『シルヴァリオサーガRPG』RTA 聖戦√ 作:生野の猫梅酒
いよいよ新宇宙誕生まで秒読みなRTAはーじまーるよー!
前回チトセ姉貴を下し、経験値をガッポリせしめたところから再開です。
といってもアスクレピオスの大虐殺までやることはほとんど変わりません。これまで通り【書類精査】で新西暦1027年までスキップしつつ、たまに【暗殺任務】でもこなして可能な限りアイナ姉貴を鍛えておきましょう。再び3.7倍速です。
あ、言い忘れていましたが『シルヴァリオサーガRPG』において基礎ステータスの鍛え方には2種類あります。1つは本RTAの前半で行っていた勉強や訓練で直接目当ての基礎ステータスを上げる方法ですね。時間効率は良いですが特定の項目しか育成できず、【精神力】や【幸運】などを上げるのはそれだけで一苦労です。
2つ目が後半チャートからひたすら
といった具合に一長一短があるので、RTAで必要最低限の育成をするだけでも様々な手法・手順が考えられます。まあこのチャートではガバを見越して厳密には決めていないため、状況を見つつ攻めるか安定を取るかで臨機応変に変えるのもありでしょう。
今回は【光の殉教者】になっちゃったので割と攻めてる方ですね。チトセ姉貴撃破後の試走と比べて【暗殺任務】の頻度を5回に1回から8回に1回程度にしてタイム短縮してます。こういうの見てるとRTAって雰囲気がで、出ますよー……親譲りのガバなどフヨウラ!
ガンガン時間を進めている内に、とうとう新西暦1026年となりました。アスクレピオスの大虐殺まであと1年ですね。
【ゼファー・コールレインが
基本的にプレイヤーキャラの実績に関係なく、この辺りでゼファーさんが天秤の副隊長に大抜擢されます。
原作では段々と心が死んでいくゼファーさんを察したチトセ姉貴が、彼の心を繋ぎ止めるためにより近くに置いときたかったというのが真相です。しかし本ゲームではプレイヤーの行動次第で多少理由が変わったりもします。
具体的には正しさに囚われ盲目的になっていたチトセ姉貴が正気に戻ったり、ゼファーさんが多少立派になろうとしている点ですね。これは本チャートでも大きな意味を持っております。
この時点までに好感度稼ぎと
今回は大丈夫そうです、まずは一安心。
じゃあまず、感想を教えてくれるかな?(インタビュー)
「副隊長っつても実感なんか湧かないさ。つーか責任ある立場なんて俺には向かないだろ、チトセの奴は何考えてんだか」
愛です、愛ですよゼファーさん。
もちろん実力が評価されている面もありますが。むしろ本チャートではこちらの面が顕著ですね。
え、プレイヤーの方が括約してるだろって? プレイヤーなんて一般モブ扱いでいいんだ上等だろ(原作過激派)
「でもまぁ……選ばれたのなら少しくらい頑張ってみても良いのかもな。こんな俺でも何かやれることはあるかもしれないし」
あっ。
これはちょっとポジティブワードを使いすぎたかもしれません。コミュを取りすぎて想定より立派に成りすぎてる気がします。
こうなるとアスクレピオスの大虐殺で逆襲を選択してくれない可能性が出てくるので危険です。
今からでもまだ間に合うのでリカバリーを入れましょう、この場合の対策はチャートにちゃーんと記載されてます。
本来なら【容認】を選ぶのですが、ここは敢えて【指摘】を選択!
「え、そういうのは似合わない? なんだよ、んな酷いこと言わなくてもいいだろ別に。じゃあどういうのなら似合うんだ?」
怒り半分笑い半分といった調子で尋ねられるので、ここでは3つの選択肢から1つ選びます。
シルヴァリオ恒例の特に意味のない3択……ではなく、ちゃんと意味のある選択肢なので真面目に選びましょう。
【ダメ人間】or【火事場の馬鹿力】or【そのままの君でいて】が表示されるので、迷わず【火事場の馬鹿力】を選択します。
「追い詰められなきゃダメってか……まあ、そう言われる理由も分からないでもないけどよ」
火事場の馬鹿力、つまりは逆境に追い詰められた際の爆発力ですね。
まさしく”逆襲”の言い換えであり、同時に公式の用意してくれた救済措置の一つです。1027年聖戦エンドを目指す際の軌道修正となるので遠慮なく活用します。
これでゼファーさんの心の中に”逆襲”の概念が根付いたのであとはダメ人間にし過ぎず、かといって立派になりすぎないようこれまで通り注意しながら進めていきます。上手く運んでいればこの時間はまるっと無くなるのでロスと言えばロスなんですけど、それよりも最後まで走り抜く方が大事なので誤差です(自己暗示)
実際完璧に好感度管理を行うのはとても難しいですし、この後も最後まで気が抜けないのでここはロスするものと割り切って良いです。なのでノーカン、終わり! 閉廷! じゃあもう帰っていいよ!
それにしても、ちょっとやる気を出しただけで『立派に成りすぎ』と思われてしまうゼファーさんに涙が出ますよ……
彼もやれば出来る子なんですけど、決意するまでが長くて面倒な性格してるので仕方ないね♂
さてさて、ゼファーさんとのコミュも終わったので再びガンガン行きます。
この後はもうアスクレピオスの大虐殺直前までイベントはありません。ただしゼファーさんが副隊長になった影響で
次のイベントは大虐殺の1ヵ月前、ゼファーさんが原作ヒロインであるミリィちゃんの家族の下へ護衛という名の暗殺をしに行く際に発生します。今のメンタルのゼファーさんだと4割くらいの確率であっさり任務了解して任務完了してしまいますが、そうなると守るべき人間が居なくなりやっぱり”逆襲”を選んでくれません。あくまでも逆襲劇とは『
なのでプレイヤーキャラをこの任務に噛ませてミリィちゃんまでうっかり死ぬのを回避します。真面目に
と、語っている間にブランシェ一家暗殺のイベントが始まりました。もうアスクレピオスの大虐殺、ひいては聖戦まであと少しです。最後までケツと気持ちを引き締めて臨みましょう。
「このたびブランシェ一家の護衛任務を受けました、裁剣天秤副隊長のゼファー・コールレインです。よろしくお願いいたします」
おっすお願いしまーす!
なんだか似合わない真面目なゼファーさんを横目に、プレイヤーも挨拶したところで任務開始です。
このイベントの1ヵ月間は通常クエストが実行不可になり、代わりに【護衛任務】だけとなります。といっても特別なバトルなどはほとんどなく、一家とのコミュを取りつつサクサク進めていくだけです。たまーにガチで暗殺者がやってきたりするのでそういう時だけ適当に追い払いましょう。ま、彼らは天秤のマッチポンプ兵士なんですけどね、初見さん(ネタバレ)
この場面はあんまり語ることもないので倍速。しいて言えばブランシェ一家が本当に良い家庭であると分かり心が温まるのですが、それをぶち壊す必要があるのでプレイヤーの心を抉ってくる仕様になってます。お手軽ゼファーさん体験プレイとはたまげたなぁ……
しかしRTAにそんな感傷を持ち込む必要はありません。
という訳でついにやってきました暗殺決行日です。ですが最初の方はイベントなのでそんなにやることはなく、外の見張りをしてる内にゼファーさんが夫妻を暗殺してしまいます。1ヵ月の間に特定のフラグを立てないとこの出来事は回避できません*2。
さてここからがプレイヤーの関与する箇所となってきます。外でそれとなく見張っているプレイヤーの下へ、ゼファーさんがやってきました。
「……始末、付けてきたよ。ったく、どうしてあんな良い人達が俺みたいなのに暗殺される必要があるんだ……」
原作に比べればメンタルはやられてないですが、気にしているのは間違いないですね。
ここは【指摘】ではなく【容認】でいきましょう。こんなところまで厳しすぎるとあっさり心が折れてしまいますので。
「そういう巡り合わせもある……? 無茶言わないでくれよ。いくらこっちは裁きの天秤で、あの人たちが血統派にとっての重要存在だとしてもさ……やっちゃいけないことは、あるだろ」
まだあんまり納得しきれていない様子のゼファーさんですが、ここはひとまずOKです。
ここでちょうどブランシェ邸宅が爆発し、さらにこの
「爆発……! おい、なんだよこれはッ!?」
泡を喰ったような様子のゼファーさんに「落ち着け」と返答したところでさらにイベント。ここで運よく庭に出ていたらしいミリィちゃんが見計らったようにこちらへやって来ます。こんな遅い時間に外にいちゃあ……ダメだろう!(真面目)
駆け寄ってきたミリィちゃんの背後でさらに爆発が発生するので用意していた
「俺は……この子も殺さないといけないのか……?」
ここは迷わず【指摘】でゼファーさんを思い留まらせます。
この調子なら放っておいても平気そうな気はしますが、あんまり過信して先に魔星へ突撃しちゃうと後で痛い目を見る場合もあります。RTAとはいえ攻めすぎるのも程々にしておきましょう。
「でもこの子は、
まま、そう焦んないでよ。
さらに【指摘】して説得パート! 揺れ動いているゼファーさんの心の天秤をしっかり押さえこみます。
ちなみにここで時間を掛け過ぎるとモブ天秤兵がやってきて面倒なことになります。逆襲を選んでもらうにはこの天秤兵との対決は大きなマイナスとなってしまうので避けましょう。彼の心が折れて逃げ出す方に傾いてしまいます*3(7敗)
ひとまず強引に押し込み殺しは止めさせ、ミリィちゃんを火の回ってない物陰に放置したところで天秤兵のお出ましです。原作ならここでゼファーさんが皆殺しにする場面ですが、今回は向こうも生き残りはいないと考えトラブルにはなりません。
「大変ですコールレイン少佐! 向こうで暴走した兵器たちが街を破壊して──」
と、魔星の情報と居場所を持ってきてくれるのでありがたく受け取りましょう。これが無くとも魔星と交戦可能ですが、ランダムに動いているので間違った方向に目星をつけてしまうと移動時間が大損になります。
なので情報を受け取り次第即座に駆け出し魔星たちをしばき倒しにいきます。ぶっちゃけアイナ姉貴一人だけじゃ力不足で押し切れませんが、まあダメージソースになって展開を速められれば十分です。
──といったところで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
「なら、殺さなくても良いんじゃないかな?」
「は──?」
相方からの予想外な言葉に、こんなときだというのに思わずおかしな声が漏れてしまった。
暗殺対象を殺したくないと駄々をこねるなど
「確かにそこのミリアルテさんも対象の一人だけど、少女一人を見逃したところで実害はない。こういうのもなんだけどボクの家柄を利用すれば、死んだことにして別戸籍を与えるのも難しくはないからね」
──この直前に、ミリアルテ・ブランシェの両親を殺すことを容認したとは到底思えないほどに。
アイナの言葉はゼファーからすれば望外の希望も良い所だ。誰よりも規律に真面目そうな顔をして、たまにこういう一面も覗かせる彼女は頼りになるし素直に好ましい。それはゼファーとて理解している。
しかしどうしてだろう、常に正しくて柔軟な選択も出来るからこそズレを感じてしまうのだ。今だってそう、無力な少女一人くらい見逃すのは正しいし融通が利く性格とも言えるのだが、けれどそれは躊躇いもなく両親を殺させた後で吐ける言葉なのだろうか?
「なにより、ここで彼女を殺したことで君が機能停止になる方がよっぽど大損だよ、ゼファー。もしここでボクや他の誰かが代わりに殺すと言い出したら、きっと全てを皆殺しにしてでも逃げおおせる。かといって自分で殺したら最後、自責の念から人狼の刃は鈍らになるだろ? そういう人間だからね、君はさ」
「……なにもかもお見通しかよ。これだから、アンタは凄いし怖いんだ」
吐いた言葉に嘘偽りなど微塵も感じられなかった。
アイナ・ハーヴェスは徹頭徹尾悪意がないのはこれまで通り。だがどのような状況であろうと、自らの芯を揺るがさずにいられる姿はいっそ合理性を極めているようにも感じられる。個人の感情で動いているはずなのに、機械仕掛けに決められた”正しい行い”だけをしているかのような、そんな矛盾。
果たして賞賛と恐怖の入り混じった言葉にも、アイナは動じた様子を見せなかった。
「それに、君は何だかんだと守るべき誰かがいた方が強いとボクは思う。前に言った火事場の馬鹿力ってのもそういうことさ、追い詰められてどうしようもない時ほど、逆襲劇でも魅せるかのように君は強くなれると思うんだ」
「アンタ、は……」
まるでステータスや性質だけで評価しているかのような言葉に、思わず一歩後ずさりかける。
しかしそんな逡巡など気付いていないとばかりに彼女は腕の中で眠るミリィを預かると、火の海の中でもまだ安全そうな物陰へと隠してみせた。
「さてと……それじゃ、後はこの大惨事の元凶をとっちめないとね。こんなの予定にはないんだ、きっと何かが食い違っている。帝国と民のため、やれることをやらなきゃね」
どこまでも普段通りに語るアイナに気負いはない。
そして、思うのだ。ゼファー・コールレインという男が機能不全になるという”不利益”を恐れてミリィを見逃したというのなら。
──もし
段々と光の異常性が浮き彫りに……