異世界の神様からチート能力?を貰いました。   作:名無しの兵六

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第77話 初めての家臣

 アルムガルト辺境伯家のお屋敷に帰りつくと、使用人一同が礼をもって迎えてくれた。

 

「「「ガイウス・ゲーニウス辺境伯様。此度はおめでとうございます。」」」

 

「ありがとうございます。これもアルムガルト辺境伯家のお力添えのおかげだと思っています。今後もより良い関係でいられたらと思います。」

 

 彼らは了承の意を込め、お辞儀の角度を深くした。

 

「さあ、堅苦しいのはここまでにしましょう。ウベルティ伯爵家から先触れは来ましたか?」

 

 家令さんが、便箋(びんせん)とともに、

 

「はい、参りました。中はクリスティアーネ様が(あらた)めました。ご当主のクレート・ウベルティ様とご子息のアダーモ・ウベルティ様が14時ごろにお越しになられるそうです。準備のほうは既に済んでいます。」

 

「なら、僕の着替えだけですね。メイドさん方、着替えを手伝ってください。それと、昼を摂っていないので、軽くつまめるものをお願いします。」

 

「かしこまりました。」

 

 そして、僕は、メイドさん達に連れられて、着せ替え人形となるのだった。着せ替え人形が終わったら、用意されたサンドイッチを食べ、ウベルティ父子(おやこ)の到着を待つのみだ。その前にクリス達にも会っておかないと。

 

 アントンさんからは「これからは、辺境伯様だな。」と笑顔でいわれ、クリス達には、「一緒に住まう屋敷は豪華でなくてもよいので、みんなが満足するモノにしましょう。」と言われた。いやあ、理解の早い仲間は助かるね。っと、もう13時50分だ。応接室で待っておこう。

 

 14時ちょっと過ぎたくらいで、応接室の扉がノックされる。「どうぞ。」と声をかけると、家令さんが扉を開け、ウベルティ父子(おやこ)を案内してくれた。僕は立ち上がり迎える。

 

「ようこそ、御出(おい)で下さいました。ガイウス・ゲーニウスです。本日は、急な誘いを受けてくださり有難うございます。また、当家の屋敷はまだ王都にありませんので、アルムガルト辺境伯様のお屋敷をお借りしました。申し訳ない事です。」

 

「クレート・ウベルティで御座います。辺境伯閣下、本日はお招きいただきありがとうございます。閣下のご活躍は、まさに英雄的ものであります。武人として、こうしてお会いでき、誠に嬉しく思います。そして、息子のアダーモ・ウベルティです。」

 

「ウベルティ伯爵家三男、2級冒険者のアダーモ・ウベルティで御座います。閣下に先日に引き続きお会いできて光栄で御座います。」

 

「お2人ともありがとうございます。さて、堅苦しいのはここまでにしましょう。公の場ではありませんから。口調も普段通りでお願いします。さあ、おかけください。」

 

 僕は椅子を勧め、メイドさんに紅茶を出してもらうようにした。

 

「では、お言葉に甘えて。アダーモも。」

 

「はい、父上。」

 

 2人が座るのを確認してから、僕も座る。

 

「さて、僕は貴族的やり取りというのが、得意ではありません。いえ、貴族になったばかりなので、わからないと云った方がいいでしょう。無礼を働いたら申し訳ありません。」

 

「ガイウス様、そこは徐々に覚えていくモノです。先日国王陛下も(おっしゃ)ったではありませんか“生まれながらの貴族のお主たちの家の始祖も平民だったはずだ”と。ですので、新興のゲーニウス辺境伯家も歴史を積み重ねていけばよいのです。功績は・・・、当代では十分ですな。私も武官として近衛第1軍団長を拝命しておりますが、この地位に着くまでは、相当、苦労しました。若いときは前線を駆け抜け、歳を取り指揮官となってからは近衛なので王宮のまあ、ドロドロとした政争に巻き込まれかけたこともあります。あれは、きつかった。そういう意味では、ガイウス様は羨ましいですね。それで、本日は息子のアダーモの件でお話があるとか。」

 

「ええ、迂遠(うえん)な言い回しは嫌いなので、率直に言います。アダーモさんをゲーニウス辺境伯家の家臣として雇用したいのです。もちろん、現在の2級冒険者という実績も加味して、それなりの地位に、要は人を指揮する地位についてもらいたいと思っています。」

 

 このことは、アダーモさんから聞いてなかったのか、クレート・ウベルティ伯爵はとても驚いた表情した。アダーモさんはそんなクレート・ウベルティ伯爵に顔を向け、

 

「父上、自分はガイウス殿の(もと)で、ゲーニウス辺境伯家に仕官したいと思います。」

 

「アダーモ、殿ではなく様と・・・。」

 

「ああ、敬称は気にしないでください。僕は実力重視で臣下を増やしていきたいと思っていますから。」

 

「はあ、ガイウス様がそう(おっしゃ)るのであれば。それで、アダーモの雇用の件ですが、是非ともお願いします。まだ独身なので、定職につけば身を固める覚悟もできるでしょうし、父としては有り難いお話です。よろしくお願いいたします。」

 

「はい、お願いされました。それでは、アダーモさんよろしくお願いします。先日もお伝えしたように、受け入れの準備ができましたら、王都のウベルティ伯爵家のお屋敷へ連絡しますので、それまでは、無理をせずに冒険者稼業をなさってください。」

 

「はい、ありがとうございます。ガイウス殿。」

 

 これで、有能な家臣を1人確保できた。やったね。その後は、雑談をしながら紅茶を楽しんだ。クレート・ウベルティ伯爵は、先日の模擬戦で使った【エリアヒール】について聞いてきたから、来週から“インシピット”の冒険者ギルドで講習会を開くって言ったら、是非とも国軍でもして欲しいと言われちゃった。領地経営とかが安定してから、1年以内に実施すると約束しちゃった。




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