ありふれたチートで世界最強 作:漆屋
戦争に参加することになったタツヤ達は戦う術を学ばなければ成らなくなった。其の為に聖教教会の総本山にである。【神山】の麓の【ハイリヒ王国】にて受け入れ態勢が整っているらしい。
創成神エヒトの眷属であるシャルム・バーンが建国した国だそうだ。
タツヤ達は下山の為、教会の正面門にやって来た。
教会は【神山】頂上にあるらしく、凱旋門が如き荘厳な門を潜ると雲海が広がっていた。
息苦しさは、感じない。おそらく、魔法で環境を整えているのだろう。
イシュタルに促されて進み、柵に囲まれた円形の大きな白い台座に乗った。
「彼の者に至る道、信仰と共に開かれんー『天道』」
イシュタルが何か唱えると台座が動き出し、ロープウェイのように地上に向けて斜めに下っていく。
如何やら先ほどの詠唱で台座に施された魔法的な仕掛けを発動したのだろう。
(成程、大した演出だ)
タツヤは内心で皮肉った。
天より降りたる神の使徒という構図そのままである。
何となくタツヤは地球の歴史を思い出した。政治と宗教が密接に結びついていた時代の事だ。それが後に様々な悲劇をもたらした。この世界は更に歪だ。なにせ、この世界には異世界に干渉できる程の力を持った超常の存在が実在する。文字通り神の意志を中心に世界は回っているからだ。
自分達の帰還の可能性と同じく、世界の行く末は神の胸三寸なのである。
(これは、気を引き締めていかないとな・・・)
徐々に見えてくる王都を見下ろしながらタツヤは気を引き締めた。
~~~~~~~~~~
王宮に着くと、タツヤ達は真っ直ぐ玉座の間に案内された。
玉座の間では、覇気と威厳を纏った初老の男性が玉座の前で立ち上がって待っていた。
その隣には王妃と思われる女性。更にその隣には十歳前後の金髪碧眼の美少年、十四、五歳の金髪碧眼の美少女が控えていた。他にも騎士や文官と思われる者たちがざっと三十人以上並んでいる。
イシュタルは国王の隣に行きおもむろに手を足しだすと恭しくその手を取り、軽く触れない程度のキスをした。
(どうやら、教皇の方が立場が上のようだな。こりゃあ、国を動かすのは教会・・・若しくは神で決定だな)
とタツヤは内心で呟く。
あとは自己紹介だ。国王はエリヒド・S・B・ハイリヒ、王妃はルルアリアというらしい。金髪美少年はランデル王子、金髪美少女はリリアンナ王女ということだ。
あと他には、騎士団長や宰相等の高い地位の者の紹介がなされた。因みにランデル王子が香織をチラチラと見ていた事から香織の魅力も異世界で通用するようである。
その後、晩餐会が開かれた。
異世界料理は地球の洋食とほとんど変わらず。ピンク色のソースや虹色の飲み物も美味だ。
その際に王宮では衣食住の保証がされている旨と訓練における教官達を紹介された。
晩餐が終わり、各自に一室ずつ与えられた部屋に案内された。
タツヤはベットに横になりこれからの事を考えた。
(明日から訓練らしいが、どうしたものか・・・・天之河はともかく他は都合よく力が有るかが問題だ)
今回の召喚は光輝を狙ったモノだろうもし。現に魔法陣は光輝を中心に展開された・・・だとするとタツヤ達は巻き込まれたという形だ。
(イシュタルは数倍から数十倍の力と言っていたが、あくまでイシュタルの考えであり厳密には証明されていない)
恐らく、エヒト神に何かされたとタツヤは思った。理由は、言語だ皆気づいていないが普通異世界で日本語が通じているのは可笑しいものだ。今回みたいな異世界召喚モノだと二通りある召喚魔法の力によるものだった場合と
その世界の神によるものだ。タツヤ達を呼び出したのはエヒト神・・・となると何かされたということだ。そうなると力云々も神によるものだろう。光輝辺りは勇者らしい能力与えられているだろう、問題は他のメンバーだ。
数倍の力はあるとして、果たして戦争をやっていけるか?相手の力や自分たちがどれ位の事が出来るのか・・・・抑々この人数の素人が数倍から数十倍力が有るからと言って呼ばれるのが可笑しい上位世界の住人だからというのなら其れなりの人物を呼ぶものだ。もし、本当に救済が目的なら異世界人を呼ぶのは可笑しい、直接現地の人間に力を授けるなり神獣的な使いをよこすのが普通だ。神が現世に直接介入出来ない話は良くあるが・・・となると、光輝を狙って召喚したという仮説が正しいだろう。
(まぁ、兎にも角にも明日になったら力のことは分かるだろう・・・頑張らないとな皆で帰る為にも・・・)
コンコン
タツヤが考えているとドアからノックが聞こえてきた
「タツヤ、私よ起きている?」
聞こえてきた声は雫だった。タツヤは雫を返事をし部屋に招き入れた。これが、他の男子に見られたら嫉妬の炎に狂うだろう
「今日の事で相談したいんだけど」
「戦争の事だろ?」
雫の言葉にタツヤが答える。自分の正しさを信じて疑わない光輝は先ず無理として龍太郎は論外、他の男子も論外となると、道場で顔馴染みのタツヤに頼ってきたのだろう。
「ええ、そうよ」
「・・・あくまで俺の考えだが他の奴に特にこの世界の住人には言うなよ?」
タツヤは先ほどの考えを含め自分の考えを述べた。
今回の召喚は光輝を狙っての事で自分達はそれに巻き込まれた可能性
言語を含め力についてはエヒト神に何かされた可能性
この戦争は種族戦争もしくは宗教戦争で相手は種族は違えど人であること
「・・・・驚いたわ、そこまで考えていたなんて、やっぱり光輝に賛成したのは間違いだったかしら?」
「いや、あの場では最善の選択だろう、現に教皇が言っていたろ「エヒト様に選ばれてなぜ喜ばないのか?」ってあの場で拒否し続ければ最悪、奴隷か処刑なんてあり得る。こういっちゃなんだが天之河の発言は最適だった。狙ったわけじゃないだろうが・・・・」
「そうね、光輝じゃぁ、そこまで考えてないでしょうね」
確実に光輝はこの戦争を勧善懲悪の物語に捉えているだろう・・・要は人を殺す事を自覚していない。
「そうだな、相手が人だという事と自分たちが死ぬかもしれないという事を自覚していない」
これは、ハジメや愛子先生を除いた皆にも言えた事だが・・・
「それに、帰還の話も信用できない普通、自分達の都合で呼び出した以上帰す義務があっても、帰す条件が在るのは可笑しいそれに、それは、教皇が言ったのであって神自身が言ったわけじゃ無い」
そう勝手に呼び出しておいて帰す事が褒美なんてまず可笑しいそれに、エヒト神はこの世界の神であって俺達の世界の神でないいくら俺達が帰還を望んでもこの世界の人々が拒めばそれを優先される可能性がゼロじゃない。
帰してほしかったら言うことを聞けなんて誘拐犯の言い分だ。
「タツヤこれから、どうすれば、いいのかしら?」
不安げに尋ねる雫、その顔は普段の凛としたものではなく年相応の少女のものだった。
「そうだな、先ずは知ることだこの世界の事、自分達の事を」
「そうね、どんな力が有るか分からないけどそれを知らなきゃ何も出来ないわね。」
「ああ、それと、雫にはクラスの皆の事を頼みたい」
「皆が暴走しない様にでしょ?」
「ああ、女子の皆を通して頼む」
いきなり平穏な日本から素人の学生が魔法という力を手にするんだハシャギたくもなるのも必然だろう。ここは武術の心得のある雫が適任だろう。
「まあ、仕方ないでしょうね。」
「悪いな苦労を押し付ける形で・・・」
元々色々と溜め込みがちな雫は時々タツヤに相談しにくる。皆のまとめ役として色々とあるのだろう
「今に始まった事じゃないからいいわよ。」
「じゃぁ、皆の保護者を頼むよ」
「誰が、保護者よ」
軽口を挟みながらいつもの凛とした表情に戻った雫はタツヤの部屋を後にした。
~~~~~~~~~~
翌日から早速訓練と座学が始まった。
まず、集まった生徒達に銀色のプレートが配られた。不思議そうに配られたプレートを見る生徒達に、騎士団長のメルド・ロギンスが
が直々に説明を始めた。
騎士団長が訓練に付きっりでいいのかと思ったタツヤだが、対外的にも対内的にも勇者一行を半端者には任せられないらしい。
メルド団長自身も、「むしろ面倒な雑事を副長に押し付ける理由が出来て助かった」と豪快に笑っていたくらいだから大丈夫なのだろう。もっとも、副長さんは大丈夫ではないかもしれないが・・・・
「よし、全員に配り終ったな?このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自身の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これが在れば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
非常に気楽なしゃべり方をするメルド「これから戦友になろうっていうのにいつまでも他人行儀に話せるか!」
ということだ。他の騎士団員にも普通に接するように忠告するくらいだ。
タツヤとしても、その方が都合がよい、遥か年上の大人に畏まれても居心地が悪いしクラスメート達もかえって変な自尊心が付いても困る。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう?そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所有者が登録される。ステータスオープンと言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ?そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
アーティファクトと聞きなれない単語に光輝が質問する。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現出来ない強力な魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、この世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんだが、これは、一般市民にも流通している。身分証に便利だからな。」
(なるほどね~まるでゲームみたいだ。)
そう思いながらタツヤは指に針を刺した。
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南雲タツヤ 17歳 男 レベル1
天職:魔導師
筋力:700
体力:700
耐久:700
敏捷:700
魔力:700
魔耐:700
技能:全属性適正・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・魔力操作・想像構成・高速魔力回復・威圧・魔力変換・縮地・隠業・金剛・創造魔法・干渉魔法・回復魔法・魔眼・錬金術・先読・房中術・幻術・限界突破・気配感知・魔力感知・剣術・斧術・槍術・棒術・盾術・格闘術・投術・???・具現魔法・魔力供給・付与魔法・魔力侵食・固有結界・体得・兄弟の絆・言語理解
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(へぇ~レベル1でオール700か・・・やっぱり言語理解と言うのがあったな)
自らの予想通りに言語関連の能力が在ることを確認し自身のステータスを眺めるタツヤ。他の生徒達も自分マジマジと自分のとステータスを見る。
メルド団長から説明がなされた。
「全員見れたか?説明するぞ?まず、最初にレベルがあるだろう?それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在地と思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮したという極地ということだからな。そんな奴はそうはいない」
如何やらゲームの様にレベルが上がるからステータスが上がることではないらしい。
「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスが高くなる。詳しいことは分かってないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助していると考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ、救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大解放だぞ!」
ゲームの様に魔物を倒しただけではステータスが上がるわけでないらしい
「次に天職ってのがあるだろう?それは言うなら才能だ。末尾にある技能と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦闘系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦闘系も少ないと言えば少ないが・・・・百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴は多いな」
タツヤの天職は魔導師、如何やら魔法に適した才能のようだがステータスを見れば技能の中に剣術や格闘術がある。
(また、内容からして色々有るな・・・才能というが、多分エヒト神に弄られただろうな。それにしても房中術ってエロゲの主人公かよ)
「後は・・・各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな!全く羨ましい限りだ!あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」
この世界のレベル1は平均は10らしい。タツヤのステータスは七十倍、正しくチートである。
他はどうだろうと周りを見ると一人を除いて皆、顔を輝かせていた。そう、ハジメを除いて・・・・
「ハジメ、どうした?何かまずいモノでも表示されたか?」
「たっ、タツヤ~」
タツヤが小声でハジメに語り掛けるとハジメは汗をかきながら絶望的な表情をしながらプレートを見せた。
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル1
天職:錬成師
筋力:10
体力:10
耐久:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:錬成・兄弟の絆・言語理解
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・・・・何というか見事に平均的だった。
(悪意を感じるな・・・・それに、この兄弟の絆って?)
そんな時、光輝が自身のステータスを報告し前に出た。そのステータスは
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天之河光輝 17歳 男 レベル1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐久:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適正・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読み・高速魔力魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か・・・・技能も普通は二つ三つなんだがな・・・規格外な奴め!頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは・・・」
(俺はそれ以上だがな・・・・)
団長の称賛に照れたように頭をかく光輝。因みに団長のレベルは62。ステータス平均は300前後この世界でトップレベルの強さだ。それに対してレベル1で三分の一の光輝は十分にチートであるがタツヤはレベル1でそれを超えている。
(不味いな、なんか出しにくい)
ハジメの手前、勇者以上のステータスと技能が表示されたタツヤは出すのが気まずくなった。無論その内容も含めて。国や教会のにとって勇者というブランドは絶対でなければ為らないだろう、そうなると勇者以上の存在など目の上のたん瘤下手すれば暗殺されかねないだろう
(どうするべきか・・・・天之河を立てようにも誤魔化せないな・・・・)
そして、次々と他の連中も自身のステータスを報告しだした光輝に及ばないが十分にチートだった。誰もこれも戦闘系天職ばかりだったので余計に気まずい。
ハッキリ言って空気が読めない程のチートはかえってやっかみを買いかねない。
そうこうしているうちにハジメの番が来た。今まで、規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の顔はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでの事だろ。
その団長の表情が笑顔のまま固まり、「見間違えか?」とあれこれ確認すると、「これは!?」と一瞬驚いたもののもの凄く微妙な表情でプレートをハジメに返した。
「ああ、その、なんだ、錬成師というのはな、まぁ言ってみれば鍛冶職のことだ。鍛冶するときに便利だとか・・」
歯切れ悪く説明をするメルド団長。
その様子にハジメ達を目の敵にしている男子達が食いつかないはずがない。
檜山大介が、ニヤニヤとしながら声を張り上げる。
「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦闘系か?鍛冶職でどうやって戦うんだよ?メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」
「・・・いや、鍛冶職の十人に一人が持っている。国のお抱え職人は全員持っているな」
「おいおい、南雲~。お前そんなんで戦えるわけ~?」
檜山がそう言うと周りの生徒・・・男子達がニヤニヤと嗤っている。
「さぁ、やってみないと分からないかな」
「じゃあさ、ちょっとステータスを見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」
メルド団長の表情で察してるくせに、ワザワザ必要に聞く檜山。取り巻きの三人もはやし立てる。強いものに媚び、弱い者には強く出る典型的な小物の行動だ。本当に嫌な性格をしている。事実、香織や雫を始めとした女子たちは不快げに眉をひそめてる。
(香織に惚れているくせに、なぜそれに気づかないのか・・・・)
タツヤは不快感を顔に出して檜山を見ていた。
そして、ハジメのプレートを見た檜山達は下品に笑い出す。
「ぶっはははっ~、なんだこれ! 完全に一般人じゃねぇか!」
「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」
「ヒァハハハ~、無理無理!直ぐ死ぬってコイツ!肉壁にもならねぇよ!」
次々と笑い出す男子達これには流石のタツヤも怒りを覚えた
「・・・聞きましたかメルドさん此奴らがこう言ってるんで俺とハジメは生産職に徹したいんで国のお抱え職人を紹介してください。」
突然話を振られたメルド団長は疑問な表情だった。
「ん?別に構わないがどうしてだ?」
「俺とハジメは元の世界で生産職に関わていましたその過程で武器に関する資料を目にする事も在ったのでもしかすれば再現出来るかもしれないんです」
「ほぉ、異世界の武器か」
タツヤの言葉にメルド団長が興味を示した。
「はい、俺達の世界では魔法が無い変わりそれに依存しない技術が進歩してます。刀と言う丈夫でよく切れる剣や銃・・・って言っても分からないでしょうから簡単に説明しますと指程の鉛や鉄の弾を音速で撃ち出す武器で鎧でも真面に当たれば貫通する武器で物によっては、遥か遠くの敵を攻撃できる物もあります。全く同じ物でなくてもそこのとこは魔法多で何とかなります多少コストが掛かるかもしれませんが」
「ちょと、タツヤ!いきなり言われても困るよ!」
突然の事に戸惑うハジメにタツヤは言う。
「いいか、ハジメ俺達はこの世界の人たちより才能が有るんだろ?それは、別に戦闘力に限った事じゃない生産職も立派な才能だ。それに加えお前には知識もセンスもある。ちゃんとした人の下で学べば不可能じゃない。それに戦争は前衛だけじゃ成り立たない武器の整備をする後衛もちゃんとした戦力だ。」
「ほぉ~、分かっているじゃないか、よし!上には俺が掛け合おう」
関心した様子で言うメルド団長
「・・・・タツヤがそう言うならやってみるよ。」
タツヤの言葉にハジメはやる気を見せた。他の男子もその言葉の意味を理解してか嗤うのをやめた、そこに、檜山達が横槍を入れる。
「へっ、腰抜けが戦うのが怖いんだろ?」
「どうせ、南雲なんかが、造ったもんなんて大したこと無いだろ」
「俺、南雲の作ったもんなんて死んでも使いたくないわ」
「ぎゃははは、言えてる。」
また下品な笑いが響く、流石に他の男子は状況を理解してか嗤っていない、女子たちは汚い物を見るような目をしている。そしてメルド団長を始めとした騎士達も不快そうな顔をしている。
「だから、お前達は無知なんだ。いいか、俺達の天職は生れ付きの才能じゃない全てエヒト神からの貰い物だ、各々の才能に合った力を授けられたにすぎないそれを侮辱するのは神への侮辱と同じ仮にお前らが練成師だったとしてモノづくりが出来るか?あ!出来るわけないか馬鹿だもの、それに、人を肉壁にする奴らとなんて一緒にいても命が幾つあっても足りない、あ!?皆も気負付けろよ戦場で盾にされるぞ」
その言葉を聞き皆の視線が檜山達に向いた。檜山以外の三人はその視線にたじろいだ。だが檜山がキレて
「てめぇ!!捨て子の癖に!!」
「「「「「「!?」」」」」」
吐かれた言葉にその場にいた全員が凍り付いた
「だ、大介流石にそれはまずいって」
「ああ?、捨て子に捨て子って言って何が悪い大体こいつらは血のつながりの無い赤の他人だろう!!気持ち悪いんだよこいつらの兄弟ごっこは!!」
(・・・・うん、此奴は潰す)
そう、タツヤとハジメは実の兄弟じゃないタツヤが赤ん坊の頃に両親と死別して他に身寄りがいないところをハジメの両親が引き取ったのだ。檜山の言う捨て子はまったくの出鱈目であるがタツヤを快く思わない檜山にとってはどうでもいい血のつながりが無いその事実がすべてである。檜山達は四人は過去にそのことで二人を馬鹿にしてタツヤに酷い目に合されたので禁句としていたが、檜山だけはそのことを忘れていた。
その言動に香織や雫が文句を言おうとすると・・・・
「取り消せ」
「ああ?、南雲~?今なんて言った」
「取り消せって言ったんだよ!!タツヤは捨て子なんかじゃ無い僕の大事な家族だ他人なんかじゃない!!」
「何が家族だ、毎晩エロゲで徹夜しているキモオタが」
「うるさい!誰がキモオタだ、お前なんか人生負け犬の只の小悪党じゃないか!!」
「何だと!!誰が負け犬の小悪党だ!!」
「タツヤは父さん達からは即戦力て言われているし他のバイト先でもそうだ。他にもプロゲーマーとして10億以上稼いでいるし株や投資で更に増やしているんだお前なんかタツヤの足元にも及ばない生粋の負け犬だ!!」
(あぁぁ~言っちゃったよハジメ)
檜山の言葉に普段温厚なハジメがキレて色々とカミングアウトしていた。
そこへ香織と雫が続いた。
「そうだよ!タツヤくんとハジメくんは毎日、お家の仕事を手伝って将来の為に一生懸命努力しているんだよ!!」
「そうね、お金の事は初耳だけど毎日徹夜をしているのは別に遊んでいたわけじゃ無いし普段の言動や身嗜みだって問題ないわ。」
「白崎?それに、八重樫まで・・・なんでそんなキモオタを庇うんだよ?」
二人の言葉に檜山は理解出来ないといった表情をした。そこへ、我らが勇者(笑)が降臨した。
「そこまでだ、二人とも南雲達なんかの為に嘘をつく必要は無い」
「ちょっと!光輝くん私達別に嘘なんか言ってない!」
「そうよ、光輝、私達が言っていることは事は本当の事よ!」
二人は光輝の言葉に抗議すると
「二人は優しいなでも大丈夫、俺がついている。」
臭い笑顔で歯を輝かせる。
「南雲タツヤ!!自分達が安全なとこにいる為にメルドさんを騙し仲間の輪を乱し、その上優しい香織と雫に嘘をつかせたことを俺は許さないぞ!!」
と、指をさしポーズを決める我らが勇者(笑)がいた。