マクロスΔ スイートプリキュアの軌跡 作:水無月 双葉(失語症)
此方も書いていきますのでよろしくお願い致します、ただ、組曲がメインですのでゆっくりと更新になります。
「奏! 見て見て! 宇宙だよ宇宙!」
「本当に別の世界に来ちゃったのね、でも、こんな恰好で宇宙に出れちゃうって変な気分」
響と奏はラグナに向かうアイテールの待機室の窓から外を見てはしゃいでいる、その様子を見てカナメは不思議な気持ちで見つめていた。
「2人の世界じゃ宇宙には行けないの」
一緒になって外を眺めていたマキナはちょっとした好奇心で尋ねると響は窓を見たまま答える。
「おもに国家事業だし、選ばれて沢山訓練してから宇宙に出るよ戻ってくると記者会見とかもするよ」
「そうですね、民間企業も計画とかあるみたいですがまだまだ未定な感じです、でも、ちょっとした特例が無い訳じゃないですが、公式になると月には一度しか行けていませんし」
「え? 一度だけ? 非公式にはあるの?」
奏の捕捉にマキナは困惑気味になる。
「話せる状況に成りましたら、お話しますので今は許して下さい」
申し訳なさそうな顔をする奏を見たマキナは会話を切り上げると響の方に向き直る。
「ね、ヒビヒビ今度宇宙に出たら宇宙遊泳してみる? もちろんリズリズと一緒に」
「えぇっ! 良いんですか! やりたいです」
「響! 調子に乗らない」
マキナの提案に即答した響を奏が諌めると響は口を尖がらす。
「良いじゃん奏、こんな事絶対に出来ないよやろうよ」
奏の腕を引っ張り子供の様に駄々をこねる響に船内は笑い声に満たされる。
「まだ先の事だって決まっていないのに遊ぶ事考えない」
「奏の石頭」
「何ですって!」
年相応に騒ぐ二人を見てカナメは先程の話の追求を諦める、つい数時間前にあれほど激しい戦闘をしていたとは思えず溜め息を吐く。
「カナメ心配? 良いじゃない変に緊張しているよりそれだけ修羅場をくぐっている証拠よ」
「美雲……」
普段他人を気にしない美雲が珍しく響と奏を気にしている事にカナメは少々面喰った。
「海がきれい……」
惑星ラグナに到着し大空から海を見た奏は感嘆の声を上げた。
「本当……すごくきれい……やっぱり全然知らない大陸だね」
見る物すべてが新鮮で響と奏は何にでも良い反応をする、頬杖をしながら眺めているカナメは彼女達がウソをついている可能性は低いと考え出していた、もっともこの場で出来る情報収集などたかがしれているので油断する気は無い。
「奏! 大きいロボットが立ってる!」
カナメはマクロス・エシリオンを指さしロボットと言い切った響に少し頭痛を覚えてしまう、マキナが一生懸命に説明をして入るが2人とも良く理解できなかったらしいが、話題に出た異星人の話には大いに驚いて見せたりしている。
「演技だとしたらよっぽどの女優ね、あの子達……」
思わず口から洩れた言葉にレイナが小さく反論する。
「騙しているとしたら手をかけすぎ、あの2人からはジンジン感じる」
相棒のマキナが2人に掛かりっきりになっているのでてっきり不機嫌に成っているかと思っていたが、レイナは案外平気そうにしているのでカナメは少々驚く。
アイテールがマクロス・エリシオンにドッキングした後にワルキューレの控室に移動する最中も響と奏は何処にでもある様な物に反応しその都度マキナに説明を受けていた。
「とりあえず適当に座って」
カナメに促され響と奏は隣り合って座りハミィも響の膝の上に座る。
「さてと、私達ワルキューレは出来れば貴女達キュアメロディとキュアリズムに協力をお願いしたいの」
カナメの提案に顔を見合わせる2人。
「協力するのは構いません、一応そのつもりで来ていますし、それでですね幾つかお願いがあります」
カナメを正面に見据え奏は背筋を伸ばし表情を引き締めた。