とあるマフィアの平行移動(パラレルシフト)   作:梟森つつじ

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※はイメージBGMとして仮面ライダードライブから『スタートドライブ』を推奨します。


第13話b:つながり

学園都市 病院

 

「なるほどね、多少のズレがあるから特定するために少し時間がかかるけどやってみるよ」

 

「ありがとうございます」

 

 病院に辿り着いたツナは獄寺と共に、カエル顔の医師と会い用件を伝えた。

カエル顔の医師も昏睡状態の使用者の脳波について理解していたようで、すぐに脳波パターンを精査する事を告げる。

 あっさりと協力を取れた事に驚きつつツナは頭を下げ診察室を出る事にした

 

ーーーーーーーーーーーー

 

病院 通路

 

「…そうですの…わかりましたわ…」

 

「どうしたの?白井さん」

 

 診察室を出ると御坂と山本が悲痛な表情を浮かべ白井が声を押し殺すようにして携帯の通話を切った。

その異様な雰囲気にツナは息を飲みつつ尋ねる。

 

「初春からですの…今、佐天さんがレベルアッパーの使用した副作用によって昏睡状態になったと」

 

「っ!?」

 

 白井から伝えられた情報、その言葉にツナの身体に強い衝撃が走るのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

病院 通路

 

 脳波パターンの集計が完了するまでの間、ツナと獄寺、山本は椅子に座ってまっていた。

御坂は白井と共に屋上へと上がっていた。恐らくレベルアッパー事件に関わりたいと御坂が話に行ったのだと獄寺達は考えるがツナはただ頭を抱え後悔をしていた。

 佐天が見せようとしていたものがレベルアッパーで、恐らく使うキッカケになったのがツナとのやりとりが原因である、佐天が昏睡状態になったのは自分のせいだとツナは考えていた。

 

「十代目…大丈夫ですよ!レベルアッパーを作った奴を縛り上げてワクチンプログラムを作らせれば目を覚ます筈ですからなんとかなりますって」

 

「ワクチンってそんな簡単に出来るもんなのか?」

 

「あのな、こんな五感に作用するプログラムを作れる奴がワクチンを用意しないでどうするんだよ

下手したら自分に影響だってでる、だから必ずワクチンは用意する筈だ」

 

 黙ったままのツナを見兼ねて獄寺が声をかけた、意気揚々と喋る獄寺の言葉に水を差すように山本が尋ねると呆れたように答える獄寺。

 

「ありがとう、獄寺くん…そうだよね…今は落ち込んでる暇はない

俺達はレベルアッパーを解決しなきゃならないんだから!」

 

「オウ!頑張ろうぜツナ!」

 

「俺も力を尽くしますよ!十代目!」

 

 獄寺の言葉に小さく頷いてから、決意を新たにすると山本と獄寺は同意をするように応える。

その時である屋上で話をしていた御坂達がツナ達へと合流してきた。

 

「ツナ!私もレベルアッパーの捜査に協力することになったから、頼むわね」

 

「うん、凄く頼もしいよ!こっちこそよろしく!」

 

 御坂が白井から参加を許可をもらえた事を話すとツナは状況的に喜ばしくはないが御坂の力を貸してくれる事を喜んだ。

 話をしているツナたちに視線を向けつつ獄寺は白井へと近付いた。

 

「俺が聞けた事じゃないが、良いのか?あいつが事件に関わるのを許してよ」

 

「仕方ありませんわ、相手の力量によっては私やあなた方だけでは手は足りませんもの

それに佐天さんが被害にあわれた以上、お姉様は黙っていられない…それならまだリード出来るようにした方が懸命と判断しました」

 

「そうかよ」

 

 獄寺の問いかけに目を細めながら白井は苦肉の策であると表情を苦ませながら答えると、獄寺は意外そうな表情を浮かべながら小さく答えた。

 

「何か言いたい事があるのでしたら遠慮せずにどうぞ、貴方のような方に気を使われる程、繊細ではありませんから」

 

「…露払いっていうから絶対に巻きこまないと思ったから意外だって思っただけだ」

 

「お姉様の行動力は私程度の言葉では止まりませんもの、悔しいですが…それに…」

 

「あん?」

 

「お姉様をリードするというのはいつもとは違い、なんとも言えない滾らせるものがありますから!」

 

 獄寺の表情に気付いた白井はため息と同時に尋ねる、挑発じみた言い方に獄寺は苛立ちを我慢しながら返答をする。

問いかけに対して白井は呆れたように肩をすくめてから返せば、途端に涎を垂らして恍惚的な表情を浮かべ出した。

 白井の変態じみた答えに獄寺は表情を引つらせるのであった、するとカエル顔の医師が診察室より姿を表した。

 

「揃っているようだね、患者の脳波パターンが集計出来たから渡しておくよ」

 

「ありがとうございます!」

 

「ふむ、一応のアドバイスなんだけど書庫で比較するなら九割八分を目安にするといいよ

相手は人間だ、生きている限り完璧にパターンが当てはまるとは限らないからね」

 

「わかりました、役立てます」

 

 USBメモリをツナへ手渡すカエル顔の医師、そして調べる際に気をつける事を話していく。

医務室へと戻っていく、カエル顔の医師に頭を下げるツナ達は支部へと戻る事にした。

 

「ねえ黒子、支部まで一気にテレポート出来ない?」

 

「流石に難しいですわ、私の力では自身含めて3人が限界ですの」

 

「それならオレと山本は街の方に出るぜ

調べてる最中にまた通報があっても困るからな」

 

「だな、俺は身体を動かすならともかく頭はイマイチだからそっちのほうがありがたいぜ」

 

 病院から近くのバス停へと移動したが、まだバスが来ていない事から御坂は時間短縮の為に白井へ尋ねる。

しかし、白井は難しい顔をしてから答えると獄寺は支部には戻らない事を告げる。

獄寺の提案に山本はニッコリと笑って同意をした。

 

「わかった、それじゃあ二人共、気をつけて」

 

「そうだ、十代目、コイツを」

 

 別行動を取ると聞きツナは二人に声をかける、その時である獄寺はポケットから一枚の黒いディスクをツナへと手渡してきた。

 

「獄寺くん、これは?」

 

「エアバイクの拡張ディスクです、アレには一つ特別な機能があるんですけど十代目のは俺達のより少し複雑なのでコイツでサポートする必要があるんです

本当なら、完成した状態で渡したかったんですけど調整が不十分でしたので今まで渡せなかったんです

コイツをエアバイクのメーターに装填して下さい、そうすれば勝手に起動する筈です」

 

「わかった、使わせてもらうね」

 

 手渡されたディスクを眺めながらツナは獄寺に尋ねる、ディスクの使い方や説明を簡単にしていく獄寺。

その言葉に頷いてからツナは白井の元へと行けば、白井は御坂とツナの肩に触れてテレポートを行った。

 ツナ達がテレポートをしたのを確認してから獄寺と山本はエアバイクが収納された匣を取り出し開口をし、すぐさま乗り込むと街の方へと向かって走り出すのであった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

第177支部

 

「それでは今から書庫との照らし合わせを始めますの

本来なら初春にやってもらうのが早いのですが、まだ木山先生の所から戻ってないようですね」

 

「まぁまぁ、たまには良いじゃない、確かに私じゃ力不足だけど一人でやるよりマシよ」

 

 支部へと戻った白井は待機していた固法と共にカエル顔の医師が精査した脳波パターンと書庫のデータを照らし合わせを始めた。

 この場合においてもっとも役に立つ初春がいない事に白井は渋い表情を浮かべると向かい側に座り作業をしている固法が言葉を返してきた。

 

「書庫って人の脳波まで記録してあるんだね」

 

「まぁ能力の基本は脳での演算だしね、他にも医療の為に大人でも様々なデータが入ってるらしいわよ

あんまり知らないけど」

 

「プライバシーがありますからね、風紀委員でも閲覧は許可されてませんの

今回は特例中の特例ですの」

 

 パソコンが不得手のツナと協力者の御坂は離れて二人の作業を眺めており、不意に気になった事をツナが口にすれば御坂は肩を竦めながら答える。

 すると作業をしながら白井が一言付け加えてきた。

 

「俺は初春に電話をかけてみるよ、木山さんの所なら協力してもらえるかもしれないし」

 

「そうね、向こうは専門な訳だし手はいくらあっても無駄じゃないからね」

 

 手持ち無沙汰のツナは、携帯を取り出して初春に連絡を入れる事にする。

しかし、普段の初春ならば2コール以内には電話に出るのだがいくら待っても呼び出し音しか聞こえてこなかった。

 

「あれ?おかしいな…聞こえてない訳じゃないと思うんだけどな」

 

「出ないの?初春さん」

 

「うん、向こうで何かあったのかな?」

 

「ヒットしたですの!」

 

 通話を切り首を傾げるツナ、その様子を見て確認を取るように御坂が尋ねると頷きながら妙な胸騒ぎを感じていた。

 その時である検索をしていた白井が該当した人物を見つけた事に声を上げた。御坂とツナは急いで白井の側に向かい画面へと目を向けた。

 

「これ、間違いないの?黒子」

 

「一致率は九割八分…まず間違いないですの、でも」

 

「木山さん…」

 

 そこに表示されていた写真に全員が言葉をつまらせながらも、御坂は確認を取るように聞く。

白井は、検出したパターンデータと該当人物の脳波パターンを合わせた上で返す。

 一致と表示された画面を見ながらツナは小さく呟く、該当した人物、それは少し前に協力を要請した木山だった。

それと同時にツナは慌てて外に出る為に駆け出す。

 

「沢田さん!?」

 

「初春が危ない、すぐに木山さんの所に行かなゃ!!」

 

「それなら私も行くわ!向こうが黒幕ならなにかしらの妨害もあるからね

その為に一緒にいる訳だし!」

 

 駆け出すツナを白井は呼び止めると先程から初春と連絡がつかない事と関係があるのだとツナは答える。

木山の元へ行こうとするツナに御坂は同行する事を告げると二人は頷いてから外へと駆け出した。

しかし、先回りをするように白井がテレポートしてくる。

 

「待って下さいですの!今、固法先輩が警備員に連絡をしました

数分もしない内に現着します、初春も一応は風紀委員として訓練していますの

ですから、多分…いや万が一?奇跡的に?大丈夫だと思いますのよ」

 

「ゴメン、白井さん…木山さんがなんでこんな事をしたのか俺達にも知る権利はあると思うし、それに警備員だけじゃマズイ気がするんだ」

 

「沢田さん、でしたら私も同行しますの!」

 

「悪いけど黒子は支部にいてくれる?情報処理とか固法先輩だけじゃ大変だし、それに」

 

「ひぐぅ!!?」

 

 向かおうとする二人に白井は木山の元へ行くのを押し留めようとする、しかしツナは自身の超直感から事の大きさの不安を口にする。

 ツナの言葉に白井は同行を申し出るが御坂がソレを却下した。その訳を説明してから不意に白井の肩を少し強く叩くと、白井は脇腹を押さえて痛がりだした。

 

「やっぱりね、大方、レベルアッパーを使った連中と戦ってできた傷でしょ?

隠してもわかるわよ、なんだかんだで長い間一緒にいるからね」

 

「お姉様…」

 

「だからって訳じゃないけど今は私に甘えときなさい」

 

「初春は必ず助けるよ」

 

「…わかりましたの、沢田さん、お姉様…お願いいたしますの…」

 

 痛がる白井を見ながら御坂はため息をつけば傷が出来た経緯を予測していう。

心配をかけまいと黙っいたがバレていた事に白井は苦笑を浮かべると、御坂とツナは共に笑いかけてきた。

 二人の言葉に白井は一息ついてから納得をして事態を委ねる。その言葉を聞いてから二人は外へと駆け出した。

 

 屋外へと出たツナはリングに炎を灯しエアバイクの匣を開口すれば、座席に収納されていたメットを被り、更に御坂へと手渡しをした。

 

「前のアレを見たから驚かないけど、ちょっとは説明して欲しいわね

まぁ今は急いでるから聞かないけどね」

 

「ゴメン、だけどレベルアッパーが解決したら話すよ…みんなに」

 

「わかった、じゃあ今はお願いねツナ」

 

 慣れた手付きでエアバイクを起動させるツナに御坂は呆れたように言うと、事態が事態の為、言及を後回しにしメットを被ればツナの後ろに座った。

この場で事情を聞かない御坂に感謝をしつつツナは、自分達の事を話すと御坂に言う。

 真剣な口調で返してきたツナに御坂は小さく笑みを浮べればツナの腰に手を回し身体を固定する。

 御坂がしっかりと掴まった事を確認してからツナは、獄寺より渡されたディスクを言われたメーター下の挿入口に入れてから、アクセルをふかし木山の研究所へ向けて走り出した。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

『沢田くん?聞こえる?』

 

「固法先輩?はい聞こえます、けどなんでメットから?」

 

 エアバイクを走らせていると不意に右耳からノイズが聞こえ、固法の声が聞こえてきた。

どうやら御坂も同じようで右耳の方に手を当てていた。

 

『少し前に獄寺くんから申請を受けていてね、必要ならナビや情報を伝えられるようにってこっちの通信機器に登録しておいたの

まぁ、かなり眉唾な代物だったからかなり苦労したけどね』

 

「そうなんですか、それで用件は?」

 

 固法は獄寺が予め頼んでおいた事だと説明をすれば使用許可の申請が大変だった事を話す。

苦労に関してツナは聞くしか出来ず、話題をかえるように言葉をかけた。

 

『今、警備員から連絡が入ったんだけど、木山春生は既に研究室から姿を消していたそうよ』

 

「初春は!?どうなりましたか!?」

 

『なかったわ、恐らく木山春生に連れていかれたのだと思う

彼女は車で移動していると思われるわ、彼女の所持している車が見当たらない事から一番可能性が高いと思われているわ

多分だけど、一般道じゃなくて高速道路を使っている筈よ、今御坂さんの携帯に地図を転送したからソレを頼りに移動して貰える?』

 

「わかりました!」

 

 固法からの話によりツナはエアバイクを停止させて呼びかける。

希望をよせて尋ねたが、固法から返ってきたのは悪い情報だけであった。

 状況証拠から逃走経路を予測し固法は指示を出すと御坂が携帯の画面を見せてきた。

表示された地図を確認したツナは、一番近い高速道路の入口を目指そうとしたその時である。

突然、進路上の建物から大きな爆発音が聞こえ、中から数十人の集団が姿を表した。

 

「な、なに?なんだあいつら」

 

「集団で対立しているみたいだから、多分不良グループのケンカね

しかも能力の規模から考えてレベルアッパーを使ってるわね、全く!こんな時に、空気読めっての!」

 

 突然現れ出てきた集団にツナは慌てふためくと、御坂は相手を観察しながら予測を立てその上で周りの被害を見てから悪態をつく。

 

「このままじゃ高速道路に入れない…けど、このまま放っておく訳にも…」

 

「十代目!!」

 

「獄寺くん、山本なんでこっちに!?」

 

「白井から連絡が入ってな、応援に来たんだが、これはまたヒドイな」

 

 目の前で暴れている集団と木山確保に追走する、ツナはどちらを取るか迷っていると後ろから獄寺の声と共にバイク音が2つ聞こえてきた。

 振り返ると獄寺と山本がツナの元へと駆け寄ってくる。タイミング良く現れた二人にツナは問いかけると山本は事情を説明し、自分達を尻目に暴れる集団に目を向けて苦い表情を浮かべた。

 

「十代目、ここはオレ達に任せて木山を追って下さい!」

 

「でも相手はレベルアッパーを使ってるんだ、それにあんなにいたら二人でも」

 

「大丈夫だって!俺達を信じてくれよ!それに初春の事、心配なんだろ?ならモタモタしてらんないだろ!」

 

「ソッコーで、片付けて追いかけます!だから十代目!!」

 

 

「二人とも…わかった!ここは任せた!」

 

「おう!」「はい!」

 

 目の前の集団を見ながら獄寺はツナへと呼びかける。相手の数を見て乱戦になっているとはいえ二人で相手をするには危険だと言う。しかし、山本と獄寺は譲らずに応えた。

 二人の言葉にツナは覚悟を決めてエアバイクを始動させ、反転させると獄寺と山本に声をかけつつ走り出した。その言葉に声を揃えて二人は答えるとリングに炎を灯し各々の武装を展開する。

 

「とりあえず、俺が前で良いか?獄寺」

 

「あぁ?乱戦に飛び込むんだ、前も後ろもねぇよ…まとめて潰すぞ!」

 

「そっか、その方が良いよ、な!!」

 

 左手に小刀を携え、右手に長刀に青い炎を纏わせ山本は余裕そうに獄寺に呼びかける。

獄寺は不満げに返せば腰の匣よりベルト状に連なった弾倉を腕の火炎放射器に装填する。

獄寺の返しに山本は笑みを浮かべて返せば、目つきを鋭くし強く踏み出すと小刀を噴射し、乱戦の中央へと飛び込んだ。

 いきなり現れた山本に、その場にいた全員が虚をつかれる。その隙を山本は見逃さなかった。

 

「時雨蒼燕流、攻式!八の型!篠突く雨!!」

 

 巻き上げるように刀を振るうと山本の四方から青い炎が立ち昇り、集団を吹き飛ばした。

そして、山本の技から逃れた敵に向けて黄色の炎を纏ったミサイルが降り注いだ。

 凄まじい速度の弾に誰一人避ける事が出来ず直撃していく。

 

「一応、手加減…いや火加減はしたが、まだやる気かよ?」

 

「な、なんなんだ!てめぇらは!?」

 

 相手が吹き飛んだのと同時に獄寺は山本と背中合わせになるように立ち、立ち上がる相手に向けて威嚇するように言い放った。

 獄寺の言葉に対して立ち上がった一人が怒鳴るように言い放つ。それに対して獄寺と山本は不敵な笑みを浮かべる。

 

「風紀委員だよ!」

 

「臨時だけどな」

 

 奇襲を成功させたアドバンテージを取り余裕を露わにする二人に、相手は先程まで戦っていた相手と共に不意打ちをしてきた二人にむけて襲いかかるのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

学園都市 一般道

 

「ツナ!次の交差点を右に曲がって!」

 

「わかった!」

 

 獄寺達に任せ、ツナは御坂のナビを受けながら高速道路を目指し走っていた。

御坂の指示に従い、交差点を曲がった時にメットの中に通信音が響き渡った。

 

『沢田くん!今、高速道路で警備員が木山を捕捉したみたい

だけど、木山から反撃を受けているみたい…』

 

「どういう事ですか!?木山さんは、能力者じゃない筈ですよね?」

 

『ごめんなさい、詳しくはわからないわ、警備員の無線が途切れ途切れで入ってきてるの』

 

「わかりました!急ぎます」

 

 焦った口調で固法が状況を伝えてきた、つげられる情報にツナは慌てて聞き返すが詳しい事がわからずにいたが、ともかく現場に向かう事を考え返答をした。

 

「ツナ!固法先輩から場所が送られてきたけど…かなり遠いわ!

相手が能力を使ってるなら急がなきゃいけないわよ!?」

 

「わかってる、けどこれ以上、スピードは出ないよ!」

 

『いや、出るぞ』

 

 返答と同時に御坂の携帯に位置情報が表示されるがその距離はかなりあり、限界まで速度を上げても間に合うかどうかという具合だった。

 ツナ自身もそれを痛感している為、強く叫ぶしかし次の瞬間、聞き慣れた声が通信機から聞こえてきた。

 

「この声、まさかリボーン!?」

 

『相変わらずダメダメな事を口走ってるな?ツナ』

 

 聞こえてきた声にツナは思わず辺りを見回して答えると先程ディスクを挿入した場所から光が出て、ホログラフィック状に展開し向こうからすれば数週間、自分からすれば数カ月ぶりに黒いスーツ姿の赤ん坊がツナの前に姿を見せた。




お久しぶりです、夏場の空気に完敗しやる気を喪失してましたさぬきです
なんとか一ヶ月以内には更新出来ました
その間も閲覧してくれた方々には大変感謝してます
暑さに負けずに頑張りたいです
今回、次回予告風はないです
いつ更新出来るかわからないので、良ければ次回も楽しみにしててください
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