(完結)成層圏にて燃えるもの【IS×DARKSOULS】   作:エーブリス

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遅れてず”び”ば”ぜ”ぇ”ぇ”ぇ”ん”!

いよいよ戦闘シーン。
いっぱいダクソしたい(願望)


鋼刃。

【彼】の僅かな心配は杞憂に終わった。

勝負の日である六日後…つまり今日、彼のISが届いたのだ。

 

シンメトリーではなくアシンメトリー。

古めかしい全身装甲(フルスキン)から来る重厚感は、彼に最上級の安心感を与える。それに加え肩部ハンガーにマウントされた大斧こそ無敵の証、向かう所敵なしだと言わしめた。

そして何より、既存のISに比べて一回り程デカい。

 

 

まるで己の(ソウル)をそのまま形にしたようだと、そう言った。

 

 

「ハンデの件といい、随分な自信だな。

…搭乗方法は分かるな?」

 

勿論、と【彼】は返した。

ここまで言って、使い方が分からないでは話にならない。

 

彼は以前ISを使った時の感覚をそのままに動き、手慣れた様子でソレを身に纏う。

 

 

「よし、今からシステムの最適化を……いや、既に完了しているようだな」

 

【彼】の視界にレイヤーが表示される。

視界に張り付いた拡張現実は既に何度か見たものだ。

 

表示の異常がないことを確認した後、右手、左手、非固定浮遊部位(アンロックユニット)、その他…と、順番に動作確認を行う。

 

 

動作確認を終えた直後、追加のレイヤーが表示された。

その後、山田先生が口を開く。

 

『セシリアさんのISブルー・ティアーズは…』

 

知っている、遠距離型だろ、と彼女の言葉を遮り、レイヤーを手で払った。

同時に彼は大斧…ではなく、背部ハンガーにマウントされた巨大な“筒束”を鷲掴みにする。

体格も相まって、その姿は制御不能な岩の巨人が如く。

 

 

その出で立ちから想像もつかぬ程落ち着いた歩みで…しかし地を踏む音は壮大に。彼はカタパルトへと近づく。

 

 

――――――――――――[AX=MAN]“READY TO GO”

 

大きな足をどうにかカタパルトに収めた後、頭上の信号機がカウントダウンを始める。

彼はカタパルトのその先…限られた穴から覗くアリーナの景色を見つめた。

 

 

――――――――――――――― “3”“2”“1”

 

 

―――――――――――――“COUNT ZERO”

 

 

 

カタパルトが強烈な叫びを上げて猛進する!

強力なペイロードと高速性に裏打ちされた超スピードで打ち出された【彼】…もとい[AX=MAN(アックスマン)]はやがてアリーナ内の空中へ投げ出される!

 

PICのみで空中を動き回り、しばらく行っていなかった飛行の慣らし運転を行った後に今回の対戦相手…セシリア・オルコット、機体名[ブルー・ティアーズ]の前へ行く。

 

 

彼女は戦ってもいないのに既に勝ち誇った様子だ。

…無理もない、ギャラリーとてそうなのだ。何せセシリアは代表候補生という実力を分かりやすく説明してくれる肩書を持っているのに対し、【彼】は無名・肩書無し。しいて言えば“二人目の男”という物珍しさだけの僅かな質量すら無い肩書のみが彼にはあった。

 

…前にも言ったが、そんな肩書には力など無い。

人の本質とは、すぐ奥深くへと沈み、その目で見えなくなる様だ。

 

 

「ふっ……。

貴方に最後のチャンスを差し上げますわ」

 

不遜と傲慢に満ちた顔で、彼女が口を開く。

 

「今、此処で自らの負けを認めなさい。

そうすれば―――――――――――――――!」

 

 

先のように、今度はセシリアの言葉を遮って彼女に向かって指を刺す。

その手をゆっくり、人差し指を畳み親指を突き出しながら首元へ持っていき、喉元を斬るジェスチャーを行う。

 

万国共通の交戦意思だ。

 

首を斬った親指でサムズダウンを行い、仕上げの挑発を行った。

 

 

交渉決裂…いや、交渉はそもそも必要ですら無く、始まりさえしなかった。

同時にセシリアの眼に“本気”が宿る。

 

 

「成程……ならっ」

 

彼女が手に持った狙撃中[スターライトmkⅢ]を振り上げるのと同時に、【彼】は右手の“筒束”…大型ガトリング砲を少ない動作で構えた。

 

いくら己の本分が近接戦とはいえ、いや、だからこそ向こうはその土俵に立つ気は無いのは彼も承知。

彼のガトリング砲が周囲に青い雷を纏い回転を始めた…!

 

 

 

…両者、同時にトリガーを引く!

 

 

 

一条の強い光と、無数の質量…それが一瞬の間にすれ違う時、戦いの火蓋は切られた!

 

太いレーザーがアックスマンの左肩部へ直撃するが彼はビクともしない。

 

「ッ!」

 

瞬間的にすさまじい弾幕に晒されたブルー・ティアーズは、しかし即座に暴風雨を脱する。

アックスマンもまた彼女を追いかけるため、一度掃射を止めて空を駆け回った。

 

速度では僅かにブルー・ティアーズが勝っている。あの図体で大した機動力だ。

しかし、逃げ回っては強力な遠距離攻撃を突き刺してくる相手など塵の数ほどに相手した【彼】は巧にブルーティアーズを追い詰める。

 

 

しかし今の彼の課題は、レーザーの即時着弾だ。

発射から着弾まで僅かなタイムラグすら許さないその超速度は、生半可な回避では避けきれない。雷の奇跡ですらその速度に追いつけない…光は雷の1000倍は速いと言われているのだ。

 

 

けれども、人そのものは光の速度で動けるわけでは無い。

人間だれしもコンマ1秒の隙をつけるようでは世の中の文明の必要度は下がるだろう。

 

 

「このッ!」

 

彼女は180度急旋回して即刻アックスマンに狙いをつける。

…が、引き金を引く直前、彼が急に右方向へスイングするように動いた。

 

照準から大きく外れた彼に慌てて再度狙いをつけたセシリアに、彼女が引き金を引くより早くガトリング砲から吐き出された大量の弾丸が襲う。

 

「ぐッ!」

 

数量の暴力からくる質量は引き金を引く事すら許可しない。

 

「ッ…!

ナメないでくださいましッ!」

 

セシリアは今度は瞬時加速(イグニッションブースト)を使用して無理矢理弾幕を振り切った!ブルー・ティアーズがアックスマンとすれ違う。

 

 

今度こそはと彼女は再び振り返る…が、そこには頭と足が逆転した、逆さまのアックスマンがガトリング砲を構えて待ち構えていた!

セシリアがイグニッションブーストですれ違う瞬間、自分の身体を縦に後頭部から半円分回したのだ!

これは【彼】のその場の思い付きであったが、案外うまく行くもんだと一人納得していた。

 

三度ガトリング砲は青い稲妻を纏い、濁流の様に弾丸を吐き出す…最早逃げられない。

 

 

  ―――――――――◇―――――――――

   ◆  ◆  ◆   ◆  ◆  ◆

 

その頃、管制室では二人の教師が試合とデータを交互に睨んでいた。

 

「……山田先生、あのガトリングは片手で撃てる代物じゃ無かったハズだが」

 

「ええ。

20㎜超推進型回転式多銃身機関砲、コードネームは[ウォッチドッグオブヘル]…銃身の回転や弾丸の発射等、様々な所で超電導推進が使われているガトリング砲のようです」

 

「ウォッチドッグ……………地獄の番犬、か。

まどろっこしい名前を」

 

「クアッド・ファランクスの4分の3の連射能力に加え、ジェネレーターや大型弾倉、そして堅牢さを重視した設計によりすさまじい重量となっているようです。

…それを片手で持ちあげるどころか、反動制御までこなすとは…」

 

「――――あのISが凄まじいのか、それとも…」

 

   ◆  ◆  ◆   ◆  ◆  ◆

  ―――――――――◇―――――――――

 

 

ここで先の説明にあったガトリング砲の連射力が仇になった。

長さだけでも銃本体の半分ほどある大型弾倉の中身を撃ち尽くしてしまったのだ。

 

【彼】は即刻、弾倉をパージしてその場に捨ててガトリング砲を高く振り上げ、まだ例の弾幕の反動に怯んでいるブルー・ティアーズへと飛び掛かった。

 

 

巨塔の様なソレが、彼女の脳天へと振り下ろされる!

 

「ッ!うそッ…!」

 

セシリアはギョッとして、全身が冷えるような感覚を覚えた。

直撃の寸前で、痛打の予感を本能的に回避へと繋げる。

いくらISという強靭な鎧を纏おうとも、恐怖心はそれだけで消せるワケではない。

 

縦振りは空気を斬り裂くだけに終わったが、彼はそこで手を休めず一回転してからなぎ払いを繰り出した。

 

 

なぎ払いを避けきる事が出来ず、ブルー・ティアーズの足首へ直撃してしまい、彼女は宙を二転三転と踊らされた。

…だが、そこは流石代表候補生。PICでどうにか体勢を立て直す。

 

けれどもアックスマンは既に目の前。

体格差もあり、セシリアの眼にはアックスマンの4ツ…いや、5ツ目の頭部(黒鉄の兜)しか映らない。

 

 

 

――――――彼女の腹に、強烈な打撃が加えられた!

ナニカが一気に逆流するような感覚の中、嗚咽の一言も許されずその場でガックリと脱力…しそうな所でグッと耐えた。

 

この時、【彼】の中でのセシリアに対する評価が僅かに上がった。

 

「……は、今度は貴方が踊る番、ですわ…っ!」

 

 

ブルーティアーズから何かが4つほど射出される。

それは遠隔操作型のオールレンジ兵器、名を機体と同じ[ブルー・ティアーズ]という。

 

4つがそれぞれ自由な機動を描いてアックスマンを包囲する。

 

 

彼は一斉射撃の瞬間、本能的に後方斜めへ飛び4基のBTの射線から逃れる。

 

「逃がしませんわ…!

―――お行きなさい!」

 

 

彼女は逃がすまいとBTにアックスマンを追いかけさせる。

そのBTを迎え撃つため、彼はガトリング砲の持ち手の底を鷲掴みにして腕を真っ直ぐ引く。

 

…ガトリング砲は、彼の強肩によって思い切り投げられた。

矢の様に真っ直ぐ飛来したそれは、BTの1基を巻き込んで終いにはBT共々アリーナの壁に叩きつけられた。

巻き込まれてしまったBTは爆散し使用不能となった。

 

 

 

残る3機のBTの攻撃を避けつつ、彼は肩部ハンガーの大斧へと手を伸ばす。

…瞬間、ようやく【彼】のISの、欠けていた最後のピースが嵌った。

 

その巨体をしても十分なサイズでない程に大きな斧を片手で持つその姿は、斧兵(アックスマン)の名は伊達ではないと見る者全てに知らしめた。

 

 

【彼】はその場で深く踏み込み姿勢を低く構え、スラスターの出力を徐々に上げる。

スラスターの噴射で巻き上げられる土煙の量が徐々に増えてゆく中、もう一度大斧の柄を強く握り直す。

どこからでも来い…そう言い放たぬ代わりに“構え”だけで言葉以上にそう伝える様は若人には決して真似できない。一夏も、そして代表候補生のセシリアであっても。

 

彼女はふとTV等で度々見た、かのブリュンヒルデの姿を幻視する。

 

 

 

「ッ…!」

 

――――いや、そんな筈はない。

セシリアはすぐさま否定した、あの生気の感じられないボケ老人の様な男が…。

 

威勢だけだと、彼女は己を奮い立たせて残る3基のBTをアックスマンへ差し向ける。

 

 

 

ISという高い機動力を持つ兵器と戦うにふさわしい猛スピードで飛来するBTをじっと見据えていた彼は、斧を下段に構える。

 

「今度は外しません……!」

 

セシリアは並列に並べたBTによる一斉掃射を開始した。

 

 

 

…だが、次の光景はセシリアの――――いや、観る者全ての予想の斜め上を行った!

 

 

 

 

 

急遽、BTからブルー・ティアーズへと視線を向ける!

 

【彼】が吠える!

野太い雄叫びを上げながら彼は、脚部のパワーアシストを全開にし、猛烈な勢いでブルー・ティアーズのいる方へ跳ぶ!

 

執拗に【彼】を狙うBTには目も向けず、直接ブルー・ティアーズ本体を狙いに行ったのだ!

 

 

焦りもあって、予想外な行動に面食らったセシリアは慌ててBTの操作を中断しスターライトmkⅢを構えるが、照準を合わようとした頃には既に近い距離まで接近されている。

 

これでは避けられた時に再び照準を合わせるのは、重たく、取り回しの悪いスナイパーライフルでは難しい。

 

仮に今当てられても最初の一撃で1ミリも動かなかった相手だ、押し切られて近接戦で後手に回る事になる。

 

 

ならば!と、彼女はここで射撃戦を諦め…

 

「インターセプターッ!」

 

装備名を口頭で挙げる初心者のやり方で近接武装をコールし、その刃でアックスマンを迎え撃つ…が、稚拙なショートブレードによる突きなど大斧で簡単に振り払われてしまう。

 

がら空きになった彼女の胴体に、渾身のショルダータックルが直撃する!

アックスマンのパワーに何処までも流されていった彼女は、遂にアリーナのバリアに激突した!

 

全身を伝わる凄まじい衝撃。それは勝ち残り、生き残ってきた者の重み。

アックスマンの巨体と、生半可な攻撃では決して破れぬバリアとで板挟みになるブルー・ティアーズ。

 

彼女を押しつぶさんとする圧力は突然、霞のように無くなってセシリアを自由にする。

 

 

だがこれは容赦ではない。

寧ろその逆、彼女がくたびれている隙にその斧を振り下ろす!

 

…しかし、セシリアとてやられてばかりではない。

咄嗟にミサイル型のBTを彼に向け、至近距離でそれを発射。

 

 

巨体では万に一つも避けられず、直撃して辺りを爆炎と煙で包み込む。

難を凌いだ彼女に此処までの展開の疲れがどっと押し寄せ、ふぅっとため息をついてしまった。

 

 

 

――――戦場で気を抜く愚か者に喝を入れるが如く、彼女の背中…正確には腰の上辺りに重厚な刃の衝撃が襲った!

 

「がぁ…ッ!?」

 

いつの間にかスルリと彼女の背後に回り、見事なバックスタブを決めたアックスマンはそのままもう一撃、初段の倍以上のパワーで大斧を振り下ろした!

 

吹っ飛ぶブルー・ティアーズ…それを矢継ぎ早に追いかけ再び背後を取る!

そして体勢を立て直した所で再び、今度はハイキックによる追撃のスタブ!

 

 

まるでピンボールの様にあっちこっちに跳ね飛ばされるセシリア。

最後は地面に大激突して無様に転がった。

 

「…!」

 

朦朧とする意識を無理矢理覚まし、直ぐに起き上がり周囲を見渡すが…その姿は何処にもない。

まさかと思いスターライトを構え振り向く…だがアックスマンはいない。

 

あの巨体でどう隠れると言うのだ、いくら機敏に動き回るとはいえ完全に視界から消えるなど出来る訳がない。

 

 

光学迷彩の可能性を考慮したが、その程度でISの眼を欺けるというならお払い箱となった古い兵器たちは苦労していない。

 

しかしこうして姿を全く消しているのも事実だ。

動いている痕跡すらも残さず、元々そこには何も無かったかのように。

 

 

「まさか……っ!」

 

疑心暗鬼になり、何もいない自分の後ろへ――――今度はBTまでも展開して――――銃口を向ける。

 

何度かこの背後を咄嗟に向く行為を繰り返したが、何度やってもそこにアックスマンはいなかった。

 

 

――――息が荒くなる、鼓動が早くなる。

彼女がこれに気がついた時やっと自分の恐怖心を知った、これが冷静さを奪っている事もだ。

 

これでは駄目だと、気持ちを落ち着かせて頭を冷やす。

 

 

「ッ!(もしかしたら…)」

 

彼女はハイパーセンサーを使い観客席を見回した。

この隠ぺい能力の正体は定かではないが、余程浮世離れした方法でない限り近くで見ればその手の技術は違和感が見えてしまうのだ。

 

 

実際その判断は正しかった。

【彼】が使っていた隠ぺい能力はISの機能…ではなく、私物の[幻肢の指輪]によるものだ。

 

近寄れば違和感どころかその姿がはっきりと見える。

それに観客席の近くにいたため、その場のギャラリーからは丸見えだったのだ。

 

 

そのギャラリー達はセシリアが【彼】を捕捉できない事に首を傾げていたほどである。

 

 

 

 

だが、惜しむべきは…遅かった事だろうか。

 

 

 

 

―――――セシリアの意識が完全に【彼】の方向から全く逸れた瞬間、一発の“ソレ”が射出された。

 

その手の者なら“核”と揶揄したであろう…それは大型のミサイルだ。

彼女が気がついたのは発射からワンテンポ遅れてからだった。ある程度の接近を許してしまった所で慌てて跳び上がる。

 

 

しかしその大矢が如きラージミサイルの追尾は凄まじく、完璧にブルー・ティアーズを追いかけている。

 

撃ち落とす事を考えた時にはかなり近くまで迫っている。

 

「このウスノロッ…!」

 

これでは撃ち落とすより先に直撃してしまう。

咄嗟に、彼女は直前で避ける事を選んだ。

 

 

…しかしこのミサイルは近接信管型であることを彼女は見抜けなかった。

見抜けるハズも無かった。

 

 

「ッ!?

―――――きゃあああッ!!」

 

至近距離で大爆発したラージミサイルの爆風を受け、再び地面に墜落していく。

 

 

 

再びの激突。

今度は起き上がる気力すら削がれ、地面にうつ伏せで倒れ込むこととなった。

 

その間に一歩一歩、アックスマンはブルー・ティアーズとの距離を詰めていく。

 

 

「……!」

 

倒れ伏す彼女の前にたどり着いた時、その首筋に大斧の刃を添える。

まるで処刑人だ…狙いをつけたと同時に斧を振り上げ天に翳す。

 

 

 

 

 

 

この瞬間こそ、彼の最大のミスだったかもしれない。

気がつけば…もう向けられる事はないと思っていたスターライトの銃口が目の前にあったのだ。

 

 

「この距離ならシールドバリアーも張られませんわ」

 

ギラリとした目つきと共に放った、セシリアの冷たい一言。

ぎくり――――彼の神経が一気に危険信号で満たされる…!

 

 

ばじゅぅうッ…そんな音をたててレーザーがアックスマンのバケツ頭を焼く。

高い強靭度を誇るアックスマンとて、頭部への直撃を喰らえばよろける。

 

そのヘッドショットこそ反撃の狼煙であった。

 

 

今度は彼の腹部へ、レーザーをありったけぶち込む。

精密射撃もクソもへったくれもない、こんな距離で外すわけもない。

 

先程とは対照的に、アックスマンのシールドエネルギーがどんどん削られていく!

 

 

その時のセシリアは鬼の様な形相だった。

負けれない、私は負けられない…と、彼女自身に宿る“火”が削がれた気力を爆発的に回復させたのだ!

 

その生存本能に近い感情は、ミサイル型BTまでも使用することを選んだ。

通常のBTは先の爆風で全滅したが、幸いこちらはまだ残っている。

 

“蒼い雫”という華麗なソレから放たれるのは地獄絵図、世界の終焉が如き弾幕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――まさかその中を突っ切ってくる等とは誰も考えまい。

強烈な煙幕の中現れた大きな“左手”が、セシリアの首を掴んだ。

 

ぐわりと片手で持ち上げられた彼女は、それでも弾幕を放とうとするものの、BTミサイルは残弾が無くなり、スターライトもその手から引きはがされてしまった。

 

 

アックスマンは右手で奪い取ったスターライトを投げ捨てると、その右手を固く握り、腰辺りまで引く。

 

 

 

 

お前の勝ちだ……それが戦闘開始から初の【彼】の言葉だった。

 

 

 

左手を離すと同時に、右の拳による正拳突きが放たれた…!

 

 

 

 

 

 

 「試合終了!

 勝者、セシリア・オルコット…!」

 

ブザーと共に、千冬先生がセシリアの勝利を告げた。

【彼】の“反則”負けである。

 

 

 




何となく左右非対称=玄人のイメージ。

不死人の詳細情報みたいなの欲しい?

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