【博麗神社】
霧雨 魔理沙がある依頼を受けている同時刻。
「よし。今日はこれぐらいで良いかしら?」
博麗神社の巫女である『博麗 霊夢』は境内の掃除をしていた。
「ん...?何よ!まったく誰よゴミなんて捨てて行った奴はぁ!」
何故霊夢が怒っているのかというと、空から封筒が落ちてきたのだ。
「もう...ん?ゴミじゃない?私宛?」
そこには赤い文字で『博麗の巫女』と書かれていたのだ。
「...中に手紙?が入ってるじゃない。まあ封筒だし当たり前か。」
封筒の中に紙があるのに気づいた霊夢はその封筒の封を開け中を確かめた。
「手紙も赤い雑に書いた文字?いや....これは、血?何で血で書いたのかしら?内容は...」
ここは博麗の巫女なだけあり一切驚かず手紙の内容を確かめる。
『月に満たされし永夜に 二月の黒白さへも交わりて 異種の雨が覆いし時 世の流れが収束へと歩を進める』
血で書いた為か少し殴り書きの様に見える。
「...面倒臭いはねぇ。手の混んだ悪戯だこと...それ以上に神社にゴミをすてるなぁ!!」
この手紙は霊夢には悪戯と処理されてしまったようでそれ以上に神社にゴミを捨てた事の方が上回っているようだ。
*同時刻
【紅魔館:門前】
「ふぅ...買い出しはこれで良いわね。」
紅魔館メイド長の『十六夜 咲夜』は買い出しの帰りにそう呟いた。
「ん?また美鈴サボって!」
紅魔館の門番『紅 美鈴』はよく昼寝をしてサボっている。
「まったく!私が帰るまで門番しっかりやってね。って言ったのに...」
そう言い美鈴に近づいていく咲夜。
『何だ意外と良い能力だな。でも外れか...』
「...!誰!?」
聞き覚えのない声が聞こえ振り向き構える。
『もう用はないよ。』
咲夜の右上から腕が現れる。咲夜はそれに気づくが、
(能力が...使えない!?)
その瞬間咲夜は地に伏していた。一瞬の出来事だった。
「えっ!?さ、咲夜さん!?」
倒れた咲夜の音でやっと目を覚ました美鈴が咲夜に駆け寄る。
「誰か!誰か来てください!!」
美鈴が咲夜を抱え紅魔館に入って行った後、
『こいつじゃないが...餌にはなるだろ。』
そう何もない空間から聞こえ、足から徐々にその姿が見えてくる。
「しかし...能力使えなくとも只じゃやられない...か。」
右手を見てみると手の甲に深々と切り傷が入っており血が指を伝いポタポタと地に落ちる。
「ちっ...」
舌打ちを忌々しそうに打つその顔は『二神 白卯』と同じ顔をしていた。髪型も同じで身長も体格も殆ど同じ。違う点をあげるなら右ではなく左のもみあげが長く、瞳は紅緋色をしている。髪の色は黒だ。
「待ってて...兄さん。俺が必ず...」
*同時刻
【森林の奥地:地下室】
「二神『兄弟』?」
「えぇ...私と『弟』を殺して欲しいのです...」
「いきなりわけわからんぜ?」
「『二神 黒磨』その名が私の弟の名前です。弟はある日を境に変わってしまった...」
「...何か、訳がありそうだな?」
「...はい。」
「まずはそっちから話してもらうぜ?」
・・・・・・・・・・・・
「兄さん...俺は許さない...例え兄さんが邪魔をしようとも!絶対に!!」
二神 黒磨の瞳には恨み怨むの激しい光が宿っていた。この幻想郷を終焉に導く為に...
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