ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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そんなわけで、今回からようやくドルフロ本編まで来ました、いやぁ、救いがないのに混沌になりそう


本編開始 第零章
第15話


2062年 ~どこかの小屋近く~

 

「様子は?」

 

「絶体絶命だよ、ほら」

 

男の問いに、楽しそうにタブレットを渡す女性。 そこには、とある小屋を取り囲む大量の鉄血工業製の人形が写っていた

 

「これはまた、絶体絶命と言っても過言じゃないな。 それで、もう一方の方は?」

 

「404の事? それならこっち」

 

女性は男と距離を詰め、男の持つタブレットを操作する。 画面に映ったのは、男たちが良く知る四人組の戦術人形だ

 

「気を引くのは任せるぞ?」

 

「大船に乗った気でいてよね!そっちも、しくじらないでよ?」

 

「ククク、しくじるほうが難しいな」

 

女性の言葉に意地悪く笑いながら、男が答える。 女性の方も納得したのか、手に持っていた銃のチェックを終え、男に背を向ける

 

「それじゃ、また後でねアコナイト」

 

「あぁ、40」

 

~どこかの小屋近く 視点end~

 

鉄血のハイエンド、名前は確かエージェント(代理人)だったか? そいつも随分お優しいこと。 囲っているのだから、最大火力で叩き潰せばいいものを。 いや、そう言えばAR小隊とかいう、グリフィンのハイエンド機ともいえる戦術人形で構成されたやつらが送っているデータが欲しいんだったな。 40も横合いからデータを傍受してたが、大した情報がないと嘆いていたっけな。 まぁ、そのおかげでこうして俺が作戦通りに動けているわけだが

 

『40、こっちは準備ができたぞ』

 

『はーい、それじゃあこっちはこっちで気を引くねー』

 

インカムのスイッチを入れたまま、俺は手に持っている手榴弾を見る。 それにしても久しぶりに使うな、コレ。 なんて考えていると、40は作戦通りに声をかけたようだ。 なら俺もと、手榴弾を鉄血の大群に投げつける。 

この手榴弾、攻撃範囲はそこまで広くないものの着弾点を中心に音属性攻撃をする。 あそこまで密集しているのなら、攻撃範囲が広くなくても気にならないだろう。 手榴弾の欠点としては、手榴弾本体の攻撃力は低いし、発動される効果が投擲スキル依存ということだ。 だが、これでも攻撃するには困らないくらいスキルは上げているし、それにこの世界のモンスターもそうだが、基本的に脆い、なのでさほど気にならない。 それに、鉄血にしか試していないが、スモークグレネードや閃光手榴弾でハイエンドモデル以外は動きが止まるのでなおさら効果的だ。

ある程度数が減らせたものの、エージェント(代理人)はこちらに気が付いたのか、まっすぐこちらに向かってくる。 エージェント(代理人)が迫ってくる中、小屋の方を見るとAR小隊の数人が、中から抵抗を続けているようだった。 少し距離は遠いが手榴弾を大量に投げておく。 数が減らせれば逃げられるだろうし、最悪40がうまいこと誘導するはずだ。 後はこちらにまっすぐ向かってきているエージェント(代理人)を何とかするだけだ。

こちらに一直線に迫っていたエージェント(代理人)だったが、よく見るとスカートが不自然に動いている。 何をしてくるのやらと思ったが、俺の予想を斜め上に越えてきた。 なんとスカートをこちらに見せびらかすようにたくし上げたと思えば、中から銃口付きのサブアームをこちらに展開してきた。 これにはさすがの俺も驚いた。 おもに鉄血の開発陣の頭の悪さに。 

とはいえ、戦闘ともなれば驚いていても体は動くので問題はなかった。 銃口が火を噴くと共に、俺は横に転がり飛び起きる。 これにより、隠すものは何もない状態でエージェント(代理人)と対面することになった

 

「よくもやってくれましたね、人間ごときが」

 

「やれやれ、痴女が何を言うかと思えば...... そもそも、お前らを作ったのもその人間なんだがな」

 

俺の見え見えの挑発に、眉一つ動かすことなく受け流すエージェント(代理人)。 量産品の下っ端ならこんな反応でもよかったが、ハイエンドモデルで何も反応がないのはつまらない。 とはいえ、わざわざ俺の思惑通り過剰に反応する必要もないのだが

 

「自殺志願者に付き合っている暇はありませんが、今回は特別です。 今回の作戦を邪魔してくれましたから」

 

俺の今の格好は、確かに戦闘をするものではない。 Tシャツにジーパンと、普通に出かけるなら困らないが、間違っても戦場に出る服装ではない。 ・・・・・・いや、よくよく考えればグリフィンの戦術人形なんか、あきらか戦闘向きじゃない服装でいる奴もいたな。 ともかく、そんな格好だ。 だが、俺は元々()()()()()()戦える人間だ

 

「それでは、さようなら」

 

そう言って、頭を下げるエージェント(代理人)。 戦闘中に相手から目を離すとは...... それがなければ、善戦できたかもしれないのに

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