マクロスΔ スイートプリキュアの軌跡   作:水無月 双葉(失語症)

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旋風ドッグファイト
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 ミラージュに色々と案内して貰った響と奏は響のお願いで飛行甲板に出る事になった、最初ミラージュは悩んだ様だったが戦闘が始まらなければかまわないと判断し案内をする。

 

「すっごく広い! スポーツの試合でも出来そうだねミラージュさん!」

 

 クルクルと回りながらご機嫌の響を見てミラージュは小さく笑う。

 

「あれ? ミラージュさんあそこに居るのって隊長さんと……だれ?」

 

 奏の指さす方に目線を向けると、この間の一般人が自分の機体を触っており先程までの和んでいた雰囲気を一気に突き崩した。

 

「離れろ! 私の機体に……触るな!」

 

 怒り心頭のミラージュは大股でハヤテの元に向かう。

 

「アラド隊長! 本気でこんな奴を?!」

 

 後ろで見ていた響は腕を組み眉を寄せていた、奏は治めて欲しくてアラドに目線を送っていたが当のアラドは肩をすくめるだけだった。

 

「戦場を舐めるなと言ったはずよ」

 

「ドンパチしたい訳じゃない、俺は空を飛びたいだけだ」

 

 ハヤテの言い分にミラージュの雰囲気が変わった様に奏には感じられ無意識のうちに響の腕を握る。

 

「飛びたいだけ……そう、それじゃあ」

 

 振り返ったミラージュを見た響は余りの悪い笑顔に悪い予感を抑えきれなかった。

 

 パイロットスーツに着替えたミラージュとハヤテはミラージュの操縦で大空へと飛び立って行った。

 

 いきなり始まるアクロバティックな飛行に響は訓練しているミラージュは平気だとしても後ろのハヤテは酷い目に会っているのだろうと思い溜め息をつく。

 

「あの……隊長さん良いですかアレ……多分酷い事になると……」

 

 奏が心配しアラドに声を掛けるがアラドは良い笑顔を奏に見せる、無理だと思った奏は隣のメッサーに目線を向けたが一瞥されただけだった。

 

 

 

 バルキリーから降りたミラージュとハヤテだったがハヤテの方はすでにグロッキーに成っており、今にも吐きそうな嗚咽を漏らしている。

 

「これで分かったでしょう」

 

 冷たく言い放つミラージュに響は怒らせたらいけないタイプと思い思わず奏を見てしまう。

 

「という訳でミラージュ、お前にハヤテ候補生の訓練教官を命じる」

 

「はっ?」

 

 本来なら復唱するはずの命令だが思わす声を上げたミラージュにアラドは気にした様子は無く更なる追加注文をする。

 

「ひと月で使えるようにしておけよ」

 

「ま、待って下さい! アラド隊長!」

 

 言うだけ言ってメッサーを引きつれて戻って行くアラドに慌てて声を掛けるミラージュだったがアラドは軽く手を振り行ってしまう。

 

「俺は……絶対……空を……」

 

 ハヤテは喋っている最中に青い顔をし口を手で押さえるがミラージュはパニックになり動けなくなる。

 

 ハヤテが吐く直前に響と奏がミラージュの腕を取り一気に後ろに引っ張りハヤテの吐瀉物からミラージュを何とか回避させた。

 

「あ、ありがとぉ」

 

 先程までの凛とした雰囲気は何処に行ったのかミラージュは情けない声で響と奏にお礼を述べたのだった。

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