異世界の神様からチート能力?を貰いました。   作:名無しの兵六

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第11話 報酬の受け取りと次の依頼

「どうぞ、これが依頼(クエスト)達成の報酬金貨30枚です。中の確認をどうぞ」

 

 ユリアさんがドサリと革袋がカウンターに置く。中身の確認をする。きちんと金貨30枚入っていた。

 

「すみません金貨5枚を銀貨に、1枚を銅貨にしてもらえますか?」

 

「いいですよ。でも嵩張りますよ?」

 

「これがあるので」

 

 と魔法袋と偽っている麻袋を見せた。それを見て納得したような表情になったユリアさんは革袋の中から金貨10枚を取って銀貨と銅貨に両替しに行った。ボーっと待っていると彼女が先ほどよりも大きい革袋を持って戻ってきた。だいぶ重そうだ。それを受け取り先ほどの革袋と一緒に麻袋に入れるふりをして【収納】する。

 

「ありがとうございます。」

 

「いえいえ。ところでまだお昼にもなってませんから他の依頼(クエスト)を受けられますか?」

 

「ローザさんとエミーリアさんに相談してから決めます。それでは。」

 

 受付カウンターをあとにし、併設の酒場に向かう。そこでは、すでに戦勝パーティと称して飲んでいる2人がいた。2人にはパーティなのだから報酬を山分けしようと提案したが、アントンさんと僕の勝負の賭けで大勝し、なおかつ僕指名の依頼(クエスト)だったので僕がすべて受け取るように言われた。

 

 ちなみにアントンさんは勝負が終わってすぐギルドの医務室に運ばれた。周りの様子を見るにまだ目が覚めていないようだ。僕も2人と同じ卓につき果実水を注文する。

 

「酒を飲んでも誰も見咎めないわよ。」

 

「いや、まだお昼にもなっていないじゃないですか。だから何か依頼(クエスト)を受けたいなと思いまして。」

 

「でも、私たち結構飲んじゃったのよね。エミーリアの【ヒール】で酔いを醒ますことができるけどそれだとなんか勿体無いと思っちゃうのよね。」

 

「そういえば、試合中【ヒール】を使っているように見えた。使えたの?」

 

「えぇと、それ今は秘密ということでお願いします。」

 

「わかった。でも仲間なんだからあまり秘密が多いのは感心しない。」

 

「わかっています。お二人とはもう仲間ですから信頼を裏切るようなことは絶対にしませんよ。」

 

「それならいい。それとさっきの依頼(クエスト)の件だけど私とローザは酔ってしまっているからついて行けないけど、ガイウスが受けたいなら受けるといい。今の実力ならよっぽどの強敵に合わない限りやられないでしょ?」

 

「いいんですか?」

 

「いいのよ。エミーリアの言うとおりね。パーティになったからといってソロで行動したらいけないなんて決まりはないもの。・・・あっ!!そういえば昨日のゴブリンの依頼(クエスト)終了報告まだだったわ。今からしてくる。エミーリア討伐証明部位の耳を入れた袋頂戴。」

 

 袋を受け取ったローザさんは受付に駆けていく。僕は依頼(クエスト)が貼られているボードに向かう。ボードには推奨級別に分けられた依頼(クエスト)が貼られているが、僕の属する10級は主に町の中の雑用が占めていた。討伐系の依頼(クエスト)は9級から護衛系は7級から貼ってあった。それにめぼしい依頼(クエスト)は既に他の冒険者が受注したようで報酬の少ない依頼(クエスト)や常設の依頼(クエスト)などしか残っていなかった。

 

 どうしたものかとボードを眺めていると、「ガイウス!!」と後ろか声をかけられたので振り向くとアントンさんが片手をあげて立っていた。彼はすぐ僕の側まで来ると、

 

依頼(クエスト)ボードの前で突っ立ってなんか悩みか?」

 

「はい。ボードに残ったどの依頼(クエスト)を受けようか悩んでいまして。それよりもアントンさんはお怪我はもう大丈夫なんですか?最低でも2カ所は折りましたから。」

 

「その2か所以外も鼻と目の下が折れていたよ。まぁ、ギルドの治癒師の腕は良いからあの程度ならすぐに治療は終わる。それで、どの依頼(クエスト)を受けるか悩んでいるんだったな。・・・ふむ。この依頼(クエスト)とかどうだ?」

 

「『飛竜(ワイバーン)討伐あるいは捕獲 報酬1匹につき金貨2枚』って、これ推奨級が準3級の依頼(クエスト)じゃないですか。僕はまだ10級ですよ。」

 

「あくまで『推奨』だ。ガイウス。お前さんは準3級の俺に勝った。十分その資格はあると思うがね。」

 

「だとしてもです。決めました。この常設依頼(クエスト)『ゴブリン討伐 報酬1匹につき銅貨1枚』にします。」

 

「お前さんの実力でゴブリン退治とかオーバーキルもいいとこだな。ゴブリンが可哀想になってくるよ。まぁ、お前さんがそれに決めたんなら俺からというか冒険者の先輩としてのアドバイスをやろう。ゴブリンどもは馬鹿で阿呆かもしれんが間抜けではない。油断してると殺られるぞ。1匹相手ならお前さんは余裕だろう。だが10匹は?100匹はどうだ?ゴブリンの集落に出くわしたら?いいか、この世に絶対なんて無い。準3級の俺が10級のお前さんに負けたようにな。それだけは忘れるな。若いモンが死ぬのは胸糞悪いからな。お前さんみたいな子供は特にな。」

 

「ご忠告ありがとうございます。昨日冒険者になったばかりですし今日はパーティも組んだばかりですから、死にません。故郷には僕の帰りを待っている家族もいるので死ぬわけにはいかないんです。」

 

「ならいい。気を付けていって来いよ。勝ち逃げは許さんからな。」

 

「ハハ、わかりました。それでは。」

 

「おう。」

 

 僕はゴブリン討伐の依頼用紙を受付に持っていき手続きを済ませ、討伐部位の一覧と素材一覧が載っている図鑑を買いギルドをあとにした。

 




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