ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
とある人形達を待ちながら、俺は欠伸をしていた。 40とグリフィンが統治する街を調べていると、依頼を受けると返信が来たのだ。
そこから俺達は準備を進めて、俺は密輸業者のアジトから数キロ離れたところで依頼を受けた人形を待っていた。 ちなみに俺の側に40の姿はいない。 別の場所で、俺やその人形達が突入した後に突入し、色々と情報を盗むそうだ。
それにしても暇だ、このまま俺だけでカチコミをかけようかとも思うのだが
『駄目だからね』
40から渡されたインカムから、40の声が聞こえた。 流石40だ、俺の性格をよくわかっているらしい
「で、まだか?」
『もう近くにいるよ、わかるでしょ?』
40の言葉に周囲の気配を探ると、こちらに近づいて来ている者達がいた。 密輸業者なら40が警告する筈だし、ここら辺の鉄血については、グリフィンが殲滅しているからその可能性はない。 もっとも、鉄血なら鉄屑に変えるだけだが。 目を凝らしてみれば、ボロ布を被った何がこちらに向かって来ていた。 向こうもこちらに気がついているらしく、警戒しながらこちらに向かって来ていた
「貴方が依頼人かしら?」
そう聞いてくるのは、左目の所に傷がある戦術人形だった。 もう一人はこちらを警戒して、話しかけてくることはない。 鑑定の魔法を使って銃を見ると、UMP45とHK416と結果が出た。 40が言ってたのはこの二人か。
UMP45の問いに答えず、インカムを二人に投げて渡す。 二人は警戒しながら受け取り耳に付ける
『依頼人は私だよ。 そこに居るのは私が雇った傭兵だから、協力して依頼を完遂してね』
二人がインカムを付けると同時に、40が喋ると驚いたように左右を確認する二人。 依頼人である40がどこかに隠れていると思い探しているのだろうが、残念なことに40はここにいない
『あはは、私はそこに居ないよ。 目視では確認出来ないけど、かなり上空にドローンを飛ばしてるからそこから確認してるんだ。 さて、それじゃあ今回の依頼を確認しよっか』
~UMP45視点~
依頼人が改めて依頼内容を確認している中、私は依頼人が雇ったと言っている傭兵を観察していた。 服装は一般的な迷彩服で、銃の種類的にはアサルトライフルを持っているようだが、形に見覚えがない。 態度は私たちが来る前に依頼の説明を受けていたのか、よく話を聞いていないようだった。 それどころか、気を抜いているのか欠伸までしていた。 油断しているように見えるが、視線は常に周りを見ていた。 総評的には、よくわからない、という判断だ。 ちぐはぐというのが、私の印象だった。 戦闘慣れはしているが、こういう潜入に向いていないような気がする。 それに、あんな服装だし
『これが今回の依頼。 それじゃあ、後はよろしくね』
ブツンと音がして、通信が一方的に切られる。 依頼内容は頭に入っているし、プランもいくつか用意はしてある、勿論
416を見れば、頭が痛いとでも言わんばかりの顔で頭を振っていた
「さて、いま依頼人から依頼内容の説明もあったし、改めて説明の必要はないわよね、傭兵さん?」
「・・・・・・」
コクリと頷く、傭兵さん。 さっきから喋らないけど、必要以上に慣れ合いたくないのか、喋れないのか...... とはいえ、今回だけの共闘だ、あまり気にしないことにした
「そ。 それで、作戦なんだけど、この人数で殲滅も不可能じゃないけど、厳しいと思うの。 だからまずは、敵の戦力を減らしつつ、コントロールルーム、つまり監視カメラ等の制御を担っているところを抑えたいと思うの」
そう言って、裏ルートで仕入れた密輸業者が使っている廃墟の設計図を広げる。 コントロールルームを指さし確認をとると、416は頷く。 傭兵さんの方を見ると、何故かプラカードを持っていた。
いや、なんで?
「・・・・・・」
416も私がおかしいことに気が付いたのか、傭兵さんを見て絶句していた。
ちなみにプラカードにはそちらに任せる、と書いてあった。
い、一応了承も取れたので、気を取り直して説明を続ける
「そ、それで、コントロールをこちらで奪って、敵の位置を確認後、殲滅するっていう手はずで」
そう言って設計図を懐にしまう。 その際傭兵さんを確認すると、さっきまでプラカードを持っていたはずなのにそのプラカードは何処にもなかった。
これ、人選大丈夫なのかなぁ......
少し痛くなった頭を抑え、416と傭兵さんに声をかけ出発をした
~UMP45視点 end~