異世界の神様からチート能力?を貰いました。 作:名無しの兵六
ローザさんとエミーリアさんの先導で、オツスローフの町の教会を目指して歩く。2人にとっては里帰りみたいなものだからね。オツスローフはインシピットよりも北に位置するから、少しだけ気温が低い。獲れる農産物も違うんだろうなあ。そこも、しっかりと把握しないとね。
町に入って約20分後、教会についた。正面から入る。ローザさんとエミーリアさんは奥に繋がる通路まで行き、
「アキーム先生、帰ってきたよー。ローザとエミーリアだよー。」
と、ローザさんがアキーム先生という方を呼んでいる間、僕は、フォルトゥナ様の像に祈りを捧げる。すると、握っていた手の平に文字が浮かび上がった。
“飛ぶときは白い羽が背中に
ありゃ、やっぱり
「おお、ローザにエミーリア、久しぶりですね。どうですか、冒険者稼業は?危ない目には遭っているでしょうが、命にかかわる怪我などはしていないようですね。安心しました。それと、貴女方が定期的に送ってくださる、お金ですけど、この2週間は急に金額が増えましたね。まさか、体を売ったりしているのではないでしょうね?」
「やだなあ、先生。そんなことするはずないじゃない。今ね。私とエミーリアは“シュタールヴィレ”っていうパーティに在籍していて、大きな
紹介をされた僕たちは、それぞれの礼をする。アキーム神官長も同様に礼をしてくる。そして、キラキラとした目で聞いてくる。
「失礼ですが、ガイウス・ゲーニウス辺境伯様とは、先日、フォルトゥナ様よりお告げのあった使徒のガイウス・ゲーニウス辺境伯様でしょうか。」
「はい、そうです。証拠をお見せしましょうか?」
「なにかあるのですか?」
「ええ、空を飛ぶことができます。皆さん少し離れてください。・・・ほら、こんなふうに翼を戴きました。」
「おお!?素晴らしい。ガイウス様が、このナーノモン領をゲーニウス領としてお治めになるとお聞きまして、いつかお会いできるだろうと思っていましたが、まさか、こんなに早くお会いできるとは・・・。フォルトゥナ様とガイウス様に感謝を。」
「神官長!!アキーム神官長はいらっしゃるか!!」
と立派な体躯の男性が入ってきた。軍服を着ているので軍人さんかな?あ、左胸の勲章をつけるとこに貴族章の略章がついている。貴族様だ。
「おお、ジギスムント様。一体どうされました?」
「うむ、実は新しく領主になられる、ガイウス・ゲーニウス辺境伯様が、この町にお越しになられたようでな。その際に門の衛兵にここの孤児院が目的地だと
「運が良いですね、ジギスムント様。ええ、まさしく貴方の目の前で純白の翼を広げてらっしゃるのが、ガイウス・ゲーニウス辺境伯様です。」
「どうも、初めまして。ジギスムント・クンツ男爵。僕が、いえ、
ジギスムントさんはすぐに片膝を着き、
「これは、失礼いたしました。
「よろしくお願いします。お顔を上げ、お立ちください。」
「はっ、ありがとうございます。しかし、なぜこちらの孤児院に?代官屋敷などの役所関係は“ニルレブ”の町にありますが。」
僕は翼をしまい、ジギスムントさんと向き合い、
「深い理由は無いのです。
「
「ええ、そうです。」
「なんとまあ、立派になったことやら。15歳になり冒険者となってからは全く会えませんでしたから。ああ、話しの腰を折ってしまい申し訳ありませんでした。なぜ、
「ローザ殿とエミーリア殿から、スタンピードが起きたときの事を聞きました。子供たちを保護しただけでなく、孤児院にも支援をしていたと聞きました。当時はまだ部隊長でしかなかったジギスムント殿が、なぜそのようなことをしたのか気になりまして、お話をお聞かせ願えたらと思いまして。」
ジギスムントさんは“なんだ、そんなことか”という表情になり、
「国は民によって成り立っております。
「ああ、その言葉を聞きたかったのです。どうですか、
見てくださりありがとうございました。