりに自分の胸を叩く。
「では、行こう」
三人でうなずき合い屋上から飛び出し広場のモニュメントの上に着地し、ミューズがモジューレを構え俺はそれに合わせ音撃管を構えた。俺達三人の戦闘がついに始まる。
おかしい、攻撃が決まらない、当たらなくはないが手ごたえが無さ過ぎる、翻弄され続ける私とリズム。
このままじゃいけない、ハミィの心配する声が聞こえる、私ってこんなに弱かったの……獣鬼。この場に居ない仲間の思う、リズムの少し怯えた顔、私が支えなきゃ、でも、体が言う事を聞いてくれない。
バスドラの命令に従い迫ってくるネガトーン、私は恐怖に負けて目をつぶってしまった。
八雲兄助けて…………
聞こえてくる美しい笛の音、ネガトーンの気配が止まる、恐る恐る目を開けるとリズムと顔を見合わせた。
続いて聞こえるのは勇ましい管楽器の音色、笛の音色で落ち着いた心が管楽器によって奮い立たせて貰える。
更には笛と管楽器の合奏、体に力がみなぎる気がしてきた。
「上ニャ!」
ハミィが叫び上を見上げると広場の中央に置かれたモニュメントの上に二人の人物が立っていた。
一人は女性、黒にも見える深い紫色のスーツに同じ色のマントに仮面、私達と同じ『キュアモジューレ』を持っている、隣の男性らしき人物を見た時呼吸が止まりそうになる。
「獣鬼……?」
リズムの呟きに落ち着いてもう一度観察する、スーツの色は黒、仮面も黒、仮面の縁取りは青、今は顔を出しているけれど昔かぶっていた獣鬼の仮面は赤い縁取りだったはず、それにスーツの色も獣鬼はもっと複雑だ、物凄く濃い紫で光加減で緑にも見える不思議なスーツの色、それに最大の違いは獣鬼はツノが二本だけれど謎の鬼はツノが三本持っていた。
「獣鬼じゃ……八雲兄じゃないよ……」
震える声でリズムに話す。
「誰だが知らんが邪魔はさせん! ネガトーンやれぇい!」
飛び出したネガトーンと同時にふたつの破裂音、左右に飛んで行くネガトーン、謎の鬼人の攻撃でネガトーンはいきなり分断された。
私達が出来なかった一対一に簡単に持ち込んで戦い始めた。黒衣の女性が戦い始めると、鬼人は動かずモニュメントの上から正確無比な射撃を繰り出しネガトーンを圧倒する、その立ち姿に凄さと恐怖を覚える。
黒衣の女性の戦い方も圧巻だった、ネガトーンの攻撃をいとも簡単に躱しカウンターの蹴りを入れ、間合いを調整し反撃の隙を与えない、まるで踊っているようだった。
「早い……」
「それだけじゃないわ、なんてリズミカルな動き」
リズムと目で追っていると私達との違いが凄く分かる、ひとつひとつの動作に無駄が無い、次の攻撃の為の隙のない動き……今の私には悔しいけれど真似出来ない。
「ネガトーンの動きのリズムを完全に読んでるニャ!」
ハミィも感嘆の声を上げる、鬼人の戦いも圧倒的だ、何時に間にか銃を仕舞い接近戦をしているが獣鬼の様に足を止めずに滑る様に動いている、ネガトーンの攻撃を受け流し面白い様に投げ飛ばし続けていた、しかも必ず離れる様に投げていて思わず声が漏れる。
「戦いながら距離を開けているの……」
「何て綺麗な投げ」
リズムの言う通りだ。ネガトーンと接触した瞬間には投げ飛ばしているんだ、でも良く見ると打撃もしっかりも入れている、この人も強い。
黒衣の女性が、バスドラにネガトーンを誘導しぶつけて倒すと、更に鬼人が投げ飛ばしたネガトーンもバスドラの上に落ちてもんどり打つ。
ネガトーンとバスドラが離れた瞬間に、黒衣の女性が腕を振るうと虹色の鍵盤が現れ、女性の演奏に合わせ鍵盤が飛んで行きネガトーンが鍵盤で出来た球体に封印される。
「凄い……」
呟いた私に鬼人が一瞬視線を送って来るが、即座にトランペットを模した銃のピストンバルブを手早く操作し構えると、黒衣の女性がそれに合わせ腕を振るい球体を解除し、それと同時に連続で打たれた赤い弾丸がネガトーンを捕え動きを封じる、鬼人はベルトから何かを取りだし銃に付けると出来あがったのはトランペットだった。
勇ましく吹き鳴らされるトランペットの旋律、ネガトーンが鬼人の発した音に包まれると音符についていた不幸の音を浄化させていく、最後に力強くづ吹き鳴らすとネガトーンが完全に浄化され音符も元に戻り、鬼人がジャンプして空中に手を伸ばし音符を掴まえ着地する。
「貴方達は一体……」
リズムが問いかけるが二人は何も答えずに、鬼人が私に向かって何かを投げつけてくる、慌ててキャッチしたそれは、鬼人が浄化した音符だった。
「音符……」
手の中の音符を確認し、顔を上げるとそこに立っていた二人は居なくなっており慌てて捜すと、リズムがモニュメントを見上げ小さな声を上げる。
モニュメントに視線を向けると、上に佇んでいる二人を見つけ見上げる、その脇に現れる紫色のフェアリートーン見たいのが飛んでいた。
お読み頂いたありがとうございます。
黒の女神の次の話で八雲の説明します。
名前は次の話で出ます、よろしくお願いします。
文章が読み辛いと思いますが本当に申し訳ありません。