ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
第47話
「確かにRFを寄越せと本部には言ったが、極端すぎる......」
窓から今日から配属となった戦術人形を見つつ、頭を抱える。 配属された戦術人形は3体、その全てがRFの人形だった。 部隊のバランスを考えてRFを寄越せと本部に言ったが、3体はやり過ぎだ
「それでも、配属された人形達に罪はないでしょ」
興味なさそうに書類を手伝っているFALがぼそりと呟く。 窓から離れ席に戻りながら、それに対して解答をする
「別に配属された人形に対して何か言うつもりはない、本部には文句は言うがな」
「また? そう言うのやめたらどう、それじゃあなくても本部からいい印象持たれてないのに」
呆れたといわんばかりの表情をするFAL
「今更だろう? そもそも、監視は最初から付いていたわけだしな。 俺も都合がいいから所属しているだけだしな」
喋りながら書類を作る。 複数の足音が聞こえてくる。 FALも聞こえたのか、こちらを向く
「この話はここまでだ」
「まぁ、別に暇つぶし程度の会話だしね。 私も貴方の目的について何も言うつもりはないしね。 まあ、貴方が余りにも非常識な事をしようとするなら、40と一緒に注意するけどね」
少しイタズラっぽく笑いながらFALは俺に釘を刺してくる。 それに俺は特に何も答えず、扉を見る
「トウラベ指揮官、今日配属された戦術人形を連れて来ました」
「入ってくれ」
ノックの音が聞こえ、シーアが入室許可を求めて来たので、入室を許可すると、連れてきた人形と共にシーアが入室する
「ありがとうシーア助かる」
「いえ、気にしないでください」
お礼を言うと、少しはにかみながらシーアが俺の横に並ぶ。 ちなみにFALは、新人達が中に入ってくるのと同時に俺の横に並んでいた。 40はと言うと、少し別件を任せているのでこの場にはいない
「諸君、この基地にようこそ。 指揮官のトウラベ・アコナイトだ。 歓迎しよう」
「私の名前はワルサーWA2000。指揮官、私の足を引っ張ったら、承知しないわよ」
「スプリングフィールドです、指揮官、この私にできることがあれば、どうぞご命令を」
「シュタイアー2000、ただいま到着しました。指揮官の力になれるよう、頑張ります」
しっかりと敬礼するものから、そっぽを向いて自己紹介をするものなどホントI.O.P.の技術者どもはいい根性をしている。 FALといい、9A91といい。 ともかく、顔合わせは済んだのでこれからの流れをシーアに簡潔に説明してもらう。 と言っても、前に配属された新人たち同様、作戦報告書を読み込ませ慣らしをしてからだが。 説明も手早く終わり、新人たちが退出していく
「さて、残りの仕事に取り掛かるか」
「指揮官、この後の歓迎会忘れないでよね」
「分かっている」
前回はそこまで人数も多くなかったものの、今回の配属によってウチも四部隊運営するようになった。 なので、新人との交流会をという話がスコーピオンから上がったのだ。 鉄血と争ってるのに何事だと他の基地ならなるかもしれんが、うちはそこらへんは基本的に緩い。 そもそも息抜きくらい良いだろうという話だ
「君も参加だぞ、シーア」
「で、デールにも声をかけておきます」
あんまり騒がしいのは苦手なのか、顔が引きつっているシーア。 そんなシーアに苦笑しつつ、俺は書類を片付けるのだった
~UMP40 視点~
「はぁ...... 早くアコナイトに会いたいなー」
「申し訳ありません、40様」
「別にいいよ、はやく終わらせちゃお」
空を見上げつつそんなことをつぶやいていると、代理人が気配もなく近寄ってきていた。 アコナイトに頼まれた、仮設の拠点作りだ。 と言っても、四次元ポケットに入っている、アコナイトから貰ったシェルターを設置するだけなんだけど。 一応、このシェルターには仮設の拠点を作る道具や機材などが入っている。 別にそのまま仮設の拠点にしても問題ないけど、本当のアコナイトのことを知っている人形はウチの基地には少ない。 だから無用な疑いを避けるために、という話だ。 まぁ、仮設の拠点を作る道具や資材は何処から用意したって話になるけど、そこはアコナイトだからと言えば解決するんだけどね。 ウチの基地の一部の人形、特にアコナイトが助けた人形たちはそれで通じてしまう
「はやく、処刑人の教育、したほうがいいんじゃない?」
「アレは元からでして...... 40様が必要だと思うなら、処置をしておきますが?」
「アコナイトが放置してるみたいだし、そのままでもいいけど多少はしておいて」
「かしこまりました」
恭しく頭を下げる代理人に構わず、仕事を終わらせる。 今回作業が予定より遅れたのは、処刑人の不器用さと集中力のなさだ。 そこまで細かい作業ではないのだけど、集中力が続かない。 そのおかげで作業が少し遅れるし......
「ん?」
リンクしてるドローンの映像の隅で何かが動いている。 ズームしてみると、懐かしい顔が
「噂をすればなんとやら、かな」
コースは真っ直ぐウチの基地に向かっていた
「どうしますか?」
「放っておいていいよ。 さて、作業は終わったみたいだし、帰ろっか」
~UMP40 視点 end~