久しぶりの小説投稿、まぁ色々鈍ってますし、何年も前の記念小説ですが、書き上げました
とある科学の超電磁砲のOVAのOPを作るならこんな感じかなという内容になりました
それはとある昼下がり佐天から呼び出しを受けて、いつものメンバーが顔を合わせていた。
「ふっふっふ~じゃーん!」
集まったメンバーに佐天は手持ちのカメラを見せてくる、それは市販のビデオカメラに比べるとずいぶんと古いタイプであり佐天の手には少しばかり大きいサイズであった。
「どうしたの?カメラなんて持ち出してきて」
「よくぞ聞いてくれました!ツナさん、これはアンティークショップで見つけた代物なんですが
どうです?無骨だけど良いものに見えません?」
「全くカメラでしたら、小型で高性能な奴もありますわよ?なんなら携帯のカメラでも十分ですわ」
見せつけてきたカメラの出処についてツナが尋ねると、佐天は目を輝かせながら頬ずりをしてカメラの良さを聞いてくる。
しかし白井はやれやれと肩をすくめながらわざわざレトロなカメラを買う必要性について苦言を零した。
「ふーん、黒子…あんたのいう小型で高性能っていうのはこの前、宅急便で届いていた隠しカメラの事じゃないわよね?」
「ぎくぅ!?い、嫌ですわ、お姉様!そのような物は頼んでおりませんの!
あれはそう、手違い、いわゆる間違い便ですの!!」
「白井さん、そろそろ捕まりますよ」
カメラの良さについて語る白井に御坂は手にしたヤシの実サイダーを飲みながら、冷ややかな視線で尋ねる。
すると白井は目に見えるくらいに動揺を浮かべ、誤魔化すように説明をするが隣にいた初春がぴしゃりと言い放つ。
変わらずの行動にツナ達は思わず苦笑を浮かべ話題をカメラへと戻した。
「にしてもずいぶん大きいよな、なあなあコレどうやって撮るんだ?せっかくだしみんなでなんか撮ろうぜ?」
「はあ?お前はまた脳天気な事をよ…だいたいこのタイプ、映像は撮れても音声は無理だろ」
「そうなのか?でもよ、たまにはいいじゃないか」
佐天からカメラを借りて山本はいろいろと弄りながら、にこやかに提案をする。
山本の言葉に獄寺は眉をひそめて返し、カメラを見てから指摘をしてきた。
しかしながら山本は録音出来ない事は気にしないように返した。
「そうなんです、せっかくカメラと一緒にフィルムとか見れるヤツを1式揃えたんですから使わないともったいないですって!」
「佐天、もしかして俺達を呼んだのはカメラというよりそっちが本音なんじゃ…」
「まぁいいんじゃない?山本くんも言ってたしこういう経験ってあんまり出来ないしなにより、自分達で映画を撮るみたいで楽しそうじゃない?」
佐天はカメラの他にも購入した事を告げ、話の内容からツナは冷や汗を流しつつ尋ねると以外にも御坂から撮影をしてみようと提案をしてきた。
御坂の言葉にツナ達は頷き撮影を行う事に賛同するのであった。
「それじゃあ映画のタイトルも決めちゃいますか…うーん、あ!こんなのはどうでしょうか?」
100000PV記念『とある学生の記録映画(レコードムービー)』
撮影者:御坂、初春
学園都市の電気を担う風力発電、その風車の元でツナや佐天達は風車を見上げるように眺めていた。
「本当にデケェよな、なぁこれで家何軒分なんだ?獄寺」
「しるかよ、まぁこんだけの大きさだからなビル1個分じゃないか?」
「残念ながらハズレですわね、この風車でこの区画を賄っておりますの」
「「へぇ~」」
風車について山本は大きさに驚きながら近くにいた獄寺へと尋ねる、質問を受けて嫌そうな顔をしながらも獄寺は返す。
すると近くにいた白井が手で辺りをさしながら電力について説 明を上げていく、その説明に2人は納得したように頷いた。
「~♪」
「映画の撮影、参加するとはいいましたけど何をどうすればいいのやら」
「それなら初春、いい方法があるよ!貸して貸して」
説明している白井達を少し離れた位置から初春は撮影をしてその隣には鼻歌交じりに眺めている佐天がいた、初春は撮影者をしつつも肩を落とし小さくと呟くと、隣にいた佐天がニマニマしながらカメラ初春にカメラを貸すように指示をした。
「さぁ、それじゃあまずは自己紹介から」
「は、はい!柵川中学1年、初春飾利です!」
「いいよぉ、それじゃあ次にスリーサイズを上から順に」
「えっと、スリーサイズ…って!そんなの必要ないですよね!?しかもこれに音声は入らないですよね!!?」
「あはは、バレたか惜しい惜しい」
「全然惜しくありませんよ、あ!御坂さん撮りますね」
佐天はカメラを向けながら初春に指示を出していく、言われた通りに初春は答えるが途端に変な質問にされ、顔を赤らめながら佐天に抗議をした。
上手く誘導が出来なかった事に佐天は残念がる。
カメラを手にした初春は少し離れて撮影していた御坂とツナにカメラを向けた。
「もう初春さん、いきなり向けないでよ
それに撮影者なんだから今撮らなくても後で撮れるわよ?」
「こういうのは素の一面が大事なんですよぉ、ほらツナさんもよってください」
「いや、俺もあんまりこういうの得意じゃな、ぶへ!?」
いきなりの事に御坂は思わず笑顔で返すが、初春は笑みを浮かべつつ画角から離れようとするツナを呼び止める。
ツナも断ろうとした瞬間、瞬間移動した白井に吹き飛ばされ地面へと倒れる事となった。
「確かに初春の言う通りですわ、さあさあお姉様とのツーショットを余すことなく撮影してくださいましぃ!カモォン!!」「嫌に決まってるでしょうがぁあ!?」
「このドリル女!!十代目に何しやがる!?」
2人で映る事を熱望する白井と断る御坂、そしてツナを吹き飛ばした事に対して文句をいう獄寺が混ざりこみ2人の言い争いが始まった所で風車下での撮影は終わりとなった。
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場所は変わり、駅の周辺へとツナ達は移動をした。
休日の昼下がりというのも辺り、街には活気が満ちていた。
「あ…」
「御坂、どうしたの?」
撮影場所を探していた御坂は不意に足を止めた。その様子に気付いたツナは呼びかけつつ視線を追うとそこには、子供達に風船を配るカエルの着ぐるみの姿があった。
すると同じように視線を追っていた白井が大きなため息をつく。
「お姉様、まさか一緒に映りたいとでも言うつもりですの?」
「ち、違うわよ!?ただ珍しいなぁって思っただけで撮りたいだなんて私は、思ってないからね!?」
「え?いいんじゃねぇの?」
それが御坂の好きなキャラクター『ゲコ太』である事を知っている白井は目を細めながら尋ねる。気恥ずかしさから御坂はすぐに否定を入れるが、山本がのほほんとした口調で口を挟んできた。
「いやいや、歳を考えろってあんなカエルの着ぐるみと撮影なんかしたら目立つだろうが!」
「確かにちょっと恥ずかしくはありますね」
「ぐふっ!」
あっけらかんとしている山本に眉を潜めながら獄寺が意見を口にし、近くにいた初春も苦笑いをしながら同意をする中、その言葉の刃が御坂にグサリ、グサリと刺さっていく。
しかし山本は特に気にする様子はなく言葉を続けた。
「だってそのカメラ、音は入らないだろ?何やったか分かりづらいしこういう機会じゃなきゃ着ぐるみと撮影なんて出来ないだろ?」
「まあ、言われてみりゃそうだけどよ」
「私もアリだと思いますよ?こういう機会なんだからやってみましょうよ」
あまりにも正論としか言えない言葉に獄寺は言葉を詰まらせるとカメラを保持していた佐天が促すように言ってくる。
そして、そのまま着ぐるみとの撮影が決まるのであった。
交渉は発案者という事もあり、山本と佐天が着ぐるみやスタッフへの交渉を行い、撮影の許可をもらうのであった。
撮影者:山本
「そんじゃ行くぞー」
「写真じゃねぇんだから、んな掛け声いらねぇだろ!?」
「そうか?今から撮るぞーって言えば緊張しなくていいだろ?御坂とか表情が硬いしさ」
まずは女子達からという事で白井、御坂、ゲコ太、佐天、初春の順で並び、山本がカメラを構えた。
呑気に言う山本へ隣にいた獄寺は苦言を出すが、カメラから目を離して山本が答え、再び覗き込み指摘を上げていく。
「うえ!?そう?いつも通りだと思うけどぉ?」(ヤバい、嬉しすぎて顔がニヤけるのを我慢しすぎてた!)
「まぁ仕方ありませんですの、お姉様は大のゲコ太好き、大衆の目や私達がいなければ、ダイビングからの頬擦りは確実ですのよ」
「く、黒子ぉ!?」
「あらまぁ、お姉様?違いましてぇ?
ああ、それと私の折檻の為に放電されては愛しいゲコ太も黒焦げになりましてよぉ?」
山本からの指摘に御坂は慌てて取り繕うが、内心では凄く焦っていた。
そんな御坂の心情をわかってるかのように呆れながら白井は説明をしていき、御坂は慌てながら制止するがそんな彼女をからかうように白井はニマニマと笑いながら続けた。
「そういうてめぇも不審者じみた面じゃねぇかドリル女」
「お黙り遊ばせ!タコヘッドぉ!?ゲコ太成分によりお姉様は2割減大人しくなっておりますの
このような有様は普段は見れませんの、ならばこれを機に堪能する他ありませんですのぉ!」
(それ、離れたらいつもの御坂に戻っていつも通りなんじゃ…)
笑みを浮かべる白井に、獄寺は呆れたように言えば白井はここぞとばかり調子付き高笑いをするのであるがその横では怒りのボルテージがグングン上がる御坂がおり、ツナはこの先に起こることを予測するが白井はその折檻すらご褒美なんだと考え黙っておくのであった。
その後撮り終えて自由になった御坂が案の定、白井へと折檻をしその光景を見ながらもツナ達がゲコ太と共に撮影を済ませたあたりで正午の鐘が鳴り響くのであった。
弁当などの持ち合わせが無かったので御坂達はいつも利用しているファミレスへと向かうのであった。
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「なぁ特盛のポテトたのまねぇか?」
「いいですねぇ、みんなでシェアするやつ!」
テーブルへと案内され、それぞれがメニューを見ている時山本が写真を見せながら尋ねてくると佐天がそれに乗っかるのであった。
「一応ドリンクバーにしておかわり自由にしますね」
「そうだね、みんな何が飲みたい?取ってくるからさ」
「とりあえず最初はコーラでいいんじゃない?別々に頼んだらこんがらがるから」
1品が決まり初春がドリンク単品よりドリンクバーの方を提案をした、全員で行くよりまとめて持ってこようとツナがリクエストをとると、全員の意見をまとめるよりも統一した方が良いと御坂が返した。
「それなら十代目、俺が持ってきますから座っててください!」
「これだからお猿さんは、私がテーブルに飛ばした方が早いですの」
「まぁまぁ、それならちょうど男女で別れてるし、獄寺くんは俺たちのを、白井さんは御坂たちのをお願いできるかな?」
取りに行こうとするツナを呼び止め獄寺が立候補をすると、呆れたように白井はため息をついて提案をしてきた。
睨み合いからのケンカが始まりそうになった時、2人の間に挟まれていたツナが折衷案を出すことにより2人は渋々、承諾するのであった。
その後ポテトや飲み物を飲みながら撮影場所の打ち合わせをしたまに白井が御坂にちょっかいをかけたりと和気あいあいとしながらツナ達はレストランでの食事を満喫していく。
「…インパクトが欲しいですね」
次のする事を決めていく中で佐天が静かに口にする。キョトンとする御坂、初春、ツナ、また何か厄介事かと疑う獄寺と白井、そして期待する山本。
そんな中で佐天は指を立てて話しだす。
「映像だけしか残らないんですから、もっと見た目なインパクトを加えるべきですね!」
「だからと言いまして、あまり過激すぎるのはよろしくありません事よ?佐天さん
私と初春、沢田さんは風紀委員ですもの」
「いや、お前が言えた事じゃねぇだろ」
佐天の発言に白井は釘を刺すように言うが、これまでの撮影した映像の中にちらほらと過激に近い行動をしている白井がいうのは違うのではと獄寺が口にする。
「確かに白井のいう通りです、その辺は配慮していますとも!単純に着せ替えですね!」
「着せ替え、前に佐天が常盤台の制服を着たみたいな?」
「あの時は切羽詰まってましたからね、今回は伸び伸びとやれますし初春も制服着たがってたでしょ?」
「ま、まぁそうですけどぉ」
睨み合う白井と獄寺を尻目に佐天はふふんと鼻を鳴らして返す。
着せ替えという単語に、ツナは以前の出来事を思い出しつつ確認をとると、しみじみ思い返しながら頷く佐天。
そして、話を振られ初春は慌てながらも渋々頷くのであった。
「あ、それならさ、俺は白井がいつもやってる奴やりてぇな!」
「私が?」
「ほら、腕章見せながら風紀委員ですの!っていうやつ!風紀委員になったみたいでやってみたかったんだよな」
閃いたように山本が風紀委員のポーズをしてみたいと言うが、最初はピンときてなかった白井だが、山本が実際にやってる姿を見て大きくため息をついた。
「たしかによく言ってますが、それは風紀委員のポーズではないですの…」
「そうなのか?」
「そうなんですの!」
流石の白井も山本の天然にはついツッコミへと回ってしまう、しかしやりたいならという理由でツナと獄寺も一緒にやることなった、山本は初春から腕章を借り、白井は獄寺と睨み合いをしながらも腕章を交換した。
そしてツナを中心に風紀委員のポーズを決めたり、御坂達がそれぞれに着せ替えをしたりと7人はそれぞれに思い出を刻んでいく。
「あ、タイトルはどうしようか?」
不意にツナが呟いた言葉に全員が首を傾げた。
「確かに考えてなかったな」「さすが、十代目っす」「ここは御坂美琴お姉様と白井黒子のラブリー「長いっつぅの!?」ぶへぇあ!?」「悩みますねぇ」「うーん、それなら!」
それぞれがツナの言葉に返していく中で佐天が閃いたかのように言えばタイトルケースへと文字を書き込んでいく
タイトル『とある学生達の活動記録(アーカイブ)』
「なーんて、ちょっと洒落てみたりして」
「いいんじゃないかな、こういうの」
「じゃあ早速見てみようぜ!」
書き上げてから佐天は恥ずかしそうにするがツナが賛成し、山本が上映会をしようといい和気あいあいとしながら帰路へとつくのであった。