杉並区。
学校が終わり、帰路に就いた
(最近、面白いことがちっともないわね)
面白いことを必要としているヒナギクの前に、灰色の丸い何かが現れた。
(……?)
ヒナギクは立ち止まってそれに触れようと手を伸ばした。
「え?」
ヒナギクは吸い込まれてしまった。
「きゃああああ──っ!」
取り敢えずヒナギクは悲鳴を上げる。
「痛!」
ヒナギクは地面に落ちた。地面?
「どこよ、ここ?」
ヒナギクは起き上がり様に辺りを見渡す。そこは見たこともない景色だ。
「旨ソウナニオイダナ」
ヒナギクは正宗で虚を叩いた。
パキッ──仮面が割れて
「一回じゃ消えないの?」
ヒナギクは思いっきり振った。
真っ二つになって消滅する破面。
「で、私はどうすればいいのかしら?」
取り敢えず歩き出す。
暫く歩くと、黒短髪の黒い袴を着た少女と思しき人物を見かけた。
(あの子に聞こう)
「ねえ、君。ここはどこ?」
振り返る。
「君とは私のことか?」
「他に誰がいるのよ?」
「お主、私が見えるのか?」
「はあ?」
「まあよい。ここは
空座町。聞いたこともない町だ。
「貴方は何してるの?」
「虚を退治していた。もう終わったところだ」
「虚って仮面を着けた胸に穴のある化け物?」
「そうだが、よく知ってるな」
「
ヒナギクは正宗を見せびらかす。
「私、桂 ヒナギク。貴方は?」
「
「死神? 人を殺して連れてっちゃう?」
「人聞きの悪いこと言うな! 死神は現世と
「
「人間達の言葉で天国と呼ばれておる。私はその
「うーん……、よく分かんないのだけど、取り敢えず、貴方はあの怪物と戦ってるって訳ね?」
「そう言うことだ」
その時、
「でか!」
「今日はやけに虚の出現率が高いな」
ルキアは攻撃をしようと動き出す。
「はっ!」
ヒナギクは正宗を一振り。
正宗から放たれた衝撃波が
「何……だと?」
振り返るルキア。
(バカな。メノスをあんな木刀一本で……?)
ルキアは正宗の
紅だった。
「お主の木刀、斬魄刀なのか?」
「斬魄刀って?」
「死神が持つ刀のことだ。これが斬魄刀となると一大事だぞ」
「これは鷺ノ宮家に代々伝わる宝刀の正宗だけど、これがどうかしたの?」
「いや、別に」
「そう」
ヒナギクが正宗を手放すと空中に消え去った。
「姐さーん!」
黄色いライオンの縫いぐるみが走ってくる。
「どうしたんだ、コン?」
(縫いぐるみまで走るんだ……)
「一護が連れ去られちまった」
「何? 誰にだ」
「知らん。一護も応戦したんだけど、敵があまりにも強くて歯が立たず……」
「一護で勝てぬ相手に我々が勝てると思うのか?」
「姐さん、一護を見捨てるの?」
「その一護って、朽木さんたちの友達?」
「ああ、そうだが」
「私が助けてもいいわよ」
「本当か!」
「誰、この可愛い子?」
ヒナギクは頬を赤らめた。
「ヒナギクだ。人間でありながら、メノスを一撃で倒す力の持ち主だ」
「それは頼もしい。兎に角、来てくれ」
走り出すコン。
二人はコンを追いかけた。