ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
基地に帰れば、もう深夜と言ってもいい時間になってしまった。 基地からバーまではかなり距離があるのだ。 本来なら数日かかってもおかしくない距離なのだが、俺には加速の魔法があるのでこの時間で帰ってこれたのだ。 当然今日の業務はとっくの昔に終了していた。 結局40に任せきりになってしまったが、明日からはちゃんとやるとしよう、多分
「それで、FALもあたいみたいにバブルをひたすら倒させたの?」
「いや違う。
司令室で俺を待っていた40と共にシェルターの階段を降りつつ、FALについて話す
「いや、アコナイトの世界の規模の話をされても...... そもそも、バブルの時でさえあたいには辛かったんだけど......」
確かに40の言う通り俺の世界、ノースティリス基準にはしている為この世界で生まれた40達には厳しいかもしれない。 それは分かるが
「知らん、慣れろ」
「うん」
突き放すような言い方にはなるが、こうとしか言えない。 40が俺の世界、ノースティリス付いて来るのならなおさら。 そんな話をしていると、ようやく階段も終わりのようだった。 だが、俺の思っていた光景とは少し違った
「ようやく来たようね」
「えっ、FAL!?」
「ほー、よく生き残ったな」
普通の時より若干棘を感じるが、五体満足なFALが居た。 俺の予想では、良ければ身体のどこかが欠損しているか、悪ければ消し炭になっているかと思っていたが。 ヘルムで顔は見えないが、まだまだ悪態が付けるほど元気そうだ。 だが、ドラゴンの返り血で真っ赤に染まっている為、40は心配そうに駆け寄って居た
「癪だけど、えぇ、本当に癪だけど貴方のおかげでね」
「よくもまぁ、弾丸だけで倒したものだな」
確かにダメージを与えられないことはないだろうが、かなり時間がかかるはずだ。 FALが倒したドラゴン二匹を調べてみると、何故か焼け焦げたような跡があった。 確かに特殊弾は持ってはいるが、FALに渡したのはただの弾丸だったはずだ
「何をしたんだ、FAL」
「何をしたんだも何も、普通に戦っただけよ、最初はね。 で、この無限に出る弾を使って倒したのよ。 まぁ、榴弾も使って倒したけど」
「榴弾...... 確かスキルだったか?」
「でも、あきらかこの爆発の跡見る限りだとスキルだけじゃ説明付かないけど......」
FALの無事を確認した40は、ドラゴンの方を調べていたようだ。 やはり40も俺とおんなじことを考えていたのか、FALに聞いていた
「私だって驚いたわよ? 指揮官から貰った弾を使い始めて、スキルを使ったら威力は上がるわ、撃ちだす榴弾の数は増えるわ」
「威力と数...... となると、40の方も何らかの恩恵が? ともかく、検証は後だ。 よくやった、FAL」
そう言って投げ渡したのはポーションだ。 しかも中身は祝福された白き癒し手エリス。 少しやりたいことも増えたが後に回し、奥に向かう。 ドラゴンが邪魔だが、何の問題もなく倒し、サンドバッグに吊るされたものを見る
「・・・・・・」
俺が目の前に居るのに、何の反応も示さなくなってしまった
「40、処理は任せる」