ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
終末を無事に終え、司令室に戻る。
この頃は書類仕事や指揮が忙しく、久しぶりに終末でモンスターを狩ったからか、調子に乗ってやり過ぎてしまった。 416は震えており、こちらを恐ろしいものを見る目で見ていた。 UMP9は俯いている為表情は分からないが。 あの終末狩りに慣れているFALが疲れて、途中から抜けたぐらいだったからな、今度からは自重できたらするとしよう。
さて、司令室に戻ったのはいいが、何故か無表情が二人いた。 Gr G11は相変わらず寝たままだが、二人に何があったのやら。
「話は終わったか?」
「あ、アコナイト!終わったよー」
俺が声をかけると無表情から笑顔になり、抱きついてくる。 それを軽くいなしつつ、UMP45に声をかける
「まぁ、話はこんなところだ、ゆっくり休むといい」
「はい」
さっきまでとは違い、今回は反応したようだ。 とは言え、ちゃんと話を聞いているのか、無表情の為判断できない
「どのように上級代行官殿に報告するのかは知らんが、穏便に済むことを願うよ」
「・・・・・・失礼しました」
司令室から出ようとする404の人形達の背中に声をかけるも、特に返事が返ってくることはなく退室して行った
「それで、何かあったのか?」
「ん? 何が?」
「そんな笑顔で俺を誤魔化せると思ったか40」
気配が遠かったのを確認して、40の顔を見ながら言うも誤魔化される。 だが、そんなんで誤魔化される俺でもなく、再度聞くと笑顔が崩れる
「・・・・・・少し45に酷いこと言ったかなって」
そう言って座っている俺に後ろから抱きつく40。 その様子を見てか、隣に控えていたFALが部屋を出て行こうとする。 そのまま出ていくのかと思えば、扉前で振り返り口パクで何かを伝えてきた。 貸し一よ、この借りは今度の休みに買い物に付き合えばちゃらよ、か。 俺の返事も聞かずにそのまま出て行ってしまったFALにため息をつきたくなったものの、そのまま堪えて話を続ける
「部屋に入った時の無表情だった理由か?」
「あー、45無表情だったもんね」
「お前もだ、40」
「え?」
まさか自分もと思っていなかったのか、驚いた声を上げる40。 でも、納得したのか苦笑していた
「あはは...... まぁでも、そう言う事なのかな」
抱き着く力は少し強くなり、その体は少し震えていた
「アコナイトの言う通り、やっぱり45のこと気にしてるみたい。 今日もさ、伸ばされた手を取りたいって、45のこと助けてあげたいって思っちゃったんだ」
「なら、45の方を選択すればいい話だろ」
「それはだめ。 それだけはだめ」
抱き着く力は強くなり、少し苦しいほどになる。 とは言え、別に苦でも何でもないのだが
「そもそも、だ。 俺みたいな人間に、そう言う相談はするものでもないだろう」
「相談...... ではないかな。 たぶん、アコナイトに聞いてほしかったんだと思う、あたいの胸の内を」
「そう言うのも含めてだ」
一度40を離れさせ、40と向き合う。 どうやら泣いていたようだが、気にせず話し続ける
「俺たちは何時だってやりたいようにやってきた。 なら、これからもそのようにやっていくだけだ」
不安げに揺れていた瞳は、俺の言葉を聞くなりポカンとしたものになる。 本当に、こいつはよく表情が変わる。 それを少し面白く思いながら、頭を撫でる
「やりたいように...... ふふ、そうだね!」
ようやく見せた笑顔は、いつものように暖かな笑顔だった