(完結)成層圏にて燃えるもの【IS×DARKSOULS】 作:エーブリス
始まり。
彷徨う塵芥に寄る辺など無く、されどかつての寄る辺は忘却の朱い空へ。
落ちてきた亡者の死体から…解呪の旅の果てから…棺桶からの目覚めから…幾度かの始まりから連なる血生臭い、凄惨な巡礼。
しかし、いつの戦いも…必ず“火”があった。
揺らめき、荒れ狂う…熱い、
俺のものだ。
俺だけのものだ
あの火は俺のものだ!俺だけのものだ!
火は、巡り戻った罪と共に…。
またやってしまったのか。
再び女の顔を踏み越えて。
何時までも魂喰らいとして
俺の運命は
必ず、三度目に…。立ち上がった、その時に…
…それでも明日が欲しい。
灰と火しかない今日じゃなくて、彩りに富んだ明日が。
俺の現実はいつ報われる?
「お、織斑…一夏、です。
以上です!」
【彼】が目覚めた時、朧気な視界で見た景色はとても明るかった。
白をメインとした清潔な空間…そして空間と同じく白色を基調とし、赤や黒等のアクセントで飾った衣服を纏った人々。今までからは想像もつかない程、キレイな目覚めである。
なぜこのような場所に…と、彼は一瞬その理由を見出せなかった。
だが、頭が回り始めるにつれて理由を思い出していく。
太陽は常にそこにある
そうだ、『2人目』…それが彼の今回の肩書。
今目覚めた世界…今までに比べて随分空気が澄んだソレの“力”や“信仰”等を司る――――そう、ISと呼ばれる何かに選ばれた二人目、故にこの肩書なのだ。
力や信仰…こう書いてしまうと、抹香臭い
そもそも今ここに至った経緯のあらゆる部分が未知の塊だ。
未知のまま嬲られ続ける不条理にどれだけ怒りを覚えてきたか…その内呆れ果てて、ため息に変わっていったのはいつの話であったか。
とは言え、限度もある。
見せ物じゃないぞと、彼は不満を呟くものの、彼を好奇(とその他)の目でみる“彼女達”には届くまい。
訳あって、ここは9割が女だ。その訳は……いや、この文を読む者に、態々その説明するまでも無いだろう。
とてもじゃないが落ち着かない状況に、彼は幾つかの対策を立てていた。今では人前で緊張すると、人は目の前の人々を野菜だと思い込む手法を用いるらしい。彼にはその技法はどうも理解が出来ないが類似した事なら、とそれを試みた。
さて、何に思い込むべきか?亡者か、いや…寧ろ落ち着かない。何か害の無い…火守女か?もういっその事、見知った誰かなら…ミルドレッド?何故思い出す?それも今。
…どれも上手くいかなかった、寧ろ悪化しそうなモノも多くあった。
どうせ死なぬのなら、自害してしまいたい…それが一番早く切り抜けられる。
これならば、殺気を向けられた方が安心する…と考えた所で、彼はこの好奇の視線を殺気に変える方法を考えようとしたが、即座に自身が迷走している事に気付く。
一度冷静になって考えれば、確かに今まで体験したことのない(或いは体験した記憶を遠い昔に忘れた)感覚ではあるが…別に死に直結するわけでもなく、ましてや今から斬りかかろうとする輩も居ない。
そう考えればこの視線、とても穏やかに感じる…可愛いものだ。
やはり殺気を向けられる方が落ち着かない、と改めて彼は思った。
そして一層強くなる視線。
人が納得した途端に、である。
なんなんだ彼奴等、彼はうんざりした。
しかし同時に違和感を覚えた。
顔を伏せ気味のまま、眼だけを動かして周囲を確認していたので良く見えないが、彼女らの視線が妙にズレている気がしてならない。
彼の前にいる『一人目』の[織斑一夏]…の様子はギリギリ死角であるので確認できないが、微かに若い男の声が聞こえるので彼の様に寝てはいないだろう。
しかし、一夏が何と言っているのかは分からない。
ギリギリ聞こえる程の、小さな声なので内容まで聞き取れないのだ。
そう言えば………彼は目を覚ました直後の喧騒を思い出す。
勇ましい、低い女の声が聞こえたと思えば当たりが火炎壺が爆裂したかの様に沸き立ったのだ。
意識が更に朦朧としていた時の話だったので何の騒ぎだったのか把握はしていない。
これとそれとが何の関係があるのか、彼には分からない…いや、思い出せない。
関係があったかも定かではない混沌とした彼の頭の中に、今度はハッキリと若い男の…一夏の声が微かに響く。
これがすべてのはじまり
「お、き、ろ…」
そしてすべてのおわり
この3文字の意味を、彼は即座に理解するハメになった。
「初日から居眠りする奴がいるか、馬鹿者」
彼の戦士として研ぎ澄まされた全ての神経が、一瞬で跳ね起きた!
あの勇ましい女の声だ。そこには僅かに怒りを含んでいるのがよく分かる。
不味い!そう思い立って、跳ね起きようとした瞬間には、彼の後頭部へ鋭い打撃がぶち込まる。
その勢いのまま、彼の額はゴッ!と机に叩きつけられた。
計二回の、短く連続した打撃…この世界ではこのような状態を何と形容するんだったか?あぁ…あれだ、ビリヤード。
呑気に考えつつも、彼は“また同じ”後悔をした。始まりこそが最も危険だと身に染みて分かっていたハズが…やたら平和な空気に呑まれ、それすらも見失うとは。
「お前の番だ、『二人目』。
さっさと終わらせろ」
ああそうだった、自己紹介の途中だった―――――先の一撃は死ぬ程ではなかったので、何事も無かったかの様にムクリと立ち上がり…“与えられた”名前を確認する為、一度自分の生徒手帳を見た。
掴めた生きる証は?
生き甲斐は?
そんなもの、共に虚無へと消えた。
[佐々木 潤]だ…―――――何とも平凡な
何をしろと言うのだ。
えっと、どうも…作者のエーブリスです。
アニメしかIS見てないのに便乗と思い付きと勢いだけで色々書いてしまいました。
取り敢えずアニメ1期までは続きます…多分。
よければ感想の方よろしくお願いします
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