死にかけの無敵少女を拾うのは間違っているだろうか? 作:スキマ時間
ファミリアに入ることになったのですが。。。
「それではピュラ、恩恵を刻むのでそのベッドにうつ伏せになって。」
「は、はい。優しくしてください。」
「なにか違う気もするが、はじめよう。」
「ミアハさま、ワクワクしますね。」
「ナァーザ。ものすごく期待しているようだが、たぶん最初はなにもないところから始まるはずだよ。」
「ピュラに限って、そんなはずはありませんわ。」
「そ、そうかな?」
「でははじめよう。」
「はい。」
ナイフで指先を切り、イコルをピュラの背中に垂らし、ファルナを刻んでいく。
ガタガタガタガタガタガタガタ
「んんん?なにかものすごく揺れている気がするんだが?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
シュバッ、ビーン!
ナイフが飛んでいって、天井に突き刺さった。
「ハッ?」
「うむ、なにか起きたような気がするが、これが君のステータスだ。」
名前:ピュラ・ニコス
level:1
力:I0 耐久:I0 器用さ:I0 敏捷:I0 魔力:I0
オーラ:100%
【魔法】
【スキル】
Polarity(磁力操作): 金属の極性を操作できる。
【属性】秋
パンプキンピーツのマシュマロフレークのマスコット:秋の味
メープルリーフ:紅葉の葉
燃えるような赤色の髪:紅葉の色
オリハルコンの武具・防具:紅葉の色
「えーと、この文字は読めません。ナァーザ、読んでもらってもいいですか?」
「見てしまってよいの?」
「ピュラ、恩恵で得た能力については隠すことが許されているんだ。特に、スキルは切り札とも言える。ただ、能力を隠すにしても、家族が知らないと対処できないだろうからね。」
「これまでも、周囲には可能な限り隠していましたが、チームメートや信頼できる仲間には明かしていました。だから心配いりません。」
「金属の極性ってなに?」
天井に突き刺さったナイフに手をかざす。ナイフが飛んでいって、ピュラの手に収まる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。シュッ。パシッ。
「ええええ?なにそれ?」
「金属には極性といって、引き合ったり、反発する力が働きます。私のセンブランスはそれを扱うことができるのです。」
「最後の戦いでなくしてしまいましたが、金属の槍と盾、そして相手の武器や周辺の物にこの力を使って戦うのが私の切り札です。」
「ただ、ですね。普段、びっくりしたときなんかにうっかり発動して、ちょっと迷惑をかけるかもしれません。」
「もしかして、コップとか食器とかが金属だと。。。。」
「そういうことです。だから調剤とかに金属の道具とかをつかっているのでしたら、作業中は近づかないほうがよいかなぁと。。。」
「むう。オラリオでもあまり見ない、ちょっと変わった能力だね。切り札だから普段はあまり使わないということだし。うまく隠すのが賢明かな。」
「あの、えと、ピュラ、この属性の秋ってなに?パンプキンビーツとか、紅葉の葉とか、燃えるような赤色の髪とか、オリハルコンの武具・防具とか」
「え?なにこれ?なにこれ?秋の乙女属性ってそういうこと?聞いてないんだけど?運命ってなんだったんだろう?あんなに悩んでた私っていったい?!」
「ねぇねぇ、教えて!」
「乙女の秘密です!」
「ねぇねぇ、教えて、教えて!」
「親しき仲にも礼儀ありだよ、ナァーザ。」
『でも、面白そうだし私もちょっと知りたい。』
「はぁー。助かります、ミアハ」
「さてと、これでピュラもミアハファミリアの家族だ。これからもよろしく頼む。」
「ありがとうございます!」
「家族になってくれてありがとう、ピュラ」
「ナァーザ、これでペアが組めますね。」
「お、お手柔らかに。」
(続く)