異世界の神様からチート能力?を貰いました。   作:名無しの兵六

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第62話 戻ってきました

「“へっ!?”じゃないわよ。私はいたって真面目な話をしているのだから。」

 

「いいじゃないか、ガイウス。フォルトゥナの伴侶になってやれよ。お祝いするよ。」

 

「いや、話しが壮大になりすぎてついていけませんでした。」

 

「フムン。まぁ、いいわ。時間はたっぷりあるのだから。その時が来るまで考えておいてね。それと、あんた早くガイウスに加護と祝福をあげなさいな。」

 

「はいはい。ほんじゃいくよ。」

 

 そう言って地球の神様が僕の頭に触れる。一瞬体が光ると、「成功したよー」と笑顔の地球の神様がいた。

 

「ありがとうございます。教会に戻ったらステータスで確認してみます。」

 

「まぁ、さっきは色々と言ったけど、ガイウスのことを見るのは結構、楽しいんだ。あっ、夫婦の営みをするときは見ないようにするから安心してほしい。」

 

「あんたはまた、余計なことをいうのよ。まるで、覗き見しているみたいじゃない。」

 

 フォルトゥナ様のアイアンクローが地球の神様の頭部を捉える、地球の神様の頭が“ミチミチ”云っているけど、気にしない気にしない。

 

「それでは、フォルトゥナ様、僕は戻りたいと思います。」

 

「ええ、それではね。あ、そうそう、またこの場に来たいときは教会か私の像のあるところで祈れば来れるようにしとくから、それと、教会の関係者には“使徒になりました”とでも言っとけばいいのよ。そしたら、勇者云々も無くなるでしょう。」

 

「はい、お気遣いありがとうございます。」

 

「それじゃあね、ガイウス。」

 

 視界が白く染まり、目を開けると教会のフォルトゥナ様の像の前に(ひざまず)いた体勢に戻っていた。

 

「な、何かお告げがあったのですか!?」

 

 神官長のベジドフさんが聞いてくるので、笑顔で、

 

「フォルトゥナ様の使徒となりました。」

 

 と返した。そこからは、教会は上を下への大騒ぎとなり、その場にいた信徒たちは僕も拝み始めた。困っていると巫女のサロリナさんが、「こちらへ。」と言って、教会内の個室へ連れて行ってくれた。もちろん、クリスティアーネ達も一緒だ。

 

「いやはや、申し訳ありません。“フォルトゥナ様の使徒”になられた方など、それこそ、勇者様や聖女様を除いていなかったものでして。あ、どうぞ粗茶ですがお飲みください。」

 

 恐縮しながらベジドフさんが説明をしてくれる。有り難くお茶をいただきながら相槌(あいづち)を打つ。

 

「フォルトゥナ様は、僕の行動を見ておられたようで、下界の様子を知れてたいそう満足されておりました。それと、勇者候補と聖女候補は、今、お探しの最中だそうです。」

 

「となると、“邪神”の復活が近いと言う事でしょうか?」

 

「そこまでは、言っておられませんでした。」

 

「ふむ、しかし、警戒することに越したことはないでしょう。聖騎士団に書簡をしたためますが、ガイウス様が使徒であることを併記しても構いませんか?」

 

「ええ、どうぞ。別に隠すようなものではありませんから。それでは、僕たちはこれで。」

 

「あ、はい。本日はご足労頂き、誠にありがとうございました。サロリナ、お見送りを。」

 

 そうして、巫女のサロリナさんに見送られ、教会を出た。さて、時間はもうお昼だ。んー、なんか忘れているような・・・。あ!!アントンさんにシュタールヴィレへの加入許可の話しをしてないや。急いでギルドに戻ると、併設食堂兼酒場で1人飲みを楽しんでいるアントンさんがいた。今朝の昇級試験のときの賭けに勝ったんだろうなぁ。

 

「アントンさん。」

 

「おお、ガイウスにクリスティアーネ嬢たちじゃないか。ガイウス、お前さんのおかげでまた、稼がせてもらったよ。」

 

「それは、良かったです。アントンさん、前回お話していたシュタールヴィレへの加入の件ですが、許可をします。すみません。なんか上から目線で。」

 

「んにゃ、気にしなさんな。俺が頼んでいる立場だからな。そんじゃ、受付カウンターで加入手続きをしてくるか、パーティリーダーがいればいいから、ガイウスよ着いて来ておくれ。」

 

「はい、結構飲んでるようですけど大丈夫ですか?」

 

「度数の低いエールだからな。このくらいなら大丈夫だ。」

 

「わかりました。では、行きましょう。」

 

 そういうわけで、アントンさんが仲間に加わった。手続き処理をしてくれたのは猫獣人のエレさんだったけど、アントンさんに「良かったわね。貴方。」と言っていたので、2人の関係を聞いたら、夫婦だった。全然気づかなかったよ。

 

「秘密にしているつもりは無かったんだがね。大抵の奴らは知っているから。」

 

「いえいえ、ただ単に驚いただけですから。でも、お2人の子供さんとなると、猫獣人なんですか?それとも普通の人族?」

「息子は人族だが、獣人並みの能力を持っているな。娘のほうは完全にエレと同じ猫獣人だ。可愛いぞ。」

 

「はいはい、そう言う話しは、あっちの方でしてくださいね。貴方。ガイウス君もよ。クリスティアーネさんたちが手招いているわよ。」

 

「うっし、そんじゃあ、ガイウスの昇級祝いでもするか。いいか、ガイウス。」

 

「ええ、いいですよ。3人にも聞かないとですけど。それに、僕の昇級祝いよりもアントンさんの歓迎会という事にしたいですね。」

 

「そうか、お前さんがそう言うならそれでいいさ。しかし、お嬢さん方は、もうエールとワイン、果実水を飲んでいるみたいだぞ。」

 

 あれま、ホントだ。それじゃあ、今日は冒険なしかな。そんなことを考えながら、アントンさんと共に、クリスティアーネ達が待つテーブルに向かう。




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