ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第14話

~UMP45視点~

 

最後の最後にひと騒動あったものの、依頼の密輸業者の殲滅は完了した。 警戒を怠らずに外に出ると、一人の女性が拍手と共に現れる。 私と416は咄嗟に銃を構えるものの、傭兵さんは特に気にした様子もなくその女性に近づく。 女性の隣に並ぶと、またいつ出したかわからないプラカードをこちらに見える様に掲げていた。 プラカードには依頼人と書かれていた

 

「依頼人? 本当に?」

 

「そうだよ、私が依頼人。 信用するかしないかは貴女次第だけど」

 

余裕のある笑みを浮かべながら、こちらに語りかけてくる依頼人。横目で傭兵さんを見てみると、気を抜きながらも銃から手を離していなかった。一応、こちらを警戒しているらしい

 

「え、プラカード? どこから? いや、さっきまで普通に喋ってたのに」

 

そう言ったのは、最後のひと騒動の原因と言えなくも無い、密輸業者の人形だ。 その人形から興味深い話を聞けたが、今は聞かなかった事にする。 目配せをし、416に銃を降ろさせ、私も銃を降ろしながら近づく

 

「・・・・・・報酬の話に移りましょ。 貴女の依頼通り、密輸業者は殲滅したわ。 ・・・・・・そこに残っている人形以外は、だけど」

 

もう一体、その人形に手を引かれる様について来た人形もいるのだが、ついてきた人形自体は依頼とは関係ないはずだ

 

「殲滅が依頼のはずだけど、まぁいっか。 それで、その人形はどうするの? 要らないんだったら、こちらで貰うけど?」

 

その言葉に私は二体の人形を見る。 片方は密輸業者で仕事をしていたのだから、実力的には申し分ない。 もう一体がネックにはなるが、二体の人形が無償で手に入る。 こんな状況はほぼ無いとみていいだろう。 416を見ると、興味無さそうにこちらを見ていた。 あるいは完璧な彼女には傭兵さんという可笑しな存在との関係を断ちたいのか。

件の人形達をみて見ると、一人は俯き、一人はニコニコと笑みを浮かべるだけ

 

「いいわ。 こっちとしても、戦力が欲しかったから」

 

「そう。 なら、コレが報酬」

 

そう言って、脇に置いてあったアタッシュケースを私に向かって放り投げる依頼人。 私は受け取り、中身を確認する。 報酬のお金だ。 ただ、依頼書より多いみたいだが。 チラリと依頼人たちの方を見ると、密輸業者から奪った車に乗り込んでいた

 

「それじゃあ、また機会があったらね?」

 

そう言いながら手を振る依頼人。 すぐに車を発進させ、距離がだんだん遠のいて行く。 そうして残される私たち

 

「それで、これからどうするわけ?」

 

416がそう聞いてくるが、行先は決まっていた

 

「まずは隠れ家に戻りましょ。 二人もついてきて」

 

そう言うが早いか、私は確認もせず歩き始める。 後ろから焦ったような声が聞こえるが、私の頭はアタッシュケースのそこに入っていたメモリで頭が一杯だった。 何故あの依頼人が、こんなものを忍ばせていたのか。 色々考えはするが、一番最悪なのは......

 

~UMP45視点 end~

 

「よかったのか?」

 

「んー? なにがー?」

 

車を走らせながら、40に問う。 窓は全開にしているため、中に風が入ってくるが何の問題もない。 風が気持ちいのか、40の声は間延びしていた

 

「妹分ともっと話さなくても」

 

「あー、そういう...... 別にいいかな、私も()()()わけだし。 アコナイトこそよかったの?」

 

「何がだ?」

 

悪路でもない平原、車を運転するならうってつけだ。 上機嫌で運転していると、40が逆に問い返してくる

 

「あの人形のこと」

 

「別に構わんさ。 なんだか、また会いそうな気がするしな」

 

「そっか」

 

なんて、嬉しそうに答える40だった

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