ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
ともかく、ネタバレ注意! 今更な感じもしますが
UMP45がハッキングして調べた情報を共有する。
なんでも裏のルートで調べたこの密輸業者の人数と、現在の人数が合わないらしい。 もちろん情報は情報なので、すべてが正しいとは思っていなかった様だが。
とは言え、少ないのは良い事だと前向きに捉えている様だ。
廃墟内の監視カメラではすべての方向をカバー出来ているわけではないので、多少数は増えるかもしれないので気をつける様にUMP45に言われてしまった。 俺は子供か何かだろうか?
ともかく、ここからは各個撃破となった。 UMP45はコントロールルームから補佐をすると言う事なので、殲滅するのは俺とHK416の担当だ。 そのHK416だが、コントロールルームを出てすぐに別れてしまったのだが
『それで、そっちの首尾は?』
『順調だよ? もう少しで関連の情報まで集められる』
別れる時UMP45から渡された無線機とは別、最初からつけていたインカムで40と会話する。
敵が少なかったのは、俺が処理をしていたのもあるが、40も潜入していたからである
『それで、お前の目的の方は?』
『うーん…… まぁ、それなりに? 少し順調過ぎたね。 これじゃあテストにはならないかなー』
今回の依頼のでっち上げの理由、始めは語らなかったものの聞けばこんな理由だった。 俺についてきたものの、やはり妹分は心配だったと
「うーん、ゴメンね?」
「なんでも、何でもしますから...... お願いします」
40と暇つぶし程度に会話をしていると、近くからそんな声が聞こえてくる。 UMP45に何がいるか聞こうと思ったが、俺が歩いているところは監視カメラがなかったはずなので、無線機を取ろうと思ったが思い留まる。
気配を消しながら声のする室内を覗いてみると、壁際に追い詰められ顔面蒼白の人形と、銃を構えて困った様に笑う人形が居た。
確かこの密輸業者には人形が居たはずだが、銃を構えているのがそうだろうか? だとしたら、もう一体の人形は? よくわからないが、止めに入る事にした。 無いとは思うが、銃声を聞きつけて密輸業者が集まってきたら面倒だ。 いや、そうしたら一気に殲滅すれば良い話だ。
そんな事を考えて居ても身体は勝手に動くもので、あっという間に銃を取り上げ拘束する
「侵入者? 正面の人間達は何をやっているのかなぁ......」
俺が拘束しているというのに、笑顔を崩さない人形。 さっきまで怯えていた人形は驚いているというのに、こいつは笑ったままだ。
そんな人形に親近感を覚える
「こんな状況なのに、笑っているんだなお前は」
「ん? あー、まぁ可笑しいよね、自分でもそう思う」
俺の言葉を聞いて、一瞬驚いたような顔をするもまた笑い始める。 やはりというかなんというか、この人形もまた
「なぜそうなったんだ?」
「んー? 変なこと聞くんだね?」
「なに、お前に興味がわいたんだ。 こんな状況にもかかわらず、
「・・・・・・私が言うことじゃないけど、だいぶ変わってるよね貴方。 まぁいいけどね。 何故って言われても、私は人形だから、命令されればそれをこなさなきゃいけないでしょ?」
「今回のこれも命令だったと?」
「そうだねー。 この子、前の主人のところで暴力振るわれてたんだって。 まぁ、その理由も失敗ばっかりだったからっていう理由で納得なんだけど。 でも、それを人間達が知ったのは買い取った後なんだって。 それで怒った人間たちは私に処理を、って感じかな。 ずっとこんな感じ。 ある時は仲間の人形の処理、ある時は裏切り者の処理、またある時は捕虜の拷問とか、ね」
40が調べていた時、メンバーの入れ替わりが激しいと言った理由があったのだが、これだったらしい。 そういう事をずっと続けていたら、こうなったと
「ところで、自由になったら何がしたい」
「本当に脈絡がない...... 自由、自由かぁ...... 貴方がしてくれるの?」
「さあな。 俺かもしれないし、違うかもしれない」
「何それ」
そう言って笑う人形。 不意に笑顔をやめ、真面目に考える
「そうだなぁ...... あ、家族が欲しい!」
「家族?」
これまた予想外の答えが返ってきた。 自分が人形というのは分かっているだろうし、悪感情は持ってないにしても人間にいい感情は持っていないはずだ。 なのに、家族とは
「そう家族!特別な繋がりって言うのかな。 こんなふうに一方的に命令されて、ただ事をこなすんじゃなくて、信用して背中を任せられるような家族が。 あはは...... なんかうまく言えないけど、そんな感じかな?」
「・・・・・・」
こんな状況になって尚こんなことが言えるとは、やはりコイツは
『40、聞いてただろ?』
『あたいに何をさせたいの?』
『こいつを自由にしてやれ』
『りょーかい』
すぐそこまで来ていたのか、変装セットで変装した40が姿を現す。 そして、人形に触れたかと思うと、人形が小さく痙攣して力が抜けた感覚がする。 40を見れば成功したのか笑っていた
「それじゃ、私はもう少しやることがあるから」
「了解した」
会話をすると、すぐに出入り口から出て行く40。 それからしばらくすると、かすかな音と共に人形の首が上がる
「あれ、私......」
「目が覚めたようだな」
「んー、何かしたの?」
「さてな。 ところで、少し協力してもらっていいかな?」
「まぁ、出来ることなら」
「なに、簡単なことだ。 ここをつぶそうと思ってな、お前自身も
「・・・・・・なるほどね。 うん、そっかそっか...... もちろん協力させて貰うよ!!」
「ところで、名前は」
「ふふっ、今更じゃないかな。 まぁいいけどさ。 私はライナー」
「なら、今日でその名前ともお別れになりそうだな」