異世界の神様からチート能力?を貰いました。   作:名無しの兵六

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今回も他サイトで投稿している2話分を1話にまとめました。


第6話 テスト

 盗賊の死体を【収納】して、財貨は金貨が89枚、銀貨が171枚、銅貨が365枚あったのでそれを3等分した。僕は呂布の分もということで金貨30枚、銀貨71枚、銅貨165枚を貰った。かなりの大金だ。僕の村だと1年ぐらいは遊んで暮らせる。呂布は召喚した人だからいらないといったんだけど、召喚主の正当な取り分だと言われてありがたく貰った。他の装飾品とかは換金してからわけることにしてこれらも【収納】した。そうして、ある程度の整理と片付けが終わったところで森を出て町に行くことになった。

 

 町に向かう前にローザさんとエミーリアさんの2人にもともと依頼で森に居たんじゃないかと問いかけると、「ゴブリン退治でもう終わっている。」とのことだった。盗賊と鉢合わせしたのはその帰りだったらしい。結果としてかなりの臨時収入を得たのだけど僕が駆けつけなかったら危なかったと言われた。改めてお礼を言われたけど、盗賊のほとんどを倒したのは呂布だから何ともいえない気分になった。呂布については森を出るまでは送還せずに召喚したままで居てもらうことにした。なんたって強いからね。もし、オークやオーガとか出てきても彼なら瞬殺してくれるだろう。

 

 そうそう、呂布が盗賊を倒したからなのかその様子を見ていたからなのか僕のLvと【能力】のLvが上昇していたんだ。今のステータスはこんな感じ。

 

名前:ガイウス

性別:男

年齢:12

LV:18

経験値:87/100

 

体力:54(270)

筋力:52(260)

知力:50(250)

敏捷:52(260)

etc

 

能力

 ・召喚能力 ・異空間収納 ・見取り稽古 ・ステータス5倍 ・経験値10倍 

・識字 ・鑑定 ・格闘術Lv.34(170)・剣術Lv.18(90) 

・槍術Lv.10(50) ・弓術Lv.20(100) ・防御術Lv.23(115) 

・回避術Lv.22(110)

 

 

 ん~ステータス5倍のおかげで凄いことになってるなぁ。それでも呂布には及ばないけど。改めてチート無しであのステータスと能力の呂布って凄い。地球の人たちってあんな感じの人が多いんだろうか。だとしたら召喚能力をくれた地球の神様には感謝だね。

 

 雑談しながら森を進む。ちなみに盗賊その3は縄で縛られてローザさんに引かれてついてきている。ほどなくして森の外縁に着いた。呂布とはここで一旦お別れだ。

 

「呂布、今回はありがとうね。また召喚すると思うからその時はよろしく。」

 

「はっ。お力になれたようで何よりでござる。」

 

「それじゃ送還するね。」

 

 呂布の足元に魔法陣が現れ光と共に彼は地球へと還っていった。みんなでそれを見届けるとすでに外壁が見えている町へ向かう。小一時間ほど歩くと町の門に着いた。入り口では町に入ろうとする人が並んでいて衛兵が入る人の検査をしている。村ではそんなことしてなかったから少し緊張する。兵士の人だって初めて見るし。ローザさんとエミーリアさんが事前に教えてくれなかったら挙動不審な不審者になっていたかも。

 

 僕たちも列に並びすぐに順番が来た。

 

「身元の確認できるモノを提示しなさい。」

 

 ローザさんとエミーリアさんは冒険者証を、僕は村長が発行した木札を見せた。

 

「確かに確認した。後ろの縛られている男は?」

 

「盗賊です。実は・・・」

 

「待ちなさい。そういうことなら詳しい話は長くなりそうだから詰所の中で聞こう。着いてきなさい。」

 

 僕たちは衛兵さんの後ろをついて行って詰所の中に入った。僕とローザさんとエミーリアさんは席を勧められたので椅子に座った。盗賊その3は別の衛兵さんが別室で取り調べると連れていった。衛兵さんはドルスさんというらしい。僕たちはドルスさんに一連の出来事を話した。ただし事前に僕の【召還能力】と呂布については伏せることにしていた。厄介ごとに巻き込まれても嫌だからね。

 

 ドルスさんは僕たちの話の要所をメモしていく。最後まで話し終わると「よし」と言って顔をあげた。

 

「報告書はこれで書けるが、君たち3人で23人もの盗賊を退治したとは信じがたいなぁ。12歳の少年に7級の冒険者2人だけ・・・・。何か隠し事とかあるんじゃないかい?」

 

 やっぱり、怪しいと思われるよね。仕方がない事前に決めてた通りに答えよう。

 

「実は僕、お話ししたよりもっと剣とか弓、格闘術が使えるんです。どこかでお見せしますよ。」

 

 僕はなるべく自信があるように胸を張って言った。

 

「ふむ、それなら練兵場・・・いや、冒険者ギルドの練習場で君たちの実力を見せてもらおうかな。ガイウス君は冒険者登録も出来るしどうだろうか?」

 

「僕はそれでかまいません。」

 

「私も大丈夫よ」

 

「私も問題ない。」

 

「それじゃあ、今から行こうか。日があるうちに仕事は片づけたいからね。」

 

 ドルスさんが立ち上がり詰所から出ていく。その後を僕たち3人はついて行く。始めてきた町の様子にきょろきょろしながら進んでいると冒険者ギルドにはすぐ着いた。ドルスさんはそのまま扉を開け受付までいくと、

 

「ユリアさん。今、練習場は空いているかな?少し使わせてほしいんだ。」

 

「えぇ、空いてますけど何にご使用で?」

 

「ちょっとしたテストをね。」

 

 ユリアさんという受付のお姉さんに練習場の使用許可を得ると、僕たちを手招きし、

 

「さぁ、テストの時間だよ。」

 

 と言った。

 

 ドルスさんを先頭に僕たちはギルドに併設されている練習場に向かう。門で衛兵をしているドルスさんは出入りの多い冒険者とは知り合いが多いのかさっきから挨拶されている。3分ぐらい歩いて練習場の待合室に着いた。思いのほか広く幅は50m、奥行きは100m以上はありそうだった。

 

「さて、ガイウス君。君の剣と弓、格闘術の実力を今から見せてもらうことになる。弓は簡単だ。100m先に的を置くからそれを射てくれればよい。剣と格闘術は私が相手をしよう。」

 

「わかりました。よろしくお願いします。」

 

「それじゃあ、まずは弓からだね。的を置いてくるから準備でもして少し待っててくれ。」

 

 ドルスさんに言われ僕は弓を取り出し、矢を一本ずつ歪みがないか確認していく。確認が終わり弓を射る準備ができたところにドルスさんが戻ってきた。その頃には暇な冒険者や職員の人が観覧ブースに十数人ほど見学に来ていた。

 

「では、十本射てもらおうかな。」

 

「はい。・・・・では、いきます。」

 

 弓に矢をつがえ引き絞る。屋内だから風の影響は心配しないでよい。周囲の視線も無視だ。ただ的へと矢を届かせればよいのだ。僕は息を吐くと同時に矢を放った。`タァン!!`という的に当たる音が聞こえる前には、2射目の用意を終えすぐに放つ。それを8回繰り返した。

 

 10本全て射終わるとドルスさんに視線を向けた。ドルスさんも一緒に来ていたローザさんとエミーリアさんも口をあんぐりと開け瞠目していた。観覧ブースもざわざわしていた。

 

「は、半分くらいしか当たらないと思っていたが、全て的に当たるとは・・・」

 

「いやはや、ガイウスには驚かされてばかりね。」

 

「12歳とは思えない技量。凄い。」

 

 ドルスさんが持ってきた矢の刺さった的を見て、また3人とも驚いていた。

 

「全部、ど真ん中・・・だと!?」

 

「あはは・・・。最早規格外ね。」

 

「凄い・・・。」

 

 3人の様子を見て僕はやり過ぎたと思った。観覧ブースからも「ウソだろ!?」「弓の腕だけなら中堅並みかそれ以上だな」など聞こえてきた。でも、もう見せてしまっているからには後戻りできない。だから僕は3人と周囲の反応を無視して次に進もうとした。

 

「えーと、弓はこれでいいですよね?次は剣にしますか?それとも格闘術にしますか?」

 

「あ、あぁ。そうだな次は剣にしよう。確か両手剣だったね。この木剣をつかいなさい。私も同じ両手剣の木剣を使わせてもらおう。勝敗条件は急所に寸止めか、木剣を落とすか、降参したらかにしようか。勝敗条件は格闘術も同じようにしよう。」

 

「わかりました。お願いします。」

 

「それでは、練習場の中央へ。ユリアさん審判お願いできますか?」

 

 ドルスさんが観覧ブースに居たギルド職員のユリアさんに声をかける。

 

「いいですよ。」

 

 ユリアさんが笑顔で答えた。ユリアさんが練習場に入り僕たちの近くまで来た。ユリアさんが手を挙げ、

 

「それでは、始め!!」

 

 勢いよく振り下ろした。それと同時に僕は姿勢を低くしてドルスさん目掛けて走り出す。ドルスさんはその場で木剣を構えて僕を待ち構える。まずは、左下から右上への斬り上げだ。それをドルスさんは左半身を後ろに引き、木剣を構え腹でいなそうとする。僕はいなされながら上がっていく木剣がドルスさんの胸元あたりに来たところで強引に軌道を変え、右に大きく薙ぎながらその場で一回転する。

 

 ドルスさんを再び視線に捉えた時には、驚きの表情をしながらも、僕の攻撃を防御しようと、木剣を右半身の横に逆立てに構えた。さらに木剣の軌道を無理に変えて一旦引いて、ドルスさんの左胸目掛けて一気に突き出すと見せかけ、ドルスさんの意識が上半身の防御に向いているのを確認したら、そのまま、左下に薙いでドルスさんの右足に一撃を入れる。

 

「ぐぅ、やるな!!だが・・・。」

 

 ドルスさんが二の句を継ぐ前に、右足に一撃を入れた木剣を一気に上に斬り上げてあるところで止める。僕は笑顔を作りながら、

 

「ここも急所ですよね?」

 

 と、男の大事なところにピタリと木剣を当てて言う。

 

「あぁ、そうだ。私の負けだ・・・。」

 

「そこまで!!勝者、ガイウス!!」

 

 ユリアさんの声が響いた。観覧ブースからは「マジかよ・・・。」「ドルスさんが負けた!?」「ドルスを負かすなんてなかなかの腕だな。」などなど声が聞こえた。というか、さっきよりも人が増えてる。なんでさ。ただのテストの模擬戦なのに。しかも、まだ冒険者にもなっていない12歳の子供の。まぁ、いいか。さてと次は格闘術だ。

 

「ドルスさんこのまま格闘戦もやりませんか?」

 

「と、いうことですがドルスさんはいかがでしょうか?」

 

「大丈夫ですよ。」

 

 ということになったので休憩なしで格闘戦だ。木剣を元の場所になおして再び練習場の真ん中にドルスさんと距離を置いて立つ。ユリアさんがまた手を挙げ、

 

「それでは、始め!!」

 

 合図とともに勢いよく振り下ろした。今度はドルスさんの方から仕掛けてきた。ドルスさんの右のストレートのタイミングに合わせ、左手の裏拳を手首に当て軌道を逸らすと同時にそのまま掴み、おもいっきり引っ張った。ドルスさんが少しバランスを崩したのでそのまま右手でドルスさん上半身の鎧が覆っていない所を掴み、身体を反転させながら投げた。ガシャン、ガシャンと音を出しながらドルスさんが転がっていく。追撃を加えるために後を追おうとしたがユリアさんに止められた。よく見ると打ち所が悪かったのかドルスさんは気絶していた。

 

「そこまで、ドルスの戦闘不能により、勝者ガイウス!!」

 

 こうしてあっけなく格闘戦は終わった。観覧ブースに居る人たちは驚きすぎて逆に沈黙している。この後の冒険者登録とかはドルスさんが目を醒ますまで待つことになるのかなぁ。早くこの場から抜け出したい僕は気絶しているドルスさん引きずって待合室へと戻った。

 

「ガイウス流石ね。」

 

ローザさんが声をかけてくる。エミーリアさんはすぐにドルスさんの所に向かって行き、

 

「右手首が折れていて、肋骨とかもひびがありそう。すぐに治療しないと」

 

 と言って【ヒール】を使い始めた。もしかすると、僕またやっちゃった?そして、空気を読まずに頭に声が響く

 

「【ヒールLv.1】を取得しました。【格闘術】がLv.36【剣術】Lv.20【防御術】Lv.24になりました。」

 

 また、少しだけ強くなりました。

 




見てくださりありがとうございました。
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