異世界の神様からチート能力?を貰いました。 作:名無しの兵六
「あらあら、ダヴィド様は
「ええ、お
2人の女性の声が響くと同時に、先ほどまで鳴っていた拍手がやむ。そして、ダヴィド様とヴィンフリート様は顔を青くしている。なんとなくだけど、2人の女性が誰なのか【鑑定】を使わなくてもわかる。お2人の奥方様だろう。
「アライダ、お主に相談なく決めたのは悪かった。しかし、可愛い孫娘の頼みなのだ。悪い虫がつく前に早く手を打とうと思ってな。」
「そうだ、ドーリス。母上とお主に事前に相談しなかったのは悪かったと思っている。しかし、娘の頼みなのだ。叶えてやるのが親というものであろう。」
おぉ、青い顔をしながらも言い返している流石だ。
「
「ならば、なぜそこまで怒っている?」
「先ほども言ったでしょう。なぜこのような場で発表するのです。クリスティアーネの婚約者候補の発表をするならば配下の貴族家を集め、きちんとした婚約発表の場を設けてするべきでしょう!!」
凄い迫力だ。ドーリス様も同じような思いらしく、お2人が発する圧は、ダヴィド様とヴィンフリート様を
「アライダ様、ドーリス様、お目にかかれて光栄です。9級冒険者のガイウスと申します。この度は、自分の発言のせいでご迷惑をおかけして申し訳ありません。
「お顔をお上げになって、ガイウス殿。貴方が悪いわけではないのよ。一部始終を
「ハッ、自分の人生をかけ、幸せにしてみせます。フォルトゥナ様に誓います。」
「フォルトゥナ様に誓われたら、
「はい、お
「ハッ。」
お2人とも、僕の返事を聞くと柔らかい表情に笑みを浮かべた。その笑顔を見ると、クリスティアーネ様と家族なんだなぁと思う。横目で、ダヴィド様とヴィンフリート様を見ると2人ともホッとしているようだった。これで一件落着かな。
「お爺様にお婆様、そしてお父様にお母様。
そうクリスティアーネ様がいうと、ダヴィド様が「あっ」という顔をした。完全に忘れていたらしい。まぁ、可愛い孫娘の婚約者候補が決まっちゃったんだから、その衝撃が大きいのは仕方ないね。ダヴィド様はすぐに執事さんを呼んで、何かを取りに行かせた。恐らく報奨だろう。なんだろうなぁ。僕としては、クリスティアーネ様の婚約者候補という地位を得たのが最大の報奨だと思う。
数分後、執事さんを先頭に使用人たちが何かを持って入ってきた。革袋が二つに大きな木箱が一つ、さらに長い木箱が一つ。「ふむ、勝者である僕以外にも、優秀な戦績を収めた騎士か兵士に渡すのかな。」などと考えていると、ダヴィド様が再び壇上に上がり、
「これより、模擬戦の報奨を授与する。ガイウスよ、壇上へ。」
呼ばれたので壇上に上がり、
「この度、勝者であるガイウスに授与する報奨は、金貨800枚、宝石一袋、そして、我が家に伝わる鎧一式と槍である。」
僕は、鑑定して倒れそうになった。金貨と宝石の量もだけど、勇者や英雄の伝承とか伝記に出てくる希少金属、ヒヒイロカネ製の鎧と槍なんて・・・。恐る恐る木箱の蓋を開けると、書物の記述通り、太陽のように光り輝いていた。
「・・・ありがたく、いただきます。
「うむ。お主なら大丈夫であろう。決して力に
「はっ!!」
拍手の音が会場を包み込む。僕はその中を使用人の手を借りて報奨と共に壇上から下りる。しばらくしてダヴィド様が片手を挙げ、会場に
「それでは、これにて報奨の授与を終える。各々、時間と料理はまだあるので、存分に楽しんでほしい。」
そう言って、壇上を下りる。すると、だんだんと
見てくださりありがとうございました。