異世界の神様からチート能力?を貰いました。   作:名無しの兵六

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第53話 折檻の内容は

 顔から表情が、目からは光が消えたクリスティアーネ達を引き連れギルドに依頼(クエスト)達成報告をしにきた。受付カウンターにいるのはユリアさんだ。あっ、嫌な予感がする。とりあえずは報告だ。

 

「“ロックウルフの討伐:数は最低5体。銀貨1枚。1体追加ごとに銅貨20枚”について、依頼(クエスト)は終了しました。ただ、今回も数が多いので・・・。」

 

「わかりました。デニス君!!ガイウス君をお願い。さ、あちらの査定カウンターへ。」

 

「はい。じゃ、みんな査定カウンターに・・・。えっ、ユリアさんに話がある?えっとそれは、森でのこと?・・・そう。あの・・・お手柔らかにお願いします・・・。」

 

 ヤバい、今すぐ回れ右して逃げ出したい。でも、3人からの圧がギルドに入る時よりも強くなっている。他の冒険者も3人を避けているよ。僕はため息をつきながら査定カウンターへ向かった。

 

「やあ、ガイウス君。今日も無事なようで何よりだ。」

 

「ソウデスネ。」

 

「ん、何かあったのかい?」

 

「イエ、ナニモアリマセン。」

 

「そうかい?ならいいんだが。さて、今回の獲物はロックウルフか一体何体狩ったんだい?」

 

「846体と、ロックウルフリーダーです。」

 

「はっ!?」

 

「ですから、846体と、ロックウルフリーダーです。査定は時間がかかってもいいのでお願いします。それと、昨日、頼んでいたオークの査定は終わりました?」

 

「い、いやまだ時間がかかりそうなんだ。ゴメンね。夜までには終わると思うんだけど。」

 

「それじゃあ、ロックウルフと一緒でいいですので、明日までにお願いします。」

 

「わかったよ。それじゃあ、この魔法袋に中身を移してくれ。」

 

 そう言われて、偽装魔法袋から移すふりをして【収納】からギルドの魔法袋に中身を移す。移し終わると、ガイウスと名が書かれた布が貼られる。これで、今日しないといけない手続きは終わりだ。

 

 さあ、覚悟を決めろガイウス。折檻(せっかん)に耐えてみせるんだ。そう思いながら受付カウンターに向かう。そこでは、顔から表情が、目からは光が消えた人物が1人増えていた。

 

 クリスティアーネ達3人と“鷹の止まり木亭“に帰る。ユリアさんは後で合流するらしい。“鷹の止まり木亭“に入るとフランキスカちゃんが満面の笑みで、「おかえりなさい。」と言ってくれた。あぁ、癒しだ。後ろの3人も少しは圧が(やわ)らいだ。でも、それも一瞬のことでローザさんとエミーリアさんの部屋に連行されると、圧がまた元に戻った。ダレカタスケテ・・・。

 

 僕はロープで椅子に固定され、身動きが取れないようにされている。いや、このくらいのロープなら引き千切れるけど、後が恐いよね。クリスティアーネ達3人は部屋の奥で折檻の内容について話している。普通なら聞こえないんだろうけど、チートで強化された僕の聴力はその内容を聴きとれちゃうんだよなぁ。

 

「ガイウス殿には、肉体的な折檻はしたくありませんし、したとしても平気な顔をしているに違いありません。バウマン騎士団長に胸を貫かれても、普通に戦っていましたから。」

 

「それなら、精神的なものにする?ガイウスがギルドマスターにしたみたいに、各関節を折っていくとか?」

 

「確かにそれなら精神的に効くだろうけど、肉体的な折檻になってしまうから却下。精神的なもので何か案は?」

 

 すると、部屋の扉がノックされた。

 

「“シュタールヴィレ”のみなさん。ユリアです。早上がり出来たので来ちゃいました。」

 

 オウ・・・。1人追加されてしまった。これは、もう駄目みたいですね。諦めよう。うん、諦めるんだ・・・。

 

 ユリアさんが加わり、話し合いが再開したけど、すぐに結論が出た。

 

「なんだ、みなさんそんなのに悩んでいたんですか。いいですか。ガイウス君は12歳の男の子です。一般的にこれくらいの男の子は、だんだんと女性を意識し始めます。ですから、そこから攻めればいいのです。」

 

「具体的にはガイウス殿にどうするのですか?」

 

「簡単です。私たち全員が今日から1週間、裸か下着姿になってガイウス君と同衾(どうきん)するんです。そして、私たちからは手は出すけど、ガイウス君は身動き禁止にするんですよ。だから、私たちから抱き着こうがほっぺスリスリしようが、なすがままです。」

 

「それって、私たちにも結構ダメージがこない?」

 

「どうせ、結婚すればすべてをさらけ出すのですから、その時期が3年早まるだけですよ。」

 

「確かに、私はそれでいい。」

 

「なら、(わたくし)も。」

 

「私もよ。」

 

「それじゃあ、決定ですね。」

 

 こうして、僕に対する折檻の内容が決まった。世の男性にとってはご褒美なんだろうけど。授爵するまで手を出さないと誓っている僕にとっては地獄だ。心を無にしないと。




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