ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第114話

『トウラベ指揮官』

 

『エルピーダ指揮官?』

 

作戦開始時刻も迫り、武器のチェックを入念に行っていると今回の前線指揮を任されたエルピーダ指揮官から通信が入る

 

『良かったんですか、前線に出るなんて』

 

『良かったも何も、命令ですからね。 それに、命令がなくても前線に出てたでしょう』

 

俺に後方での指揮など似合わない、前線で戦場を引っ掻き回している方が性に合う。 とは言え、戦況に動きがあるまでは援護に徹するつもりだ

 

『そもそも指揮は貴方に任せた方がいいでしょう、エルピーダ指揮官。 貴方の能力なら』

 

『それはそうかもしれませんが、貴方の経験と観察眼が有れば、より有利に』

 

『犠牲なくして勝利は得られませんよ、エルピーダ指揮官』

 

『そうかもしれませんが、減らす事は出来ます』

 

多分...... この犠牲の話は平行線のままだ。 生きている世界が違うのだ、俺とエルピーダ指揮官は。 俺の生きていた世界は殺しても生き返るのだから、当たり前か

 

『なら、その犠牲を減らす為に頑張ってください、エルピーダ指揮官』

 

『・・・・・・』

 

そう呟き、返事を聞くことなく通信を終了する。 どちらにしろ途中まで足並みを合わせるつもりではあるが、途中からは別行動になる。 俺の部隊は一応彼の指揮下に入ってはいるが、俺は彼の指揮下に入っているわけではないからな

 

「アコナイト」

 

「指揮官」

 

「来たか」

 

最終確認を終えた武器を脇に置き、呼ばれた方向を向くと仕込みに行っていた40と404が帰って来ていた

 

「何がわかった」

 

「まぁ、流石にボロは出すとは思ってなかったから、軍の通信は掌握しておいたよ。 気付かれた様子はなし」

 

「流石だな、40。 404の方は?」

 

「仕込みの方は完了してるわ。 すこーし手間だったけど、まぁ彼女達なら余裕だと思うわ」

 

「なら後は待つだけだな」

 

空を見上げながらそう溢す。 未だ世界を移動するムーンゲートは見つかっていないが、今回のこの作戦で事態は動き出す。 そう俺の勘が告げている。 多分、小さい騒ぎはこれからもあるだろうが、大きい騒ぎはこの世界では最後になるだろう

 

「各員もう少しで作戦が開始される、装備のチェックを怠るなよ?」

 

俺の言葉に40達は顔を見合わせ、苦笑する。 まぁ、彼女等は今まで仕込み等をやっていたのだから今更感はあるが

 

「多分、この世界では最後の大きい戦いになるだろうからな」

 

そう全員の顔を見回しながら言うと、40以外は驚いた顔をし、次の瞬間には表情を引き締め、改めて装備のチェックを行っていた

 

「いつもの勘?」

 

「ああ、そうだ」

 

笑みを浮かべそう聞いてくる40に返事をした

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