とある特殊小隊の日常前線(デイリーフロントライン) 作:ノア(マウントベアーの熊の方)
前作をご覧下さった方なら話の流れがバレると思います…()
ですが完全新規執筆ですので、話の流れは一緒でも、本文は違います!
ご安心してご覧下さい!
では今回も、ごゆっくり、見ていってください!
次の日、俺たちはいつも通り、暇な待機時間を過ごしていた。
そりゃあもちろん戦闘しないといけないということにならない事が1番なのだが、なんせこのご時世、機器もローテクになりつつある癖に、変なところがハイテクという謎な時代なので、娯楽なんてそうそうない。
まあ、ゲーム全盛期時代の値段の倍以上するゲーム機本体を、部隊メンバー全員で小遣いを出し合い購入。
そしてゲームソフトもその時忘れず購入したのが約1年前。
1年もあれば暇な時が多い俺たちにゲームなんて余裕でクリア出来るわけで、今はホコリを被ってしまっている。
最近になってゲームソフトを新たに買おうかという話は出てきたが、それもいいソフトがなくて立ち消えた。
あるのは1つの『暇』という現実だけ…
そう思っていたのだが、これがまあどうだろう、暇に慣れすぎているのかそうでないのか、どこか心地いい。
いつも通りM500に絡まれ、スコーピオンに訓練に付き合えとせがまれ、ゲパードに寝ててもいい?などと聞かれ、まだ業務時間内だからダメというテンプレにも似た会話をする。
かと思うと今度はM14に一緒にテレビを見ようと誘われ、416にAR-15系列を戦術人形にするより私のほうが上だと説かれ、挙句の果てにはC96に暑いからフライトスーツを脱いでもいいかと聞かれる。
C96はフライトスーツの下に何も着ていないにも関わらずだ。
そんな日常を経験してふと考えてみると、俺は暇ではなく、割と忙しいのではないかと思い始める。
けどそれがもはや日常だし、それがあるからこそ仲間との信頼関係が築けている…
と、俺は思うのだ。
そんなことを考えていると、唐突にケータイが鳴り、指揮官からのお呼びがかかった。
何事かと思っていると、どうやら真剣な話らしく、そのハゲた黒人指揮官の表情はいつものふざけたような雰囲気ではなく、どこかこわばっていた。
「…どうしたんです?急に呼び出して」
「ああ、伝えたいことがあってな…昨日お前らに対応してもらったテロリストの事なんやけど」
「はぁ…特に手強いと思うことも無く楽勝でしたけど…アイツらがなにか?」
そう尋ねると、1枚の書類を渡してきた。
軽く目を通してみる限り、テロリストの一派の戦力変異図のようだった。
「…これがなにか?」
「それは昨日対応してもらったテロリストどもの戦力変異図や…どこか違和感を覚えへんか?」
そう言われ、改めて目を通してみると、本来ならば全くの無害にも等しいほどの弱小集団であることが、文章と共に書かれていた。
それこそ昨日の集団と同じとするならば、まず人数がおかしいだろう。
元が数人なのに対して、昨日倒したテロリストの人数は20を超えていたことは明らかだ。
全員俺らが来てすぐに逃げ惑っていたが。
まあそういうことはさておき、これは違和感を覚えることは確かだ。
「…戦力が急に増大している?」
「せや、おかしいやろ?前まで5、6人しかおらんかった組織が急に20を超えてテロを起こした、これだけ聞いても疑問しか残らへん、人数は適当にかき集めれたとして、武器や弾薬はどこから入手したんや?」
「確かに……何者かの手助けがあったとか?」
そう言うと、そのハゲた頭を指揮官は撫でながら、
「それしかないわなぁ……まあ言いたかったことはひとつだけや、これから先の対応してもらうテロリストどもも事前情報より人数等が多くなってる可能性がある、気をつけてかかってくれ」
「了解です、ではまた」
「おう、また何かあったら呼ぶわ」
そう言って指揮官室から出て、俺はまた待機室へと戻った。
軽くみんなにも説明しておき、次からの任務はさらに気を引き締めることで話は終わった。
その話が終わるとまた暇な時間が始まり、俺は1人、今の時代グリフィン職員の最大の娯楽アイテムになっているであろう、グリフィンから支給されたタブレット端末をいじっていた。
ゲームアプリなどは今は特にはないが、ネットを見れるだけでも楽しいものだ。
そのうちゲームアプリも開発されるとは聞いたが、どうせよくありがちな『Coming s∞n』だろう。
そんなこんなで端末をいじっていると、唐突にサイレンが鳴り響き、内心びっくりしながらもすぐに平常心を保ち、ロッカーへと駆けていく。
そして装備を整え、全員の準備が終わったのを確認してから、ヘリへと乗り込んだ。
しばらく飛行し、パイロットから到着までもう少しだと言われてから、再度軽くミーティングし、
「さっきも言ったように敵が想定よりも多い可能性がある、いつもより集中していこう」
「「「「「「了解!」」」」」」
そうやり取りした後、俺たちは上空から1周辺りを見回し、416にドアガンをブッ放ってもらう。
そして安全が確認できた後、街の中心部から少し離れたところに、俺たちは降り立った。
そしてカッティングパイの要領で素早くクリアリングしながら、街の中枢へと向かい、途中で狙撃班のM14とゲパード、C96と別れ、俺たちは、街に散らばっているテロリストの掃討を開始した。
どうやら街の人間達は待避が終わっているのか全滅したのか、見当たるのはテロリストだけだった。
一般市民への誤射の危険性もなくてちょうどよかったのだが、さながら紛争地域の戦場のように何度も銃を持った複数人のテロリストと交戦しているので、これがテロリスト戦とは思えないほどに弾薬を消費する羽目になった。
時々無線から狙撃班による戦果が上がってきているので、それを数えに入れても、俺たちは少なくとも50人は超えるテロリスト集団と戦闘を繰り広げていることになる。
『ジンさん!街の北東!たくさんのテクニカルが西に向かって移動中!』
そうM14から無線で報告が入り、急いで向かうと、たくさんのテロリストの乗ったテクニカルが、逃走を図っているところだった。
その中に、1人だけ、ローブを被った死神の刺青をしている男を見つけ、一瞬、過去の出来事がフラッシュバックした。
俺は過去に、テロリストに両親を殺されているのだが、その時のテロリスト集団も、その刺青を身体のどこかに入れていたのだ。
その事を思い出し、急いでどうにかその男の乗るテクニカルのタイヤを撃ち抜こうと、俺はトリガーを引き続けた。
しかし、遠くで蛇行運転をしているテクニカルのタイヤに当たる訳もなく、そのまま見えなくなってしまった。
「クソッタレ…逃げられたか」
「そこまでムキになって撃ち続けてどうしたんですか?いつもならあんな距離当たらないからって撃たないのに…」
そう416に言われ、俺は事の発端を包み隠さず話すことにした。
もちろん、俺がテロリストに親を殺されたということはみんな知っていたが、あの刺繍があるテロリストどもに殺されたのは伝えていなかったからだ。
「ふぅん…ジンさんも感情的になることあるんだねぇ」
そうスコーピオンに言われ、俺はうぐっと言葉がつまり、何も言い返せなくなっていた。
その後特にいじられた訳では無いのだけは救いだろう。
いい子たちで本当に良かったと思う。
…とまあ、テロリストどもを逃がしてしまったことには変わりなく、今後のあのテロリストどもの警戒はほかの小隊に引き継がれることとなるだろう。
俺たちはあくまでも緊急時の即応小隊になる。
今は第1段階の殲滅が主な仕事だ。
まあそれでも引き継ぎ先の小隊にとって荷が重いとなれば話は別になるのだが。
まあそんなことはさておき、今はただ帰るだけだ。
空いていたところにヘリを下ろしてもらって乗り込み、キャビンのドアを閉める。
するとヘリがふわっと浮き上がり、街を1周旋回してから、ヘリは帰路に着いた。
しばらく森の上空を飛行し続けていると、唐突に、機体全体に衝撃が走った。
ふらつきながら警報ブザーの鳴り響く機体の中、コクピットまで駆け寄ると、フロントガラスが粉々に割れ、パイロットが2人とも、血塗れで息絶えていた。
「クソッタレ、ヘリの操縦なんてわかんねぇよ!」
そう言いながらも、俺はパイロットをどかし、操縦桿を操作し、体勢を立て直そうと試みた。
しかし、少し立て直ったかと思った矢先、もう一度衝撃が走り、機体がスピンを始め、真っ逆さまに、勢いよく墜落を始めた。
いかがでしたでしょうか?
この話を書いてる時、叢雲の最初の心境文がCV.杉田智和さんで再生されてました…w
親が見てた涼宮ハルヒの憂鬱の影響ですね、確実に。
とまあ、また明日も第3話を投稿致します!
ではまた次回、お会いしましょう!
キャラ設定は
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1.第1話のあとがきでいい
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2.第1話の前に欲しい
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3.別に要らない