異世界の神様からチート能力?を貰いました。 作:名無しの兵六
僕を縛っていた縄を引き千切り
ラウレンツは呻きながら
僕は見つけ出した文書の中から、僕を今回、王都に呼び出した人物からのモノを見つけ出した。武官でも文官でも無いが、そこで働く人物たちに影響を与える存在、ピーテル・オリフィエル侯爵。姉のベアトリース・オリフィエルが国王陛下の側室となっている人物だ。
見つけ出した文書は単純明快、僕が辺境伯に叙された翌日には、
“ガイウス・ゲーニウスは成り上がりだ。このまま栄光ある我ら貴族の中に居ることが許せない。同志を集めろ。”
そして、軍総務局から書状がハンジさんの手によってゲーニウス領へ出発した日、
“成り上がりのガイウス・ゲーニウスを王都に呼び出した。同志たちと共に隙をついて、誘拐するか殺せ。”
と、まあ何とも分かり
すぐに扉が乱暴に開かれ、セムさんが先頭で衛兵隊が突入してきた。セムさんは拘束されたラウレンツら3人を見て部下に連行を指示したあとに僕たちを見ると、
「閣下、頭から血が・・・!!」
おっと、側頭部をステッキで殴られたんだった。
「うむ、大丈夫だ。【ヒール】。」
すぐに、傷口が塞がる。適当に
「セム卿、これが血判状だ。すぐに残りの12名の捕縛を。」
「はっ、閣下。おい、誰か!!小隊長たちを呼ぶんだ。命令を伝える。」
「セム卿、残りは任せた。私たちは大元を潰す。」
「了解しました。閣下。お気を付けて。」
「ああ、任せておけ。夜が明けてからが勝負だ。セム卿には苦労をかけるが、ラウレンツら13名の捕縛したこと明かすのは、大元のもう1人を捕縛してからにしてもらいたい。」
「逃げられないようにですな。」
「そうだ。今、衛兵隊司令部には司令官は出てきているかな。」
「出てきているはずです。」
「では、そちらに向かおう。セム卿、無理するなよ。」
「ありがとうございます。閣下。」
「グイード卿、アルト卿、ロルフ卿、行くぞ。」
「「「はっ」」」
3人を引き連れ執務室を出ると、二の腕に隊長を示す赤い2本線を付けた人物が走って来て、僕たちに礼をして執務室へ入っていった。僕たちは、ラウレンツの屋敷を出ると、そのまま衛兵隊司令部へ向かう。衛兵隊司令部の門番さんは僕たちの顔を覚えていてくれたみたいで、すぐに中に入れてもらえた。当直の人たちも、僕の顔を見ると、「司令官をお呼びします。」と言ってくれた。対応が早い組織は良いねぇ。
「どうも、ガイウス殿。こうやってご対面するのは初めてですな。王都衛兵隊の司令官に任じられております“アルフォンス・リシャルト”です。侯爵位を賜わっております。」
「これは、ご丁寧な挨拶感謝します。アルフォンス殿。ガイウス・ゲーニウスです。辺境伯位を賜わっております。後ろの3人はグイード・シャルエルテ騎士、アルト・ベンヤミン騎士、ロルフ・エフモント騎士です。ラウレンツに家族を人質に捕られ、私に害をなそうとしましたが、返り討ちにし、配下としました。ああ、家族のほうの救出は終わっているので、今、衛兵隊は動かずとも大丈夫です。」
「なんともまあ、情報量の多い話ですな。それで、ラウレンツの屋敷からこちらに来たということですが、何かありましたかな?副司令が仕事をしくじることは無いと思いますが。」
「ああ、事件の大元がわかった。その捕縛のために力を貸してほしい。」
「その人物とは?」
人目があるがいいだろう。アルフォンスさんに近づくと
「ピーテル・オリフィエル侯爵と姉のベアトリース・オリフィエルだ。」
小声で伝える。すると、彼は目を見開きニヤリと笑った。
「なるほど、あの男ですか。確かに、あの男ならばやりかねませんな。
「いえ、姉の方にお願いします。ご丁寧に弟からの書状を内容問わずに保管しておりますのでピーテル・オリフィエルを捕縛する際に証拠となるでしょう。」
「王城、しかも後宮への捜査ですか、ならば、部隊は爵位持ちで固めましょう。・・・。当直員で爵位持ちは装備を着けすぐに集合せよ!!ま、十数名集まれば十分でしょう。ガイウス殿たちも着いて来てくれるので?」
「もちろんですとも、アルフォンス殿。どこに書状があるのかも把握しております。」
「フォルトゥナ様の使徒の名は伊達では無いということですかな。しかし、王城へ乗り込むのは、私の代になってからは初めてですな。年甲斐も無く、心が躍りますな。」
おお、凄いやる気だ。他の職員さんがちょっと引いている。
見てくださりありがとうございました。