ありふれたチートで世界最強 作:漆屋
犯人はお前だと言わんばかりにタツヤに指をさす光輝
(はぁ~、また何時もの思い込みか・・・)
「何が許さないだ、俺は、当然のことを言ったまでだ。大体、天之河、俺が何時メルドさんを騙した?」
「騙そうとしたじゃないか、南雲ハジメなんかが、武器を作れるわけ無いだろ、それに、俺達が喚れたのはこの世界の人たちを救うためだ。遊ぶためじゃない」
「へぇ~、後衛の仕事が遊びだと」
「そうだ、俺達のこの力は力なき人のためにあるんだ自分達だけ安全で楽な仕事するんじゃない!!」
(後衛の人たちが聞いたらどう思うだろう・・・)
「それに、神様を出しにして檜山達を馬鹿呼ばわりした挙句皆の才能を貶め仲間の信頼関係を崩そうとした。」
(神様を出しにしたのは事実だが人の才能を貶めたのは檜山達だし肉壁の事については正論だろうが)
香織と雫が止めようとしたがタツヤが手で制した。
「先にハジメを馬鹿にしたのはこいつらだ、それに、皆の才能を貶めた覚えはない、大体人を肉壁にしようとする連中に対して皆に注意して何が悪い?第一ハジメの天職は生産職だステータスが低いのは戦闘職じゃないからだろう」
「それは、南雲ハジメが普段から不真面目だからだ、ステータスが低いのがその証拠、他の皆は普段から努力しているからステータスが高いんだ、お前達とは違う」
(・・・・わぁ~、本気で言っているよ。こいつ・・・・)
光輝の発言にタツヤは呆れた。その言葉は自分達を見下したものだった。
(これで、本人は正義のつもりなんだよなぁ・・・・)
「ふん~、じゃぁ不真面目なら何を言ってもいいと?・・・肉壁にしてもいいと?」
「そんなことは、言っていない確かに檜山達の言い方は問題あるがだからっと言って嘘を言ってメルドさんを騙していいわけない、それに仲間に不信感を与えていい理由にはならない。」
「だったら、お前が止めればよかったろ。お前なら直ぐに止められたはずだ。」
タツヤの言葉にたじろぐ光輝
「そ、それは・・・」
「それともなにか?お前も他の連中と同じくハジメが馬鹿にされるとこを嗤っていたのか?」
「ち、違うそんな事はない!」
「それに、生産職のハジメだからこそ出来ることを言っただけだ。それを騙すなんて人聞き悪い。」
「そんなの、無理に決まってる南雲達なんかに武器を作れるハズがない、現に南雲ハジメは嘘をついて香織と雫に嘘をつかせた。」
「へぇ~、どこが嘘だ?」
「全部だ、親の仕事を手伝っている、即戦力扱い、ゲームで10億稼いでいる、株や投資、出来るわけないオタクのお前に、他人に育てはてもらてるくせに遊んでばかりいるお前なんかに」
この発言には、香織と雫を始めとした女子達も不快な顔をした。
「お前なぁ・・・」
「いい加減にしなさい!天之河くん!!」
「先生?いきなりなんですか?」
「何ですか?じゃぁ、ありません!!南雲くん達の事を嘘つき呼ばりして、挙句の果てに他人に育ててもらって遊んでばかり?なんてことを言ってるんですか二人に謝りなさい!それと檜山くん達も捨て子とは何ですタツヤくんは捨て子じゃありません謝りなさい!!」
プンプンと小柄な体で精一杯怒りを表す愛子先生
「先生?何を言って、なんで俺が謝らないといけないんです?寧ろ二人が皆に謝るべきだ」
「はぁ~、先生、別にいいですよ。此奴に何を言っても無駄だから」
タツヤの呆れた表情を見た愛子先生は察したようで。
「・・・・そうですか。わかりました。二人とも気にしないでください先生だって非戦闘職系でステータスも大体平均ですから。」
そう言って自身のプレートを見せる愛子先生のステータスは
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畑山愛子 25歳 女 レベル1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐久:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理・土壌回復・範囲耕作・成長促進・品種改良・植物系鑑定・肥料生成・混在育成・自動収穫・発酵操作・範囲温度調整・農場結界・豊穣天雨・言語理解
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生産職でステータスは低いが十分にチートだった。
「作農師だと!?まさかじつざいしたとは・・・!急いで教会に連絡を!!この世界の食料関係が一変するかもしれん!!」
驚愕するメルド団長はすぐさま騎士団員に指示をだした。
方やハジメは死んだ魚の様に遠くを見つめた。
「あれぇ~?」
(愛子先生、悪気は無いだろうな~)
相変わらずの一生懸命さに見事な空回りにクラスメイト達はほっこりする。
(さて、俺は、どうしようか・・・・出しそびれた。)
ハジメへの嘲笑を止める事に気をまわして自分のステータスの事を忘れていたタツヤだった。そこに、メルド団長が・・・・
「よし!お前で最後だな見せてみろ。」
「・・・はい、どうぞ。」」
流石、騎士団長見逃さなかった。タツヤは気まずそうにプレートを出した。
「何だと!?魔導師!?で、勇者の七倍だと!?それに、この技能の数は・・・・錬金術だと!!」
今まで以上に驚くメルド団長の声に周囲が反応した。
「えぇ~、魔導師ってそんなに珍しい職業なんですか?後、錬金術って?」
「ん!?ああ、魔導師って言うのは魔法士の最高職だ、様々な強力な魔法を使うのに特化しているそれに、技能のほうの錬金術は伝説級の天職、錬金術師だけが、持っている技能だ、錬金術ていうのはな薬師以上の魔法薬を作れたり物質を作り替えたりできる生産職の万能技能だ。昔は稀にいたらしいが今では確認されていない。それに、この豊富な技能の数・・・戦闘系の技能が勢ぞろいで、尚且つレベル1で勇者の七倍、いやぁ~お前が居れば心強い!」
愛子先生の時以上に興奮するメルド団長。
それを聞きハジメは蹲ってしまった。
「・・・・・石になりたい・・・」
(やべぇ!!止めを刺した!!)
「め、メルドさん!!それじゃあ、聞きますが、この兄弟の絆って技能は?ハジメにもありましたが・・・」
「ああ、これはな・・・」
メルド団長曰く【兄弟の絆】と言う技能は、双子に現れる技能で互いに意思疎通が出来たり、魔力の共有が出来るだそうだ。尚、双子だからと言っても必ず持つことがない幻の技能だそうだ。
昔、ある双子の兄弟がいて、片方は高いステータスを持ちもう片方は平均だったそうだ。そして、その双子の持つ技能が【兄弟の絆】でその技能で魔力の共有をしてる間はステータスが向上し尚且つ成長率もお互い向上し平均値の弟のステータスは常人の数倍になったそうだ。
(へぇ~、そうなんだ。双子の技能か・・・・)
タツヤとハジメは同じ日の同じ時間同じ病院で産まれたある意味双子と言っても差し支えない
「最初、そっちのボウズの技能を見たときはまさかと思ったが、さっきのお前の話を聞く限りお前たちの力はエヒト様からの授かりものというのも噓じゃなさそうだな。いやぁ~良かったなボウズ!頑張りしだいではこの中でも化けるだろうな!」
「っは、はい!」
石の様に蹲っていたハジメは希望を取り戻したようだ
「ああ、メルドさんそのことなんですが・・・」
タツヤは今後の事を考えメルド団長に自分の生い立ちを説明した。無論檜山、檜山の捨て子と言う言葉を訂正するためだ。そのことを説明すると一部を除いて周囲の皆が涙ぐんでいた。
「それで、今の両親は娯楽関係の仕事をしていて、俺とハジメはその仕事を学びながら手伝っているんです。」
「・・・・そうか、そんなお前達だからこそエヒト様はこの技能を授けたんだろうな・・・」
涙ぐんで納得した感じのメルド団長を始め皆しんみりとした感じだ。
その中で檜山達は居心地の悪そうにしていたここで不用意に発言すれば全員を敵に回す事になるからだ。そして、光輝はタツヤを睨みつけていた何か言いようとしたが雫が「空気を読みなさい」止めていた。
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その後宝物庫に案内されたこれから使う装備を選ぶためだ。金品は他の場所にあるのだろうかここには色々な武器が納められた。
「よし!この中からそれぞれの天職や技能に合った装備をえらんっでもらう。」
メルド団長がそう言うと様々な武器や装備が運ばれた。先ず勇者(笑)である光輝の番だ。
「これは、神剣と神玉と言い嘗て神が地上にいた際に使用していたと言われているアーティファクトだ。」
神剣は黒を基本色に紅い石が埋め込まれ金の装飾が施された物だ。そして、神玉は紅い球が埋め込まれた金首飾りだ。神剣は、今まで使用できたものはおらず選ばれた者だけが使える剣だそうだ。神玉も同じく選ばれた者だけが使え使い手の能力を増幅するそうだ。どちらも、今まで使えたものがいないそうだ。
「これが、俺の武器・・・・」
まるでゲームの様に選ばれし勇者が伝説の剣を手に取る場面である。
「これは、今まで誰も抜けなかった物だが神に選ばれし勇者なら抜けるはずさぁ、抜いてみろ」
メルド団長の言葉に光輝は神剣を取りいざ抜こうとしたが・・・・抜けなかった。その際に「へぇ?」という声を出し周りの空気が止まった。それから、何度も試したが全くとしてびくともしなかった。
「すみません。ぬけません。」
「・・・・まあ、気にするな!今まで誰も抜けなかったんだ。気にすることはない!それよりこっちを着けてみろ」
そういってメルド団長が差し出したのは神玉だった。光輝は差し出された神玉を受け取ろうとすると今度はバッチンと閃光が出て光輝の手からはじかれた。周囲の視線は光輝に集中していたのもあってかまた空気が止まった。
「・・・・・・気にするな!これだって誰も使えなかったモンだ!」
「そ、そうですよね!誰も使えないものなら仕方ないですよね!?」
そして、光輝に選ばれたのは聖剣と呼ばれる剣と聖鎧と呼ばれている鎧だ双方とも無駄にキラキラしている。これは、問題なく使えたようで光輝は満足したようだ。
「それじゃぁ、気を取り直していくぞ。」
それかは、問題なく武器選びは進んでいった。ハジメのは錬成師用の装備が無いので後で用意するそうだ。そして、タツヤは、まだ武器が決まっていなかった。
(さて、俺の天職の魔導師は魔法に適したもんだが、技能には剣術とかあるが、どうしたらいいか・・・)
タツヤの技能には魔法関連の技能以外にも剣術、斧術、槍術、棒術、盾術、鞭術、格闘術、投術と戦闘系の技能が八つもある。魔導師なら杖をと勧められたがどうも、シックリこない
(ここは、技能的に槍斧なんかが、無難だが剣も捨てがたい武器をしまえる魔法具があれば万事解決なんだが。)
タツヤの前には様々な武器が並べられている。どれも、国宝のアーティファクト迷うのも無理はない、選択次第で今後の生死に関わる慎重に選ばなければ為らない。
(・・・ン~迷うな~・・・)
悩むタツヤそして、フッと在るモノに目がいった。先ほど光輝が抜けず放置された神剣だ。
(試してみるか・・・・)
タツヤは神剣を手に取った。それを、見ていたクラスメイト達の注目が集まった。
「おいおい、南雲~、それは、誰にも抜けない欠陥品だぞ~?」
「天之河が抜けなかったんだぞ。」
「無理無理、南雲なんかに抜けるわけない」
「いや、寧ろ南雲には欠陥品がお似合いかもな」
檜山達が懲りずに野次を飛ばしてきた。
「さて、どうだかな・・・・」
そうしているとその場にいた者の視線はタツヤに集まりだした。
みんなの視線が集まる中、気にもせずタツヤは神剣の柄を掴み軽く力を入れたすると・・・
「「「「「おお!!」」」」」
「うん、いい感じだ。」
剣は鞘から抜け見事な輝きを放っていた。剣が抜けた事に周りが驚いた。香織からは「タツヤくん凄い」と聞こえた。タツヤは剣を鞘に戻したすると、先ほど剣が抜けなかった我らが勇者(笑)がもの凄い剣幕で詰め寄ってきた。
「おい‼南雲タツヤ‼お前いったい何をした‼」
「何って?ただ剣を抜いただけだ。」
光輝の問いにタツヤが答えた。
「だから、何故お前が抜けるんだ勇者の俺が抜けなかったのに‼何かしたんだろ‼よこせ、俺が抜くさっきのは間違いだ」
光輝はタツヤから神剣を受け取るとすぐさま抜こうとしたがびくともしなかった。それでも、光輝は諦めず力いっぱい顔が赤くなるほど何度も試したが抜けなかった。
「・・・どうしてだ?南雲が抜けたのに、勇者の俺が・・・」
軽く放心状態の光輝からタツヤは剣を取ると今度は他の男子が群がって来た。そして、我こそと言わんばかりに挑戦したが誰も抜けなかった。
「じゃぁ、メルドさん俺は、これにしますね?」
「あ、ああ良いだろう・・・ついでだこれも、着けてみろ。」
そう言ってメルド団長が差し出したのは神玉だった。タツヤは差し出された神玉に恐れることなく手を伸ばした。その手は光輝の時の様に弾かれる事なくすんなりとタツヤの手に渡った。そして、神玉を首に掛けるすると、神玉が光を放った。それには、全員驚いたが、光は直ぐに治まった。この展開からするとタツヤが神玉に選ばれたのだろう。
「うむ、神玉もお前を選んだ、これも、お前のものだ。」
流石に今度は誰も来なかったが光輝と檜山が物凄く睨んでいた。
こうして装備選びが終わった。