ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第53話

~UMP45視点~

 

「9、どういうつもりなの?」

 

副官の仕事も終わった夜、部屋で休んでいた9にそう問いかける。 この部屋は404小隊4人で使っているため少し狭いけど、他の二人または一人部屋よりは大きい作りになっている。 もちろん、盗聴や監視カメラに対する対策もしてある。 とは言うものの、あちらからは何もしないと言った通り、そんなものはなかったのだけど。 でも、いろいろな秘密を持っている私たちには、備えが必要だ

 

「どういうつもりって?」

 

本当にわからないのか、首を傾げながら聞いてくる9。 ここまで察しの悪い子ではないはずなのだけど...... そう思いながら、この頃の行動について聞く

 

「貴女の行動についてよ。 司令室での仕事中は私が監視することになっているはずよ? それなのにここ数日、指揮官にベッタリじゃないの」

 

私が困っているのをわかってほくそ笑む指揮官の顔が浮かぶがムカつくので考えないようにし、9に聞く。 ポカンとした顔をした後、納得が行ったのか笑顔になる9

 

「あー、そういうことだったんだね」

 

「任務を忘れるなんて貴女らしくないわね9」

 

笑い合う私と9。 でもどうしてだろうか、嫌な予感が止まらない。 知っている笑みなのに、どこかうすら寒い感じがする

 

「だって指揮官は監視対象じゃないから」

 

「・・・・・・9?」

 

「家族を監視するなんておかしいでしょ?」

 

動きが止まる。 9は今何て言った? 感情が乱れ、まともな思考が出来ない。 家族を監視? 誰が誰の家族? そんな私の状況を察したのか、それとも416自身が疑問に思ったのか、静観していた416が会話に入ってくる

 

「9、私の聞き間違いでなければ、あの指揮官が家族と言っていたように聞こえたのだけど?」

 

「だから、そう言ってるんだってば!」

 

もう!と本気ではないものの、怒っている9。 そんな9を尻目に、私に視線を向けてくる416。 どういう事だというまで見てくるが、私だってわからない

 

「あの男は404小隊ではないはずよ」

 

「もー、そんなことわかってるってば」

 

「なら」

 

「でも、あの人は私と言う存在を一番最初に認めてくれた人。 最初は気が付かなかったけど、ヒントはくれたしね」

 

「・・・・・・あの時、あの時のその会話はそうだったのね。 ならなんでそう言わなかったの!」

 

そう言いながら9に掴みかかる416。 そこまで来てようやくまともに思考ができるようになった私は、9から416を引きはがす

 

「45!!」

 

「落ち着きなさい416」

 

こちらに何かを言って来ようとする416を睨みつけ黙らせる。 そして9に向き直る

 

「9、どんな些細なことでも報告してと言ったはずよ」

 

「45姉と出会ったときのことだったし、べつにいいかなーって」

 

悪びれずに言う9に、内心舌打ちしつつ、注意をする

 

「それでもよ。 それで、あの指揮官が家族ってどういうことなの?」

 

そこから本当に嬉しそうに9が語ったのは、私や416と出会う少し前のこと、あの可笑しな二人組から受けた依頼の事だった

 

「あの二人があの時の依頼人? 二人とも違いすぎるわよ?」

 

「分からないけど、変装でもしてたんじゃないの?」

 

「変装って、貴女ね......」

 

416がため息つきそうになるもぐっとこらえ、こめかみを抑えていた。 確かに9の話を総合すれば、あの二人があの時の二人組と言う可能性は高いけど

 

「でもあの二人だとは」

 

「名前」

 

「?」

 

「指揮官は私の本当の名前を知ってた、それが証拠」

 

~UMP45 視点 end~

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