これは二吉 臺参、仮面ライダークリムゾンの話。
『今日も任務ご苦労さん』
任務終わりの部下に挨拶をすませる。
部下「はい!○○地区の怪人は撃退、住民に怪我無しです!」
二「もっと気楽に話してもらっていいんだぞ?堅苦しすぎるのは俺の性にあわないしな」
部下「そんな訳には…」
SRHは上下関係が厳しい組織だ、こうなるのも仕方ないが…。
二「まあいい、今日の仕事は終わりだ。解散!」
仕事が終わり、俺は街を適当に歩く。
二「それにしても、坊主はどこ行っちまったんだ?連絡はつかないし、怪人が現れても駆けつけてこないしな、おかげでこっちの仕事が増える…まあそういう組織だからいいんだが」
愚痴を交えつつ街をぶらついていると視界がホワイトアウトする。
二「うおっ!眩しっ!な、なんだ!?」
ビルに反射する光を必死に見つめる。するとそこには銀色の竜のようなものがいた。
二「なんだ…?俺は漫画の世界にでも入ったっていうのか…?」
少し戸惑ってしまったがなんとかそれを追いかける。すると曲がり角で誰かとぶつかり、尻もちをついた。
二「あだっ…す、すまない」
?「すまない?人にぶつかっておいてそんな態度はないんじゃないか?」
二「あぁ…すいませ…ん?」
顔を見上げるとそこには女のような姿の、銀髪の男がいた。高校生のような姿のそいつに俺は吹き飛ばされたってのか…。
?「まあいいよ、許してあげよう」
こいつ…一言一言頭にくるな…という気持ちを抑え、色々と聞く。
二「坊…君はどうしてこんなところにいるんだ?」
?「そんなの当たり前じゃないか、この世界を平等にするんだよ。人間はこの世界を独り占めしてる、そんなの僕が…僕たちが可哀想じゃないか…!」
二「お、おい…何言ってるんだ君…」
?「僕はずっと我慢してきた…なのに僕の仲間を…同族を倒すなんて我慢してきた意味が消滅するじゃないか…!」
二「ほんとに大丈夫か…?」
?「そうやって心配するふりをするんだ人間は!もう許さない…俺はもう我慢しない…!」
すると男は時計のようなドライバーと剣を取り出す。
『狂悪剣裂狂!』
『アプリションSP!』
二「こいつ…!デュアルキンドか…!!」
男はドライバーを巻き剣を装填した。
『デュアルブレイク!人話破壊!!シルバラゴン ハヤーイ!』
二「怪人がライダーの真似事とは、やってくれる!」
俺はベルトとボトルを取り出し変身する。
『調整!!メカニクスマッチ!!You are fight? 溶岩パンチング!
仮面ライダー! クリムゾン!!!』
溶岩に包まれ、燃えさかる炎を飛び散らしながら俺は変身完了した。
ク「ふん!」
火花を散らしながらパンチを喰らわす。
銀「ぐっ…!」
相手はよろけ喰らった場所を手で抑える。
ク「戦闘経験がないようだな坊主!このままいくぞ!」
2撃目を食らわそうとする。しかし相手は避け反撃といわんばかりに剣を振り下ろす。
ク「なにっ!ぐおっ!」
振り下ろした場所とは違いところに斬撃が入る。予測不能な攻撃に思わず肩の装飾を持っていかれた。
シ「ふふ…くははっ!互いにひとつ得てひとつ失う…これこそ平等だ…!」
ク「戦闘にまで平等を求めるな!」
俺は片腕の溶岩を垂れ流しムチのように形を変える。そして相手の剣に巻き付け、パンチを仕掛けに行く。
シ「まさか…君は僕から剣まで奪うのか…?そんなの平等じゃない…!」
相手は慌てたような様子を見せるとムチを引き裂き剣を冷ました。
ク「なんだこいつ…こっちの調子まで狂いそうだ…」
それが相手の狙いのか素なのか…分からないが俺はしっかり気を保つ。
ク「…おい、そんなに剣が大事ならしまっとけばいいんじゃないか、戦うか剣を守るか、どっちかにしてほしいんだがな」
シ「なんだと…?黙れよ…!!お前!」
ク「!?」
相手は突然人が変わったように荒れ始めた。
シ「俺は今まで我慢を積み重ねた…なのにお前らは勝手なことばかり言う…!!もううんざりなんだ!!」
声荒らげると懐からもうひとつ、何かを取りだし反対側のスロットに装填したた。
『エクリプス!』
音声とともに相手の周りが荒れ狂う。思わず身構え、構えをとくとそこには禍々しい地獄のような姿の相手がいた。
シ「もう我慢しない…!!」
そういうと相手はまるで瞬間移動のように迫る。
ク「なにっ…!?」
咄嗟に身構えるが間に合わず手痛い攻撃をくらってしまった。
ク「ぐはっ…!!」
さきほどまでとは全く違うハヤさに攻撃力、思わず気絶してしまいそうだったが何とか耐える。
シ「これで終わりだと思うなよ…!」
そいつはすぐに回し蹴りをおれに食らわせ、壁に叩きつけられた。
ク「がっ………っはぁ……」
なんとか息をするのが限界なほどダメージを負う。こういう時、ホロスの再生能力はとても羨ましく思う。
ク「っ………はぁぁ…はぁ…」
シ「どうした…?人間にはもう限界か…?その痛みも我慢しなくちゃいけないんだから、大変だろうなぁ…!」
ク「はぁぁぁ………仕方ない…お前みたいなしょーもないやつのために、こんな状態で使うようなものでもないんだけどな……」
『コマンドQ!!』
中央には黄色いクリスタル、その周りには赤い枠があるモスグリーンの小型の箱のようなものを取り出す。
シ「なに…?しょーもないだと…?お前……!!!」
ク「頭に来るんだよ、ガキ……変身…!!」
『最終調整!!ビルドブレイクマッチ!!You are fight? 弾丸バースティング!!
仮面ライダー! !コマンド!C/F!!』
上半身はクリムゾン、下半身はフブキの形になり、色はモスグリーンに変わる。頭は角のないホロスのような形になり、瞳は黄色に光る。
今までのとは違い、両腕、そして背中にも武装をつけた姿に変わる。
シ「なんだ…?その姿…?」
コ「こっちも我慢と体力の限界なんだよ…!!速攻で…落とす!」
腕のシールドに取り付けられた時計のようなものを回す。
『アサルト!』
瞳が赤く光り両腕の武器が大型化する。
『ライトニング!』
瞳がオレンジに光りスラスターが点火する。
コ「はぁぁ!!」
つららのような武装はまるで剣山のように大きく、強靭になる。そして一瞬で相手の懐に潜る。
シ「その程度…!」
相手は避けるが、足にかする。
コ「その速さ、やはり厄介だな」
シ「どうすることもできないだろ!」
コ「それはどうかな」
『アービター!』
瞳が青く光り、周りの重力がズン!と重くなる。
シ「な……こんなの反則だろ……」
コ「言っただろ、もう我慢の限界だと」
スラスターを点火させ相手に近づく。
シ「それはこちらを舐めすぎだ…!」
相手の反撃がくる、その直前に時計の針を緑に合わす。
『ガーディアン!』
瞳は緑に光り、装甲はより一層硬さを増す。
コ「その程度か?」
装甲が溶けるギリギリの暑さの蹴りを食らわす。
シ「あ"ぁ"ぁ"!!!あ"づい"ぃ"ぁ"!!」
コ「だったら冷やしてやる!」
フブキサイドの脚を出し蹴りあげる。
シ「う……あ……」
相手は凍るように動かなくなってしまった。
コ「これが我慢しないやつの攻撃ってもんだ、分かったか」
俺はもう懲りただろうと去ろうとする。しかし後ろから斬撃が飛んできた。
シ「お前だけずるいぞ…!そんなチートみたいな力を手にして…!!」
コ「ずいぶん意見が変わったじゃないか……最後に教えてやる。ほんとに我慢するっていうのな、相当辛いぞ。目の前にあっても……すぐに完治したり楽しそうな仲間を持っている…自分じゃ絶対に手の届かないってのが分かるんだ」
シ「なっ………」
コ「まあいい、今楽にしてやる」
『コマンド!!クリムゾン!!フブキ!!フルバーストフィニッシュ!!』
両腕の武器の銃口が赤と青に輝き背中のミサイルハッチが開く。そして一斉に放たれ、相手が見えなくなるほどの爆炎とつららが弾け飛ぶ。
そして相手は断末魔もなく散っていった。
コ「任務完了……」
装甲にヒビが入りその場に崩れ落ちる。そしてコマンドQは粉々に砕けた。
数時間後、ボロボロになった二吉さんが発見され、SRHの特設病院に運ばれていった。
外伝なので好き放題した、楽しかった。