ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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ちょっと、最後の40視点はいらなかったかもなぁ...... 文字数が(クソ作者の言い訳


第20話

こんな鉄の塊が浮くというのは、何度体験しても慣れないものだ。 ヘリの中、空を見ながらそう思う。 車を見た時も思ったが、やはり不思議だ。 鉄といえば装備などに使われるものだが、この世界ではそれだけでは無いらしい。 確かに馬車とかにも使われてはいたが、それでも空や陸地をこんなに早く移動できると言うのはいいものだ。 何度、遅いことが原因で文句を言われたか。 そんな遠い昔のことを想いながら、遠いところに来たとは思った。

ここまでの技術の違いがあるとは。 自分の力だけでのし上がる自分の故郷を懐かしく思いながら、空の景色を楽しむ。 結局、旅の目的であり帰るために必要なムーンゲートは今だ見つかっていない。 まぁ、別に構わんのだが。 元の世界のことを懐かしくは思うものの、心配する者も...... 仲間(ペット)が居たか。 でもまぁ、仲間(ペット)は居るが、俺が信頼できる程度には強いし、強くしたつもりだ。 元々、ふらふらと旅に出ていた俺だ、元の世界のペットも長期の留守には慣れてるはずだ。

そんな事を思いながら、隣に座る40を見る。 もう一年近くも一緒に居るため、最初のようにはしゃいで居るのを見ることはほぼなくなった。 今はどちらかと言えば大人しい。 そう言えば、俺が仲間(ペット)と長い期間一緒に居るのも珍しいというか40が初めてじゃないだろうか。 今までというか、俺の世界やムーンゲートを潜った先の世界は、そこまで違いがなかったため問題なかったが、この世界はそうじゃない。 この世界の事なら40のほうが良く知っているし、そういう意味では手放せない存在ではあるのだが。 とは言え、40の場合はちゃんと育成が住んでいないのもあるのだが。 40は俺の視線に気が付いたのか、笑いかけてきた。 40を撫でてやりつつ、同乗者たちに目を向けた。

俺が拾ってきた取り残されていたグリフィン所属の戦術人形、StG44、スコーピオン、PPSh-41、MP40、G43、それとAR小隊などが同乗している。 どちらもこちらが気になるようだが、話しかけてこない。

同乗者たちに興味が失せ、俺はそのまま外を見るのに戻った

 

~UMP40視点~

 

アコナイトに撫でられつつ、あたいは周りを見る。 やはり目が行くのは、M16A1(彼女)とその小隊。 

国家安全局では一緒になり、任務に就いたこともあったけど、たぶん彼女は覚えていない。 そもそも、あたいはアコナイトから貰った変身セットで姿を変えてるから覚えてなくても当然なんだけどね。 それにしても、当時の鋭さは変わってないみたい。 彼女からあたいに向ける視線は、欺瞞に満ちている。 他の隊員は、もう少し信じてくれているのに、だ。 でも、小隊に一人はそう言った人物がいてもいいと思う。 とは言え、自分でも怪しいと思うしね。 でも、これからも利用させてもらおうかな。 アコナイトのために頑張ってね、AR小隊(エリート)さん

 

~UMP40視点 end~


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