ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
改めて404小隊のメンバーをウチの基地全員に紹介したものの、何故か俺が非難を受ける羽目に。 やれ、何の為に歓迎会開いたんだだの、きちんと仕事して欲しいだの、俺が悪いように言われた。 シーアと40がキチンと本部に不備があったと説明すると、見事に手のひらを返しならまた歓迎会をしようと言う始末。 とりあえず一番騒いだスコーピオンは、次に鉄血のハイエンドモデルを見つけたら一人で突っ込ませてみるかと思いつつ、歓迎会の話は無しにしておいた。 そもそも404のメンバーが要らないと言っているのだから、やる必要も無いだろう。 おもに騒いでいたのはスコーピオンやデールだったしな。 そんな風にいつもの朝の伝達を終え、司令室に戻り仕事を始める
「人望が厚いみたいですね、指揮官?」
「舐められてるだけだろう」
薄く笑みを浮かべ皮肉を言ってきたのはUMP45だ。 いつもなら副官はFALなのだが、今日からはUMP45に変更した。 そもそもFALは司令室に来た時に捕まえて書類の手伝いをさせていただけだしな。 40は俺の代わりに指揮官の仕事をやって貰うわけだし、シーアは作戦報告書のまとめや、書類の振り分けなどのアシスタントだ。 副官が決まってなかったので、ちょうどいいと言えばちょうどよかった。 UMP45の任務的にも、都合がよかったのだろう
「そんな事ないと思いますよ〜? 他の基地とかだと、どうもギスギスしていたりもしましたし」
「お前達が来たから、じゃないのか?」
薄く笑っているUMP45と顔を見合わせる。 互いに皮肉を言い合っているからか、空気がドンドン悪くなるが、それを気にするものはこの司令室の中にはいないと言う事だ
「トウラベ指揮官、45さん、喧嘩しないでください」
「すまんなシーア、次の書類を」
「ただ仲良く喋っていただけよ? シーアったら真面目ね」
「今のは仲良く喋っているとは言えませんよ...... こちらですトウラベ指揮官」
そんな風に注意を受ける俺とUMP45を見て、40はニコニコしていた。 ホントに何が楽しいのやら。 それとも、今の状況を見て喜んでいるのか
「それにしても、ここは他の基地と違いますね。 人形は割と自由ですし、衣食住キチンと整ってる」
「緩いの間違いだろう。 他の基地がどうだとか、そんなもの俺にとってはどうでもいい事だ」
「緩い、緩いかぁ...... 確かにそうかもしれませんね」
その言葉にどんな感情が込められているのかは知らないが、複雑な表情をするUMP45。 だがそれは一瞬で、次の瞬間には薄く笑い毒を吐いてくる
「まぁ、この基地にいる間は他の人形と同じように扱うさ、厄介ごとを起こさねばの話だが」
「指揮官、しつこい男は嫌われますよ?」
そう言ってそっぽを向くUMP45、その日の業務はそんな風に会話があり少し騒がしかった。
業務も終わり、一人で外に出て星を見る
「そろそろ出てきたらどうだ、UMP9」
「あちゃー、バレてたか」
悪びれもせずに笑顔で物陰から出てきたのはUMP9だった。 UMP45と司令室で仕事しているときは感じなかったが、一人になると視線を感じていた。 まぁ、盗み見た時UMP9と分かったのだが
「白々しい。 どうせ気付いているのも織り込んでやっていたのだろう?」
「うふふふ」
笑うだけで答えようとしないUMP9に何も言うことなく、空を見上げる。 UMP9は何故か隣に並び、同じように空を眺めていた。 それからどのくらいの時間が流れたかわからないが、不意にUMP9が話し始めた
「ねぇ、指揮官。 指揮官てさ、あの時の人?」
「あの時、ねぇ...... どの時か皆目見当もつかないし、昨日初対面のはずだな
「ふーん、なるほどなるほど」
真面目な顔で聞いてきたと思ったら、嬉しそうに笑うUMP9、そして
「ありがとね、指揮官。 これからは家族だ!」
何故か楽しそうに殴られた。 じゃーねーといいながら去って行くUMP9に困惑する
「なんだったんだアレ」
「さーねー、なんか意味があったんじゃないの? 9にとって特別な意味が」
「40か」