ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
あ、GW中は更新が特に落ちますので、ご了承ください
第36話
ようやく本部に提出する報告書関係が終わり、俺の業務も前のように少し書類をこなすだけで良くなった。 とは言え、エルピーダ指揮官と合同で奪取した地区は俺の部隊がパトロールする事で決着がついた。 俺の方が保有している人形が多いのと、実戦経験が豊富だからだそうだ。 指揮という視点で見れば、そんなに経験はないのだが。 そんな訳で合同作戦前よりは仕事が増えたものの、ようやく通常の業務に戻った訳だ
「それで、グリフィンの制服から着替えてるけど、どこかに行くの?」
「あぁ、シーアとデールを迎えにな」
業務が通常に戻ったということは暇な時間が出来ると言うわけで、それならとちょうど連絡があったシーアとデールを迎えに行こうという訳だ。 そんなことを知らない40は、俺が着替えているの見て不思議そうに聞いてくるのでそう答えると、頬を膨らます40
「あたいは?」
「責任者が二人で抜け出すわけにも行かんだろう」
「むー」
40もわかっているのかそれ以上文句は言ってこなかったが、まだ俺をジト目で見ている。 そんな40の姿に苦笑しながら、頭を一撫でして扉から出る
「また今度な。 FAL、40の補佐を頼む」
そう言って、司令室を後にした
~FAL視点~
返事をする前に指揮官は扉から出て行ってしまった。 40はと言えば、むくれながらも仕事をこなしていた。 40のことを頼むと言われても、私の補佐なんか必要ないくらい完璧に仕事をこなすし、いなくても変わらないと思うのだけど。 とは言え、やることもないし、パトロールまでは時間がある
「そう言えば貴女とこうやって二人になるは初めてよね」
「んー? んー、あー、言われてみればそうかもねー。 大体あたいはアコナイトと一緒に居るし」
特に気にしてはいなかったけど、こうやって二人になったのは初めてだ。 私がそう言うと40は使っていたペンを唇に当て視線を天井に向け思い出していた。 そして帰ってきた答えは、指揮官だった。 ・・・・・・何で彼女は
「ねぇ、FAL」
「何かしら、4、じゅう?」
40に呼ばれ40の方を向くと、にこにこと笑っている40がいた。 でもその笑顔は、何時もの無邪気なものではなくどこか冷たいものだった。 それに私は戸惑ってしまって
「アコナイトのこと、どう思ってるの? たまにさ、FALがアコナイトを見る目がとってもあたい的に嫌な目をしてるんだよね?」
「そ、れは......」
見抜かれていた。 いや、ばれていないと思っていたっわけじゃないけど、それは指揮官に対してだ。 指揮官は別にそれでもいいと思っているみたいだけど、彼女は
「あたいはねFAL、アコナイトに救われたの。 本当なら頭を撃ち抜かれて死んでいたけど、アコナイトのおかげでこうやって普通に生活できてる。 だからアコナイトに一生ついて行くって決めた。 あたいはアコナイトの
「それで、それでペットと、奴隷と言われてもいいわけ?!」
ずっと、ずっと40に言いたかったことを言う。 形はどうあれ、その言葉を聞いた瞬間私から指揮官への評価は一気に落ち込んだ。 もちろん他の基地ではそのような扱いを受けたという報告も、ごく一部ではあるものの聞いたことがある。 そのように使うならまだしも、今のこの状況は真逆だ。 本当に、指揮官が分からなくなる。 そのイライラが40に出てしまった。 でもとうの40はと言うと、目をぱちくりさせた後、あぁ~、そう言う事ねと言いたげな顔でこちらを見ていた。 というか、その哀れんだ目はやめなさい
「あー、うん、納得した。 まぁ、別にあたいはそれでもいいんだけど...... というか、あたいも最初は勘違いしたしね?」
「勘違い? まさかそんなわけないでしょ」
「アコナイトの言うペットってね、仲間って意味なんだよ......」
「はぁ?」
40や指揮官はたまに意味の分からないことを言い始めることがあるが、それもこの一環だろうか? 仲間をペットと呼ぶなんて。 どんなトチ狂った発想になれば...... 割とトチ狂ってたわね、指揮官
「まず、あたい達が産まれたこの世界と、価値観が全く違う世界だから」
そう言って、指揮官がいた世界ノースティリスについて話し始める40。 聞いて行けば聞いて行くほどふざけるなと言いたくなるような世界ではあるものの、今までの指揮官の奇行などを考えれば十分納得できるものだった
「そんなバカなことあるの......」
「実際にあるからね......」
指揮官の話をしていたら私と40は疲れてしまった。 それほど指揮官が非常識ということがよくわかった
「まぁ、そういうわけだから、二人で頑張って補佐していこうね」
「えぇ、分かったわ......」
改めて40と握手をした。 これから苦労しそうね
~FAL視点 end~