マクロスΔ スイートプリキュアの軌跡 作:水無月 双葉(失語症)
ミラージュの着替えが済んだ後3人は食堂に移動し軽い休憩をする事にした。
「ミラージュさんのパイロットスーツ、恰好良かったよね」
「うんうん、ミラージュさんスタイルも良いから何着ても似合うよね」
「そんな事無いですよ、2人だって可愛いのだから何でも似合いますよ」
ミラージュは正面から褒められ照れながらも自分の持っていない魅力を持っている響と奏に優しい目線を送る。
「ミラージュさんにそう言ってもらえると嬉しいなぁ」
ミラージュに褒められ響は破顔する、その姿を奏は楽しそうに見つめつつもミラージュに向き直す。
「ミラージュさん、私達協力する事になったのですが……」
「先程も話していたな、一応正式発表はまだだが話は聞いている、よろしく頼む」
「あ、いえ、こちらこそお願いします、それでですね、私達はどう言う立場になるのでしょう?」
奏の質問にミラージュは顎に手を置き目線を泳がせながら考える。
「そうだな……我々デルタ小隊に入るか、もしくは別の小隊になるかもしれない、どちらにしろワルキューレの支援になるのは変わらないな、アラド隊長に任せておけば間違いは無い」
ミラージュは1人で納得しながら答える、その答えを聞いた響は少しミラージュの方に身を乗り出す。
「デルタ小隊になると、私達もミラージュさんと同じジャケット着れるのかな」
「響は似合いそうだね、私はジャケットに着られちゃいそう」
「この制服か? どうだろうな……正式発表次第だと思うが……すまない約束はしてやれない」
ジャケットの襟元を掴み眉を寄せるミラージュ、その時ミラージュの端末がけたたましく鳴り出す。
「はい、ミラージュです……はい……はい……はい分かりました直ぐに連れて行きます」
端末をしまいながらミラージュは響と奏の方を向く。
「響に奏、アラド隊長が2人に合わせたい人物がいるらしい、ついて来てくれ」
響と奏は顔を見合わせ頷くとミラージュの後を追う、そんな中、響はミラージュが自分達を名前で呼んでくれた事が嬉しくて鼻歌を歌いそうになるのを必死で我慢した。
隊長室の前に付くとミラージュはドアの横にある端末を操作しアラドに来た旨を伝え響と奏を引きつれて入室する。
「ミラージュ少尉、北条響並びに南野奏を連れてきました」
凛とした雰囲気を醸し出すミラージュに響と奏は大人の女性を想像させた。
「ああ、入ってくれ」
アラドの声と同時に3人に背を向けて椅子に座っていた人物が立ちあがり振り向くと大きな声を上げる。
「響! 奏!」
「「エレン!」」
手を取り合い喜ぶ3人を見るミラージュは少し面喰ったが優しく微笑んでいた。
「無事で良かった、心配したんだよ、2人を出迎える為に鍵盤の前で待っていたらいきなり崩れ出したから慌てて飛びこんだら知らない所で連絡も出来なくって、でも、会えて良かった」
「エレン、私達のせいでごめんね、ハミィもちゃんと居るし一緒に来たフェアリートーンも無事だよ」
涙を浮かべるエレンに対しこちらも涙を浮かべながら響が教える。
「エレン、アコは無事なの?」
奏も涙を浮かべながらアコの心配をしだす、エレンは一度息を整えてから話しだす。
「姫様は大音楽会の準備で音楽堂に居たはずだからメイジャーランドに居ると思う、ドドリーも一緒のはず」
「「なら良かった」」
アコはこちらに来てないと分かり安堵する響と奏、落ち着くのを待ってからアラドが遠慮がちに声を掛ける。
「では、もう一度協力体制について話をしたが3人ともかまわないかな」
「「「はい」」」
響に奏にエレン、3人の声が1つに重なりまるで歌声の様な返事をする、アラドは少々驚きながらも3人の絆の強さを確認出来た気分だった。
「ミラージュ少尉も同席し彼女達が分からない事は捕捉してくれ」
「はっ! 了解いたしました」