スイートプリキュア♪ 鬼人の組曲   作:水無月 双葉(失語症)

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皆様お久しぶりです。
相変わらず言葉も会話も厳しいですが、なんとか生きてます。

今日3月20日に「ヒーリングっどプリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」がはじまりました(タイトル長いですね)プリキュア5が出てびっくりしました。

映画見て来ました。失語症でも話も分かりやすくてホッとしました。
シンエヴァは「見た」と言うだけでした、プリキュアは楽しめました。
ありがとうプリキュア!

27日からは副音声ボイスドラマも聞きに行きたいですが、少し心配です。

長々失礼しました。
続きをお読み頂きましたら幸せならです。


嵐の後は

「フェアリートーンニャ……」

 

 ハミィの呟きは驚きに溢れていた。

 

「フェアリートーンが居るって事は、あの子もプリキュア?」

 

「じゃあ、隣の鬼人は……?」

 

 リズムと私の疑問に答えたのは紫色のフェアリートーンだった。

 

「キュアミューズと矛兜鬼ドド」

 

「ムツキ……」

 

「キュアミューズ……」

 

 リズムと同時に呟く、やっぱり獣鬼、八雲兄とは別の鬼人なの? ミューズ? 一体どうなっているの。

 

「おのれー! 良くも俺様の作戦を!」

 

 地団駄を踏みながらバスドラが騒いでいる、リズムと一緒に身構えるが、バスドラは負け惜しみを叫ぶと逃げて行った。

 

「ありがとう、キュアミューズ、ムツキ!」

 

「おかげで助かったわ」

 

「別に助けた訳じゃないドド」

 

 私達の言葉を正面から否定するフェアリートーンに驚きを隠せない。

 

「お前達はネガトーンに倒されていたドド、それでもプリキュアかドド」

 

「ミューズもプリキュアニャ、ムツキは八雲と同じ鬼人ニャ、ハミィ達の味方ニャ」

 

 こういう状況でのハミィのマイペースはありがたい、私達が口にし辛い疑問をいとも簡単に聞いてくれる。

 

「誰の味方でもないドド」

 

 否定。その言葉が終わるや否や二人は風の様に去って行ってしまう。

 

「私達のほかにプリキュア、八雲兄以外の鬼人……」

 

「キュアミューズ、ムツキあの2人は一体……」

 

 私達の疑問に答えてくれる人は居なく、後味の悪い沈黙だけが残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 変身を解いた私は、ピアノの側でやるせない気持ちを抱えていた。正体不明のプリキュアに謎の鬼人、嘘の大会……

 

 閉じられた鍵盤蓋を指先でなぞると溜め息が漏れる、八雲兄がわざわざ用意してくれたのに……

 

「響……」

 

 奏が私の肩に手を添えて心配そうな雰囲気で見つめてくる、私は奏の方を振り向き笑おうとしたけど、上手く笑えなかった。

 

「南野さん、北条さん」

 

 後ろから掛けられた声に私と奏は振り返る、柔らかい笑顔で立って居たのは。

 

「聖歌先輩……」

 

「和音」

 

 微笑んでいる聖歌先輩の後ろで、和音がニッと笑いながら手を振っていた。

 

「どうしたんですか? 聖歌先輩、それに和音も……?」

 

「『音楽自慢大会』は残念ながら何かの間違いだったらしいわね……そこで二人にお願いがあるの、楽器が有って演奏者が居るのならやる事は一つじゃないのかしら」

 

 たぶん私と奏は、間の抜けた表情で微笑んでいる聖歌先輩を見ていたと思う。

 

「もう、二人とも分からないの? 聖歌先輩はみんなで演奏しようって言っているんだよ」

 

 返事の出来なかった、私と奏に対して和音が笑いながら手に持っていたパンデイロを軽く叩くと、軽やかな音が辺りを包む。

 

「皆でセッションもきっと楽しいよ」

 

 また、後ろから掛けられた声に慌てて振り返ると、王子先輩が楽器を手に仲間と共に笑っていた。

 

「今日、僕はヴァイオリンを弾くつもりなんだ、だから二人がピアノを弾いてくれてば嬉しいな」

 

 にこやかに笑う王子先輩に頷いている音楽隊の面々、隣でポカンとしている奏がちょっと面白い。

 

「合奏……ですか……」

 

 小さく呟き王子先輩を見ると頷かれ、和音はパンデイロを小さく振っていて楽しそうだ、聖歌先輩が私の手を握ると一心に見つめてくる。

 

「聖歌先輩?」

 

「もしよろしければ、お二人のピアノで是非歌ってみたいわ」

 

 聖歌先輩の歌……滅多に聞けないが、学校でもトップクラスと言われていて、去年の発表会ではソロの女子部門で優勝を飾っていた筈だ。

 

「わ、私の、ピアノで、よけれ……ば……」

 

 驚きのあまりひり付いた喉から出た言葉は、つっかえつっかえでしかも少し裏返っていて恥ずかしい。

 

「ありがとう、南野さん、北条さん嬉しいわ、では皆さん、準備はよろしいですか?」

 

 聖歌先輩の一言で王子先輩達が楽器を構え、奏が慌てて私の隣に座る、皆を一度見渡した聖歌先輩が大きく頷くと、和音がパンデイロを頭上に掲げた。

 

 和音がパンデイロを大きく鳴らしリズムを取りだす、チラリと奏を見入ると奏も丁度私を見てくる、頷き合い私と奏は鍵盤を叩くと、王子先輩たちもタイミングを合わせ演奏を開始する。

 

 会場に戻って来た人達の視線が集まる中、両手を広げ聖歌先輩が美しい声で歌い出す、私達アリア学園生徒による小さな小さな音楽会(コンサート)が始まった。




 第10話終了となります、お読み頂きありがとうございます。

文章が読み辛いと思いますがよろしくお願いします。

①後書きです。
八雲の話です、名前出ましたが矛兜鬼と書きます、威吹鬼っぽくにしました。
矛兜鬼の理由ですがミューズの声優の大久保さんのやったキャラからです、アズールレーンか睦月からです。

響ちゃん達は炎しか気が付いてないです、理由としてオールスターズでは直後八雲が居なくなったので、みんなは話が出来ませんでした。
それとひかりちゃんは響ちゃんが知っていると勘違いしています。ひかりちゃんとうららちゃんとの話は小さな声で話をしてました、更に八雲が戻って来たので心が一杯になってます。
分かりづらくてすみません。

②当時書いた後書きです、よろしくお願いします。

 聖歌先輩の歌と和音の使用楽器は本作のオリジナル設定となります、加音町の住人ならこう言う状況でも前向きに演奏をするのではないかなと思います。
 遂に黒ミューズの登場となりました、しかも八雲がミューズ側に着くと言うこの状況です。

ありがとうございました。
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