BLEACH~桂 ヒナギク~   作:桂ヒナギク

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第01話

 杉並区。

 学校が終わり、帰路に就いた桂(かつら) ヒナギク。

(最近、面白いことがちっともないわね)

 面白いことを必要としているヒナギクの前に、灰色の丸い何かが現れた。

(……?)

 ヒナギクは立ち止まってそれに触れようと手を伸ばした。

「え?」

 ヒナギクは吸い込まれてしまった。

「きゃああああ──っ!」

 取り敢えずヒナギクは悲鳴を上げる。

「痛!」

 ヒナギクは地面に落ちた。地面?

「どこよ、ここ?」

 ヒナギクは起き上がり様に辺りを見渡す。そこは見たこともない景色だ。

「旨ソウナニオイダナ」

 虚(ホロウ)という悪霊がヒナギクの前に現れた。

 ヒナギクは正宗で虚を叩いた。

パキッ──仮面が割れて破面(アランカル)になってしまった。

「一回じゃ消えないの?」

 ヒナギクは思いっきり振った。

 真っ二つになって消滅する破面。

「で、私はどうすればいいのかしら?」

 取り敢えず歩き出す。

 暫く歩くと、黒短髪の黒い袴を着た少女と思しき人物を見かけた。

(あの子に聞こう)

「ねえ、君。ここはどこ?」

 振り返る。

「君とは私のことか?」

「他に誰がいるのよ?」

「お主、私が見えるのか?」

「はあ?」

「まあよい。ここは空座(からくら)町という町だ」

 空座町。聞いたこともない町だ。

「貴方は何してるの?」

「虚を退治していた。もう終わったところだ」

「虚って仮面を着けた胸に穴のある化け物?」

「そうだが、よく知ってるな」

「先刻(さっき)斬ったわ、これで」

 ヒナギクは正宗を見せびらかす。

「私、桂 ヒナギク。貴方は?」

「朽木(くちき) ルキア。死神(しにがみ)だ」

「死神? 人を殺して連れてっちゃう?」

「人聞きの悪いこと言うな! 死神は現世と尸魂界(ソウル・ソサエティ)の魂のバランスを司る者だ。生きてる者は殺さん」

「尸魂界(ソウル・ソサエティ)って?」

「人間達の言葉で天国と呼ばれておる。私はその尸魂界(ソウル・ソサエティ)出身だ」

「うーん……、よく分かんないのだけど、取り敢えず、貴方はあの怪物と戦ってるって訳ね?」

「そう言うことだ」

 その時、大虚(メノスグランデ)が現れた。

「でか!」

「今日はやけに虚の出現率が高いな」

 ルキアは攻撃をしようと動き出す。

「はっ!」

 ヒナギクは正宗を一振り。

 正宗から放たれた衝撃波が大虚(メノスグランデ)を粉砕した。

「何……だと?」

 振り返るルキア。

(バカな。メノスをあんな木刀一本で……?)

 ルキアは正宗の霊絡(れいらく)を見た。

 紅だった。

「お主の木刀、斬魄刀なのか?」

「斬魄刀って?」

「死神が持つ刀のことだ。これが斬魄刀となると一大事だぞ」

「これは鷺ノ宮家に代々伝わる宝刀の正宗だけど、これがどうかしたの?」

「いや、別に」

「そう」

 ヒナギクが正宗を手放すと空中に消え去った。

「姐さーん!」

 黄色いライオンの縫いぐるみが走ってくる。

「どうしたんだ、コン?」

(縫いぐるみまで走るんだ……)

「一護が連れ去られちまった」

「何? 誰にだ」

「知らん。一護も応戦したんだけど、敵があまりにも強くて歯が立たず……」

「一護で勝てぬ相手に我々が勝てると思うのか?」

「姐さん、一護を見捨てるの?」

「その一護って、朽木さんたちの友達?」

「ああ、そうだが」

「私が助けてもいいわよ」

「本当か!」

「誰、この可愛い子?」

 ヒナギクは頬を赤らめた。

「ヒナギクだ。人間でありながら、メノスを一撃で倒す力の持ち主だ」

「それは頼もしい。兎に角、来てくれ」

 走り出すコン。

 二人はコンを追いかけた。

 

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