とあるマフィアの平行移動(パラレルシフト)   作:梟森つつじ

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構想自体が、数年前なので改めて練り直しをしながらとある科学の超電磁砲を見直そうと思います
次回の更新は先に夜天の荒鷲を更新してから着想していきます




第17話:改めてのよろしく

学園都市の空にオレンジの炎と超電磁砲の軌跡が走る、コアを打ち砕かれたAIMバーストはボロボロと崩れていく。

 

「やった…のか?」

 

ツナの額から死ぬ気の炎が消え肩で息をしながら終わった事を噛み締めるように言えば、急激に激痛が走り地面へと倒れてしまう。

その音は御坂にも聞こえていたらしく、御坂が叫びながら走り寄ってくるがツナはその声が届く前に意識が途切れてしまう。

 

「ちょっとツナ!?どうしたの、あ…」

 

御坂が傍に寄るとツナの腹部から血溜まりが広がるのを見て思わず手を引いてしまう、しかし直ぐに木山がツナの腹部を抑えた。

 

「すまない、私が引き起こした事だが彼は死なせたくはないと思ってな…応急処置だがこれぐらいしかない」

 

AIMバーストが貫いた腹部、そして身体には精神世界で負った傷が現れ出していた。

木山は自らの白衣を破るとツナの出血口に当てて止血する。

道路の上では警備員の応援と救急車が来ており、白井が御坂に向けて声をかけており、空間移動で側へと移動してきた。

その後木山が警備員に連れていかれるのを見ながら御坂と白井は初春に連絡をいれてレベルアッパー使用者が目を覚ましたかを確認してからツナと一緒に病院に向かうのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

耳に継続的な機械音が入る、ツナが目を開けるとそこには真っ白い天井と点滴が見えた。

 

 

「ここは…」

 

「うん、僕の病院だよ、沢田綱吉くん」

 

声の方に目をむけるといつぞやのカエル顔の医師が立っていた。起き上がろうとするツナを医師は静止をかける起きる程ではないと言って

 

「いったいなにが…」

 

「君はAIMバーストと呼ばれる現象と接続し1万とも呼べる人間の意識に飲まれた、それだけでもありないが驚きべきことに弾き返して戻ってきた

しかしだね、精神世界で複数の傷を負いなおかつ現実で傷を負えば倒れて当然だよ、下手をすれば本当に記憶喪失になっていたかもだ」

 

たずねようとするツナにカエル顔の医師は呆れたように言っていけば、とりあえずは休ませるために点滴をうったといいその場を後にしようとしたが、ツナはそれを引き止めた。

 

「レベルアッパー使用者達はどうなりました?」

 

「大丈夫、全員目を覚ましたよ」

 

AIMバーストを倒したのは過程に過ぎない、必要なのは被害者達の安否である。

その問いかけにカエル顔の医師ははっきりと返した、それを聞いた瞬間にツナの体は力が抜けベッドへと沈み込んだ。

 

「一応異常がないか通院はしてもらうけど、全員が覚醒した事は君に伝えておくよ」

 

「そうですか、良かった」

 

「君の方は疲労と一部の外傷だけだね、点滴を終えたら帰って大丈夫だよ、彼らにもそう伝えると良い」

 

「彼ら?」

 

カエル顔の医師が被害者達の状況を伝えるとツナは安堵の息をもらした、全員が目覚めたのは1番望んでいた答えだからだ。

カエル顔の医師は「続けるよ?」と確認してからツナの身体について説明をすれば、通路のほうに目を向けた。

不思議な言い回しに首を傾げながら視線を向けた時、通路の方から複数の足音が聞こえてきた。

 

「十代目!?」「「ツナ!」」「ツナさん!?」

 

入ってきたのは最初に獄寺、次に山本と御坂、そして初春に最後に呆れ顔の白井であった。

 

「みんな!?」

 

「まったくもう、怪我自体は大したことありませんのに大袈裟ですの、ほらあなたも」

 

「あはは…どうも…」

 

なだれ込んできたメンツに呆気にとられており、白井がやれやれと肩を竦めてから誰かに声をかける。

それは病人服をきた佐天であり、彼女は申し訳なさそうにしながら入ってきた。

 

「佐天!良かった、大丈夫そうだね」

 

「ええ、お世話かけました…ツナさん」

 

ほぼ喧嘩別れのようになった手前なのかツナの言葉に佐天はきまずそうに答えると、カエル顔の医師は他の患者を見てくると言い、病室を後にした。

ひとまず事の顛末としては木山は警備員に身柄を拘束された事、またレベルアッパーは今回の事件の関係からネット上から消去された事が伝えられた。

 

「つまり事件は解決したって事なのかな?」

 

「ええ、概ねは…事後処理を残すくらいですの…沢田さん、私と約束した事、覚えていますの?」

 

ツナの問いかけに白井は頷いて答えれば、息を正してから話はじめる。

それは死ぬ気の炎とツナ達についてである、獄寺はツナの容態について考えろと睨みつけるが、ツナはそれを制してから頷いた。

 

「約束だもんね、いいよ」

 

「えっとじゃあ私は外した方が、良いですかね?」

 

「佐天にもいて欲しい、ちゃんと説明しなきゃいけないから」

 

重い話が始まりそうな気配を感じて佐天が退室しようとするがツナは呼び止めた、佐天は死ぬ気の炎状態を見たからこそ説明しなければならないと思ったからだ。

 

それからツナは話していく、死ぬ気の炎やマフィアボンゴレ、そして自分たちが平行世界からやってきた事やこの世界の沢田綱吉達について話していった。

最初はその荒唐無稽の話のようだがツナの超死ぬ気モードやAIMバーストを撃ち抜いたXバーナーを見て、尚且つツナが証明の為にリングに炎を灯した事により頷くしかなかった。

 

「死ぬ気の炎、学園都市に登録された念力発火能力者とどう違うのですの?」

 

「死ぬ気の炎は人間の生命力の波動を可視化させたもんだ

そいつは学園都市の能力みたいにあとだけじゃなくて生きてる人間なら誰もが持ってるもんだ、十代目みたいな炎や俺みたいに複数の波動があるやつもいる」

 

ツナの死ぬ気の炎を見つめながら白井がふとした疑問を投げかけると獄寺が、死ぬ気の炎について説明を加えると自分の指のリングに各種の炎を灯す。

その説明を聞いていた佐天はつい気になり、手をあげる。

 

「それってあたしみたいな無能力者でも炎を出せるって事ですか?」

 

「理論的には出せるだろうな、本人と本人の属性にあったリングに意思の力があれば出来るだろう

けどそいつがどんな属性かなんて火を出して見なきゃわからねぇし、俺たちのボンゴレリングでも出来ない事はねえだろうが…」

 

「俺たちはボンゴレリングの力を全てわかってる訳じゃない、炎を灯そうとしてリングに拒絶されるかもしれない」

 

もしかしたらと思い訪ねると獄寺は難しそうにしながら答えるとツナは未知数のオリジナルボンゴレリングが牙を剥く可能性を考えて、やめるように言う。

佐天もさすがに危ない橋を渡る訳にはいかず直ぐに引き下がった。

 

「じゃあ私から質問あるんだけど、あんた達はいつから入れ替わってたの?」

 

「入れ替わった時期で言うなら初めからだよ、御坂達に出会う前、白井さん達の支部にきた時にはもう俺だった」

 

御坂は腕を組みながら尋ねる、摩訶不思議な力はなんとなく理解できたなら気になるのはいつからツナはこちらの世界に来たかである。

それに対して隠すことなくツナは返すと白井と初春に騙してゴメンと頭を下げた。

 

「そう、ならいいわ、途中からならよく演技していたとおもうけど最初からならただ秘密にしていただけって事ね」

 

御坂の言葉に白井や初春、佐天は納得したように頷く。騙していた訳ではなく話さずにいたそして今はそれを話してくれた、その事だけでチャラには出来るのであった。

 

ちゃおッス!ちゃおッス!

 

話が済んだ段階でツナの耳に聞き馴染みのある音が聞こえ、近くにあった服から匣を取り出す。

どうやらエアバイクの匣からのようで獄寺が側面を操作し、ツナへ炎を入れるように促す。

 

『ちゃおッス』

 

「リボーン!?…ってAIの方だよな?お前…」

 

『わざわざ説明しなくても良いのは助かるゾ、やるじゃねぇかツナ』

 

炎を入れ匣が開口するとツナの見慣れた家庭教師リボーンが出てきた、最初は驚いたがエアバイクに搭載されていたAIを思い出し尋ねるとAIリボーンは遠慮のない言葉で返してきた。

 

「いくらなんでも俺だってそれくらいわかるよ、それで何の用なんだ?」

 

『んなもん決まってんだロ、ツナ、お前ボンゴレについてはなしやがったな?隠したって無駄だ、この匣には外部からの情報が入るようになってる、さっきの話は筒抜けだゾ』

 

バカにされてるように聞こえツナは不貞腐れるように返すと、AIリボーンは淡々とした口調だがハッキリと言い放ってきた。

獄寺や御坂が口を出そうとするがAIリボーンの有無を言わせない雰囲気に黙るしかなかった、その中でツナは息を呑んでから答える。

 

「今回の事件、形はどうあれ俺が原因になった部分もある…だからちゃんと説明するのが筋だと思ったんだ、御坂達は友だちだから」

 

圧をかけるAIリボーンに対して言い返すツナにAIリボーンはニヤリと笑った。

 

『なるほどな、まぁ自分の身内だってなら話すのは筋だな

言うようになったな少しはボスの自覚が出たか?まぁ話さなかったら話さかったでシバキ倒してたがな』

 

「ひぃ!?」

 

ツナの言い分を納得しつつも、もしもヒヨって話さかった場合の対処を銃を突きつけながら言い放つ。

日々の習慣だろうかホログラムなのにも関わらずビビるツナに全員は呆れていた。

 

「っていうか友達に事情を説明するのにボスの自覚とかいらないだろ!」

 

『そんなことはねぇゾ、帰るまで時間はあるんだ、今のうちにボンゴレ学園都市支部でも作っとけ、丁度人手はいるみたいだしな

んじゃ、オレは引っ込むゾくわしい話はあとでする』

 

ボスの自覚と言われお決まりのボスにはならないと言いながら反論するとAIリボーンはいつもの調子で、ボンゴレの派閥を作れと言いながら匣へと引っ込んだ。

帰る、それはツナ達が居なくなるという事を示しており御坂達は押し黙るが初春が恐る恐る口を開いた

 

「ツナさんは元の世界に帰りたいんですか?」

 

「…うん、この世界の俺達の事も心配だしね、やっぱり帰りたいと思う」

 

帰りを待つ人達、何より次元の狭間にいる学園都市のツナ達の為に帰らなければならないと返し、初春はそれ以上言葉を紡がずにいた。

その中で御坂は息をついてから手を差し出してきた。

 

「なら協力する、何をどうするかわからないけど人手はいるでしょ?」

 

「御坂…うん、頼む」

 

御坂の言葉にツナは手を握り応える、ある意味で今日から御坂達の付き合いが始まったかのようにツナは思うのであった。

 

 




次回予告

初春「なんだか久しぶりですね、4年ぶりのオリンピックみたいです」

佐天「そうだね、なんでだろ?ああ、そういえば初春こんな噂聞いたことある?」

初春「唐突ですね佐天さん、どんな内容ですか?」

佐天「実は学園都市の風紀委員の中で1番強い人は無能力者だって話でトンファーでボコボコにするらしいって!」

初春「佐天さん、それは盛りすぎですよ~ツナさんどうしました?」

綱吉「いやどこかで聞いた事がある気がして、次回とあるマフィアの平行移動、第18話:最強の無能力者」
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