ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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おかしい、ほのぼのはいいとしても、まったくはなしが進まない。 まぁいいか


第48話

新人歓迎会という、いつ作ったかもわからない横断幕がぶら下がった部屋の中、少し離れたところから騒がしいのを見ていた。

流石スコーピオンと言うか、騒ぐ時はかなり騒ぐ。

流石に定期的に食料を持ってこさせている中に酒は持って来させないものの、フルーツを絞ったジュースなどはあるのでそれををがぶ飲みし、新人達に絡んでいる。付き合いの長いStG44達が宥めているものの、それでも騒がしいことには変わりない

 

「たまにグリフィンの逸れ人形でスコーピオンタイプを見たが、あそこまで騒がしいのは初めてだ」

 

「俺に言われてもな」

 

「お前、ここの指揮官だろ......」

 

新人達に簡単に自己紹介を済ませたデールは俺がいるのを確認し嫌な顔をするものの、こちらの比較的静かな方に来た。 会話はそんなにないものの、ジュース片手に二人でいると言うのも珍しい

 

「お前からしたら、こう言う風景はずっと見ていたいものだろう?」

 

そう言いながら、デールを見ると微妙な表情をしていた

 

「まぁ、確かにそうなんだが...... これは違くないか?」

 

確かに少し騒がしすぎるかもしれんが。 とは言え、こういうパーティはそんなものではないだろうか。 流石に俺が経験したパーティとは、また違うが

 

「デール、食べ物を取って来ましたよ」

 

「ゲッ、僕の嫌いなものばかりじゃないか!」

 

「貴方は偏食が過ぎるんです、あの子達だと強くは言えないでしょうから」

 

そう言ってシーアが見ているのは、デールが所持する人形だ。 と言っても戦術人形ではなく、メイド人形だ。 部屋の掃除や身の回りの世話など、デールは人形任せである。 とは言え、それで仕事に集中出来るのだからいいのだろう。 デールはシーアに逆らえないのか嫌々ながらシーアの持って来た野菜などを食べていた。 味覚が子供らしいな。 俺が笑っているのがバレたのか、こちらを睨んでいた

 

「シーアは好き嫌いはないのか?」

 

「私は特には....... トウラベさんは?」

 

「俺も別にないな」

 

「いや、絶対嘘だな」

 

「悪いがお前のように子供舌じゃないからな」

 

「言ったな!? お前言ったな!?」

 

「本当のことだろうに」

 

飛びかかってくるデールを軽くいなしていると、そんな俺を見てシーアは溜息をついていた。 そんなくだらないことをしていると、いつのまにかスコーピオンから逃れたのか、スプリングフィールドが俺に近寄って来る

 

「あの指揮官、少しよろしいでしょうか?」

 

「構わないぞ」

 

「デール、そこらへんにしてください」

 

「ぐぅ、化け物め」

 

シーアに注意され、こちらを恨みがましい目で見るデールを軽く受け流しつつ、改めてスプリングフィールドに向き直る

 

「それで、何か用か? 新人歓迎会が楽しめないなら、文句はスコーピオンに言うといい」

 

「いえ、そんな事は!そうではなくてですね、今回のお料理は指揮官がお作りになったとか」

 

「ん? あぁ、そんな事か。 確かに食事に関しては調理スタッフも居るが、今回のような突発的な事があれば作るぞ。 仕事が長引けば、息抜きと休憩に作ったりもするからな」

 

今回の歓迎会の料理は、実は俺が作っていた。 とは言っても、前にFALに作ったようにバーベキューセットで作った物ではなく、普通に食堂の調理スペースにあるコンロなどを使ってだ。 俺がそう言うと、スプリングフィールドは考え込むような素振りを見せたと思えば、いきなり頭を下げて驚くようなことを言い始める

 

「あの、私に料理などを教えてもらえないでしょうか!」

 

これには俺やシーア、デールは顔を見合わせる。 スプリングフィールドに訳を聞いてみれば、スプリングフィールドタイプの人形はカフェなどをやることがあるらしい。 そう言えば、本部に居た時スプリングフィールドタイプがカフェをやっていたと思いだす。 とは言え、最初からそんな機能戦術人形にあるはずもなく、しかもウチにきたスプリングフィールドはロールアップしたばかりだそうで、そう言った経験がないらしい。 とは言え、本人も同型のカフェの噂などは聞いてるため自分もやりたい。 でも、そう言った経験がないため、話を聞きおれに頼んできたらしい。 正直、人選を間違っているような気がしないでもない。 デールはすごい顔で俺を見ているし、シーアも難しそうな顔をしている。 とは言えこの基地、娯楽がない。 カフェと言うのは素晴らしい考えではないだろうか

 

「まぁ、暇な時なら構わんだろう」

 

「ありがとうございます!」

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