ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第100話

S2地区に移り数日、忙しさがこれまでの比ではない。 恒例のこの地区を統括している指揮官への挨拶は画面越しになってしまったし、報告書等も溜まる一方だ。 シーアや40が居るからマシとは言え、やる事が山積みになって行く。 逆に喜んでいるのは一部の人形達だ。 前の基地で暇を持て余していた一部の人形達は、毎日のように出撃や基地の防衛に入っている。 巻き込まれた人形は気の毒だが。 本部に打診した新人達はここが前線なのもあり、配属が遅れている。 一応、今の人数でも今のところは大丈夫だ。 流石勢力図のラインを押し返したり押し込まれたりしている地区だ

 

「40ドローンの配備は?」

 

「空の方はOKだけど、地走型は駄目だね。 敵の数が多すぎるのもあるし、地上だからどうしてもバレるし」

 

「空だけでも飛ばせているなら構わん。 FAL達や鹵獲した鉄血のハイエンドモデル(アイツ等)に情報を共有して近場から叩いて行くぞ、こうも襲撃が多くてはたまらん」

 

基地に最初からついていた機関銃では足りず、俺と40で密かに買っていた機関銃などを設置しているため敵を近づける事はないものの、弾薬代が馬鹿にならない。 請求書を本部に送ったところで、返ってくるよりも消費の方が多いため意味をなさない

 

「オッケー、鹵獲した鉄血のハイエンドモデル(アイツ等)を動かすなら基地周辺は大丈夫だね」

 

「とは言え、元を叩かんとな」

 

「そっちも探してる」

 

「頼んだ」

 

40と会話をしつつ、書類を済ませる。 逆側に目を向ければ、シーアが忙しそうに仕事をこなしていた

 

「シーア、休んでもいいんだぞ?」

 

「いえ、そう言うわけには。 それに私は大丈夫ですので」

 

そう言いながらふわりと微笑むシーア。 少し隈はあるものの、体調とうは問題なさそうである。 だが俺や40と違い、シーアは普通の人間だ、無理をさせすぎるのも悪い

 

「辛くなったらキチンと休む事。 もし、少しでも顔色が悪くなれば強制的に休ませるからな」

 

「わかりました、アコナイト指揮官!」

 

「いや、こちらこそ助かっている」

 

シーアとの会話もそこそこに、廊下の方が騒がしくなる。 この忙しい時に厄介事かとも思うが、どこの部署も手一杯だ。 ホント、運営を開始してから初めてではなかろうか

 

「アコナイト、またスコーピオンがやりやがった!!」

 

「これで何度目だアイツ...... で、損傷は?」

 

「左腕が吹き飛んだ!今応急処置をしてるが、パーツが足りないぞ!!」

 

「本部から時期に届く、取りあえずそれまでもたせろ」

 

「ならスコーピオンに良く言っとけ!!」

 

デールが緊迫した状況と裏腹に、楽しそうに司令室から出て行った。 あぁ、そう言えば、アイツも生き生きしていたな

 

 

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