異世界の神様からチート能力?を貰いました。 作:名無しの兵六
アライダ様とドーリス様のお怒りを買ってしまった僕とクリスは応接室にて、机を挟み、お2人と対峙している。ダヴィド様とヴィンフリート様?あの方たちは、青い顔をしながら、部屋の隅で紅茶を飲んでいます。
「さて、ではガイウス・ゲーニウス辺境伯様にお訪ねします。先程、クリスティアーネ“も”と仰られましたが、他にも、将来を約束した女性がいるのですね?」
アライダ様が尋ねてくる。僕は頷き、
「はい、4名おります。そのうちの3名は皆さまも面識がある者たちです。」
「4名も!?貴方は、ガイウス様は、クリスティアーネを想っているのではなかったのですか!!」
「お
「お母様、お
そこからは、クリスがローザさん達のことについて、彼女たちがどれだけ僕を想っているか、そして、僕がどれだけクリスの事を想っているかを語った。それは、もう熱く。時間にして3時間。
最初は怒りで青筋が浮かんでいたアライダ様とドーリス様だったけど、クリスの語りが30分を過ぎたあたりで、段々としまったという顔になっていき、最後のほうでは、悟りを開いた神官様みたいな、なんとも形容しがたい表情になっていた。
そんな表情で、アライダ様とドーリス様が、
「ガイウス様、クリスティアーネをお願いします。」
「ガイウス様、このように、想いの熱い子ですが、どうぞよろしくお願いします。」
と、お2人とも頭を下げてきた。僕は慌てて、
「いえ、僕も配慮が足りませんでした。申し訳ありません。クリスティアーネもごめんね。それと、ありがとう。」
「いえ、
「クリスティアーネ・・・。あの方たちは、
困ったようにアライダ様が
「さあ、お
「それでは、お言葉に甘えて。」
そうして、アライダ様とドーリス様と共に昼食を摂ることになった。貴族の食事マナーとかは、まだ全然わからないんだよなあ。そう思いながら、アライダ様とドーリス様、クリスティアーネの様子を見ながら、見よう見まねで昼食を摂っていると、【見取り稽古】のおかげか徐々に慣れてきた。最後のほうは随分うまく出来ていたのではないかな。自画自賛になっちゃうけど。
昼食が終わると、改めて応接室でダヴィド様とヴィンフリート様、アライダ様とドーリス様に対して、クリスを伴侶とする許可を得ることにした。
「改めて、クリスティアーネ・アルムガルト様を、
「うむ、ガイウス殿ならば、安心して孫娘の身を任せられるというものだ。のう、ヴィンフリートよ。」
「はい、父上。ガイウス様の勲功を考えましても、また、性格も昨今の貴族にはいない真っ直ぐな方であります。ガイウス様以上の方をとなると、王家の方々ぐらいでしょうか。しかも、ガイウス様はフォルトゥナ様の使徒でありますゆえ、ゲーニウス辺境伯家の安泰は確約されたモノでしょう。」
「有り難きお言葉、ありがとうございます。
4人とも満足そうに頷く。そして、ダヴィド様が笑いながら、
「堅苦しいのは此処までだ。茶と茶菓子でも食べながら、歓談しようではないか。」
すぐに、メイドさんが、紅茶とお菓子を用意する。食後ということもあり、軽めのモノだ。
「ディルクとベルントもご一緒できればよろしかったのだが、領軍の任務で黒魔の森へ魔物狩りに行っていてな。申し訳ない。」
「いえ、ヴィンフリート様。僕も急に来ましたので、仕方がありません。それに領軍の任務であればなおさらです。」
「ふむ、
「それでは、今後はお
「うん、うん。いいね。ディルク達も昔は“父さま、父さま”と呼んでいてくれたが、今では、お固く“父上”だからねえ。ま、これで、アルムガルト辺境伯家とゲーニウス辺境伯家は
そうヴィンフリート様が言うと、メイドさんを含めた部屋中の人間が“うんうん”と頷いた。んー、僕って人外認定でもされているのかなあ。ま、今日の目的は果たせたわけだし、良しとしますか。
見てくださりありがとうございました。