ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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いやー、イベント進まねー
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第57話

無線機を手に取り、全部隊に通信を入れる

 

「全部隊、聞こえるか?」

 

『こちらFAL、どうしたのかしら?』

 

『こちら第二部隊、stg44、どうかなされましたか指揮官?』

 

『こちら第三部隊、Gew43』

 

「この通信だが、相手に盗聴されていた。 こちらの作戦は最初から失敗していたんだ」

 

全部隊が絶句している。 とは言え、それで止まっている時間はない

 

「そして、大変残念な報せだが、我々は囲まれている。 相手は盗聴がバレた時点で後方に潜ませていた部隊を前進させている。 また、目標が居るとされる建物からは続々と敵が出てきている」

 

人形達からすれば絶体絶命のピンチだ、だがそんな事はお構いなしに通信を寄越してくるものはいる

 

『それで、指揮官は私達を絶望させるために、こんな通信を寄越したわけ?』

 

勿論FALである。 だが、FALも俺が諦めるなんてことは思ってもいないだろう

 

「そんなはずないだろう。 第一から第三部隊は作戦を少し変更する。 敵の数を減らしつつ、目標の潜んでいる建物に突入、敵ハイエンドモデルを発見次第足止めしろ、絶対に逃すな」

 

『で、ですが指揮官!敵の増援は!?』

 

「俺が出る。 お前たちは気にせず、目の前の事に集中しろ」

 

『はぁ!? アンタ何言ってるかわかってんの!?』

 

どうも新人達は心配性らしく俺の身を案じているようだが、そんなの関係なく指示を出す

 

「黙っていろ、これは命令だ。 速やかに作戦に当たれ。 それと、第四部隊はアイツに任せてある。 FALお前は一回この仮設の拠点に帰ってこい、すぐにだ。 FALの抜けた穴は、すでにM2HBを向かわせた。 合流次第作戦を」

 

『了解!』

 

隊長や新人達以外は返事をする。 タブレットを見れば直ぐに動き出したようだ。 これでイントゥルーダーの方は問題ないだろう。 たぶん40と404が動くだろうしな

 

「シーア、ここの指揮は任せる」

 

「トウラベさん......」

 

シーアは複雑そうな顔をしているものの、こうするしかないのが分かっているのか、何も言わない。 そんなシーアに苦笑しつつ、頭を撫でる

 

「なに、これくらいでは死なんさ」

 

「ですが、もしもと言うことも」

 

「ないな。 なーに、俺を信じろ」

 

そう言って少し離れ、四次元ポケットから武器を取り出す

 

「・・・・・・」

 

「それとも、安全なところに送り届けるか、そんなに時間もかからんしな」

 

「それは...... 出来ません。 トウラベさんからここを預かりますから」

 

「くくく、そうか」

 

意外にしたたかなシーアに驚きつつも、ちょうどきたFALに声をかける

 

「来たか」

 

「なにシーアを口説いてるのよ」

 

呆れ顔のFALに俺も呆れ顔でこう返す

 

「アホかお前は。 シーア、ここは任せる」

 

「帰還をお待ちしています、トウラベ指揮官」

 

そうして仮設の拠点を飛び出そうとしたのだが、出口付近で呼び止められる

 

「あ、ちょっと待てトウラベ!!」

 

毎回、整備や修復のためについてこさせているデールだ。 デールは俺を見つけると飛びかかってくる

 

「どういうことだ、今回のこれは!!」

 

「敵の方が上手だったということだ」

 

「あーもう!なんでお前はそんなに冷静でいられる!!」

 

俺を離したと思えば、自分の頭を抱えるデール。 忙しいやつだなと思いつつ、何故冷静でいられるかを答えてやる

 

「慣れだ、慣れ」

 

「指揮官、早く行きましょ」

 

待ちきれないのかFALが声をかけてくる

 

「もしお前が希望するなら、安全圏まで行ってやってもいいぞ? シーアはここに残るらしいが」

 

笑顔で言い放ってやると、こちらを睨んでくるデール

 

「残るに決まってるだろ!!僕がここからいなくなったら、誰が傷ついた人形の面倒を見るんだ!その代わり、今回は法外な値段をとってやる!!」

 

「元々だろうに」

 

「うるさい!」

 

そう言うと同時に去って行くデール、多分持ち場に戻ったのだろう

 

「まったく、行くわよ」

 

「あぁ、行くとしよう」

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