マクロスΔ スイートプリキュアの軌跡   作:水無月 双葉(失語症)

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お久しぶりです、何とか生きてます。
かなりゆっくりですが書いていきますのでよろしくお願いします。

皆様本当に病気には気を付けてください。
鬼人の組曲も早く続きを書きたいです、ほぼ毎日考えているのですが難しいです。

これからもスイプリシリーズを頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。


4

 戦闘後、響はアーネストに呼ばれ艦長室の扉の前で、小さく溜め息を漏らした。

 

「北条響です」

 

 目の前にあるドアが空気が抜ける音をしながらスムーズに開くと、響は小さく吐息をつく。

 

「早かったな」

 

 アラドは、タブレットを確認するとアーネストに渡した。

 

「呼ばれた理由は判っているな」

 

 タブレットを一度視線を向けると机の上に置くとアーネストは、腕組みをして響に視線を向ける。

 

 響は拳を軽く握り、一文字に口を結ぶ。

 

「……」

 

「お前のお陰でミラージュは無事に帰還出来た、それは感謝している。だが、なぜあそこまで強引に敵を倒した?」

 

「ミラージュさんを助けたかっ──……」

 

「ミラージュの事はわかっている。俺と艦長しか居ないんだ、本音で話せ」

 

 響は視線を下に落とすと小さく息を吐いた。

 

 響は顔を上げると、引き締まった表情でアラドとアーネストにしっかりと目線を向ける。

 

「ハヤテのため、あのままだと空中騎士団の人も死んじゃうし、ハヤテの心も壊れると思うから──……少し違うかな」

 

 響は、手を頬に置くと何無い壁を少し見つめると小さく頷いと、アラド達を見据えた。

 

「あんな形でハヤテが人をあやめてしまったら、ハヤテにもミラージュさんにも心の傷が出来るから、ミラージュさんはちゃんと戦士だけど、ハヤテは戦士じゃないよ。

 

 ハヤテは人をあやめるなら自分の意思でしないと駄目。しっかりと修羅場を越えないといけないんだよ」

 

 アーネストは椅子に背もたれるとぎしぎしと音がすると、その音はまるでアーネストの感情を表したように響は感じた。

 

「確かにな、ハヤテにはパイロットとしての才能はある、北条の言う通りアイツがくぐれるかだ」

 

 アラドは呟くと、懐の入っているスルメの小袋を響の放り投げる。

 

「一応、北条の話は納得した。艦長とデルタ小隊長としての話は終わりだ」

 

 物々しい雰囲気が霧散すると、響は肺の中の濃密になっていた空気をゆっくりと吐き出した。

 

「北条、少し雑談して良いか?」

 

 アーネストがソファーを勧めると響は頷くとアーネストとアラドも座る。

 

「プリキュアの話が聞きたいんだ──……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 甲板の隅に座っていたハヤテは、何とも言えない表情で夕陽を見つめていた。

 

「こんな所にいたの?」

 

「……」

 

 何も答えないハヤテに、奏は諦めたように溜め息を落としす。

 

「良かったじゃない。誰も死ななくて、響に感謝してね」

 

 ハヤテは奏に刺す様な視線を向けるが、奏の冷たい瞳を見てハヤテは唇を噛んだ。

 

「フレイアの為に戦争を終わらせるって言うのは立派だよ」

 

 少し大きい距離を開けると奏は座った。

 

「決意は良いよ。でもね、フレイアを理由にしちゃ駄目。もうハヤテの戦いなんだから」

 

「……なぁ、どうしてお前らは戦っているんだ、この世界に関係は無いのにさ」

 

「こんな戦争直ぐ終わらせないと駄目だからだよ」

 

 両掌を見つめた奏が悲しそうに見詰める。

 

「戦いに巻き込まれて泣いていた子が居たの──……」

 

 奏は両拳を握ると瞳を閉じると深い哀愁漂うがあった。

 

 

 

 

 

 

 

「駄目だ! この場所では重機が使えない……」

 

「子供の泣き声が聞こえるんだ! 手でも何でも良い! 瓦礫をどかすぞ!」

 

 走ってきたリズムが何も言わず瓦礫を掴むと、リズムが全身を使い瓦礫をどかす。

 

 レスキュー隊員は信じられない光景に動きが止まってしまう。

 

「早く!」

 

 リズムから喝を入れらるとレスキュー隊が親子達を安全な所に移動させ確認する。

 

「両親は……」

 

 その後言葉を続ける事が出来なかった。

 

「おかあさん……おとうさん……痛いよぉ……」

 

 リズムもレスキュー隊もこの少女の助け様が無いのが分かっておりレスキュー隊は視線を逸らす。

 

 リズムが黙ったままに膝を折ると少女を抱きしめた。

 

「……お、お母さんですよ……ずっと居ますよ、ずっとずっと抱きしめるから」

 

 声は震えていたがいつくしみを感じさせる。

 

「おかあさん……おかあさん……」

 

 少女の呼吸が細くなっていく、リズムにしがみつく腕もゆっくりと手を離して行く。

 

「おねえちゃ…………ありが……」

 

 亡骸を抱いたままにリズムは大きな涙を落した。

 

 

 

 

 

 

 

 深く深く悲しんでいる奏を見て、ハヤテは何も言えなかった。

 

「それからだよ、この世界の事を調べたのはね。艦長さん、隊長さん、メッサーさんにも色々な話を聞いたの」

 

 ハヤテはそんな奏の姿に愕然とする。

 

「しっかりと覚悟をしないと、きっとハヤテにも苦しい事が起きるからね」

 

 奏は立ち上がると、ハヤテに何も言わずに歩いて行った。

 

 ハヤテは、そんな姿を見て軽く頭を掻くと、深い溜め息を漏らす。




響は助ける事が出来ましたが奏は出来ませんでした、プリキュアとしてかなりの戦いをしてますし、助ける事が出来なかった事もあります。
かなりの経験をしていますので少し厳しいことも言いますが、よろしくお願いします。

決断のオーバーロード終了となります、お読み頂きありがとうございます。

次回潜入エネミーラインお付き合い頂ければ幸いです。
時間が掛かりますがこれからもよろしくお願いします。
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