マクロスΔ スイートプリキュアの軌跡 作:水無月 双葉(失語症)
『惑星イオニデスにてヴァールシンドロームで発生!』
アーネストの艦内放送を聞いた、響と奏は鋭い視線でスピーカーを睨めた。
『新統合軍の兵士も既に70%以上が操られ、空中騎士団も現れた──……』
響の答えは分かっていたが、奏は確認する。
「……本当に行くの?」
『──アルファ、ベータ小隊はポイントチャーリーの防衛を。デルタ小隊はポイントエコーへ! これまでの借りを返しに行け!』
「ほら、アーネストさんが借りを返せって言ってるじゃん」
「ひーびーきー? 本気で怒るよ。だったら私も一緒に借りを返しに行くよ」
奏は、オーバーな態度で溜め息を吐いた。
「さすが奏、揺らがないなぁ」
うるさいなぁ。と、口の中で呟いた奏は相好を崩す。
「ドームの中だとバンドの行動しか出来ないから、響と奏は行って大丈夫よ。いざと成ったら私のビートバリアでワルキューレを守るから」
「エレン、いつもありがとう」
響は、大袈裟に抱きしめると、エレンは嬉しそうな恥ずかしい様な態度をする。
「メロディより、アイテールへ」
軽く深呼吸すると、メロディは何故か一瞬言葉が出なかった。
『こちらアイテール。……メロディ?』
何も言わないメロディに、ベスはアーネストに目線を向ける。
「スイート1より、アイテールへ! メロディ、リズムはポイントエコーに向かいます! ワルキューレのフォローはビートが行います」
『アイテール了解、ご武運を』
『二人共必ず戻って来いよ、信じたから行かせたんだ良いな』
「アーネストさん、ありがとう!」
軽くストレッチしながら、メロディは貫く様な視線で宇宙を見た。
『スタートラインに……スターティングブロックへ!』
「──……スター☆トゥインクルのみんな、私も宇宙に来たよ」
ぼそりと呟いたメロディは、スタートすると疾走し甲板を駆け抜くと宇宙に飛び出した。
艦橋の隣にピラミッド形で作られたステージが昇りだす。
「歌は愛!」
「歌は希望!」
「歌は命!」
「歌は元気!」
「歌は絆!」
「聴かせてあげる、女神の歌を!」
「「「「「「超時空ヴィーナス! ワルキューレ!」」」」」」
軽快な歌を聞きながらメロディは気分良く疾走していた。
「リズム、違和感なく動けるね。これなら十分やれるね」
「油断しちゃ駄目よ」
小さく頷くと、メロディはリズムの方にアステロイドエリアを見て指で刺すと走り出す。
ヴァールシンドロームを起こしていた新統合軍はワルキューレの歌を聴くと、茫然と動きを止める。
「隙あり!」
チャックがガンポッドで武装の破壊すると、別の敵がチャックに迫るが、アラドがその敵機に向かうとバトロイド形態でアサルトナイフ二刀流で爆発しない様に両足を切り裂くと、直ぐに武装も斬った、その瞬間に別の敵機がアラドを狙った。
「てぃややぁぁ!」
絶叫と共にメロディが、アラドの隣を駆け抜くと、敵機を殴り飛ばすとアステロイドを利用し次の敵機に向かう。
メロディは、爆発させない様に中枢のみ絶えず破壊する、そんな姿を見てアラドは唸った。
「……プリキュア──か」
「直上よりウィンダミア機!」
メッサーからの報告は部隊全体を共有される。
お互いが獲物として死神と白騎士が激しいドックファイトを続けた。
「メッサーと白騎士……」
呟いたハヤテは、メッサーと白騎士の動きを食い入る様に見つめる。
「すげえ……アステロイドを踏み台にして……」
ハヤテは、動きを思い出しながら後を追うが、付いて行こうとするが自分との差の違いさが悔しく感じた。
付いて行こうとばかり周りが見えなくなったハヤテ、だが、ハヤテを狙っていた敵機をミラージュが倒すと、ハヤテは自分の状況を気付くと冷や汗をする。
「デルタ5! 後の上方!」
更にミラージュからの連絡にハヤテは慌てなかった。
空中騎士団のテオとザオは、ハヤテがアステロイドが衝突しない様に、スピードを落とすと考える。
ハヤテは逆に速度を上げた、正にそれは刹那の瞬間。ハヤテはメッサーや白騎士の同じ動きをさせてみたのだ、更にハヤテはインメルマンダンスも入れると、テオ達を置いてきぼりにした。
ワルキューレの歌がヴァール状況の新統合軍がトランス状態になり、戦いが幕を下ろしそうになったが、それを許さなかった者がいた。
「余計な真似を……行くぞ! テオ! ザオ!」
「「我らの真の風。見せつけてやりましょう!」」
ボーグは激怒し、わずか3機でアイテールに向かって行く。
ボーグとテオをザオは、三位一体とばかりに、防衛隊のアルファ、ベータ小隊を食い千切った。
「くらえぇー!」
ワルキューレ目指すボーグ。
ボーグはワルキューレを見つけると、ありったけのミサイルを叩き込む。
「ビートバリアー!!」
全力でビートはバリアを展開する、ワルキューレだけでなく、艦橋も防いだのだ。
ステージが大きく揺らぐ、倒せそうになったフレイアはギュッと歯を噛むと耐えると直ぐに歌を続けた、美雲は負けないとばかりに歌に入る。
「見つけたぞ! 裏切者!」
煙が晴れると、目の前にボーグのドラケンⅢが銃口をフレイアに向けたが、フレイアは歌を続けた。
「自分達の事しか考えない男が!」
絶叫したビートは、ラブギターをソウルロッドモードにするとボーグを指したが。
「はあぁぁぁぁ!」
叫びと共に、リズムがボーグのガンポッドを殴り飛ばずと、体を捻るとドラケンを回し蹴りで飛ばした。
「ワルキューレをやらせる訳ないでしょう!」
リズムはキッと睨むと、ボーグに向かって行く。
「メーデー! メーデー! メーデ──……」
「ミラージュ教官!」
ハヤテは叫びながら、最大速度でミラージュに向かう。
ミラージュは、敵の攻撃を躱しながら攻撃をするが、相手の装甲を削る程度で相手を落とせなかった。
もう一機いたが、ミラージュに攻撃はするが、撃墜はしてこない。
「馬鹿にしやがって!」
絶叫しながら攻撃をするが躱され、逆にミラージュはガンポッドを破壊される。
敵の攻撃をピンポイントバリアで防ぐが、コクピット内は警戒音が騒ぐ。
「くっ……まだ遠い……あっ、推進剤まで!」
ハヤテは絶望的な状況に青ざめる。
わずかに残っている全推進剤を使い、ミラージュに向かう、ハヤテはミラージュを助けたいと言う思いでトリガーを引く。
「ううぅぅ……教官あぁ!」
ガンポッドが火を噴くと、ドルケンの両脚に在るエンジンが小さな爆発が何度も起きと、ドラケンは限界が近づいていた。