ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
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突然響いた轟音で目を覚ましたあたいが見たものは、頑丈なはずのゲートだったものだったが
~?視点~
倒れている人なようなものを見つけた。 近づいて見てみると、頭部に弾痕があることから、ヘッドショットで即死なようだ。 とは言え
「人形か? それも機械仕掛けの」
弾痕から見えるのは肉などではなく、機械だった。 一見すると人にしか見えないが、なるほど。 妙に興味を惹かれた俺は、四次元ポケットの魔法を唱え、中からとある巻物を取り出す。
復活の書。 本ではあるのだが、鑑定の魔法によると巻物らしい。 効果は名前の通り、ペットや町の住人などを蘇生させるものだ。 この機械仕掛けの人形に効果があるかはわからない。 蘇生しなかったらそれまでだ。 復活の書を読み空から光の柱が機械仕掛けの人形に注ぐ。 光が晴れるもやはり蘇生はしないようだった。 ふむ、残念だが仕方ない。 どうせ前の世界で山ほど奪ったのだ、一個くらい消費しても何の問題もない。
機械仕掛けの人形に興味をなくした俺は、改めて周囲の状況を確認する。 壁はところどころ崩れ、瓦礫が散乱している。 薬莢があるところを見ると、重火器で大規模な戦闘があったようだ。 それにさっきの機械仕掛けの人形とは違うタイプの人形の残骸。
そして後は、この大きなゲートだ。 近寄って叩いてみるが、鉄でできた頑丈なゲートだ。 まぁ、あまり関係ないのだが。
どの魔法を使ってこのゲートを壊そうか考えていると、何かが動くようなかすかな音が聞こえる。 そちらに視線を向ければ、さっき復活の書を使った機械仕掛けの人形だった。 だが、身体を動かしている様子はない。 近寄ってみるも、やはり動き出す気配はない。 だが、かすかな音は聞こえ続けている。 特に考えなどはないがそのまま肩に担ぎ、ゲートに振り返る。
魔法は決まった。 魔導書のストックなどを考えて、轟音の波動を使うことにした。 魔法を詠唱すると屋内ということもあり、ものすごい轟音が響き渡る。 俺は変異で鼓膜が厚くなっているので、問題ないのだが。 そもそも、この魔法は術者にダメージはない。 うるさいというのがあるが。
扉はひしゃげ、少し吹っ飛んでいた。 そのひしゃげた扉の横を悠々と歩く。 どうやら肩に担いでいる機械仕掛けの人形も目を覚ましたようだが、大人しくしている。 少し歩けば外につながっていたようで、ずっと暗いところに居た影響か日の出なのか少し朝日がまぶしい。
「わぁ......」
肩から感動したような声が聞こえてくる。
「さて、少し話でもしようか」