ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
第66話
今回の作戦の書類の提出も終わり、通常通りの業務に戻った。 とは言うものの、イントゥルーダを倒したことによりこのS9地区もかなり手広い地区になってしまった。
エルピーダ指揮官は配属された新人達の教育で大忙しらしい。 俺やエルピーダ指揮官は本部で研修を少しやり、S9に配属され、後はご勝手にみたいな感じであったが、エルピーダ指揮官がそれでは新人たちが右も左も分からず苦労すると本部に提言して、今回の実地での新人教育になったようだ。 これが上手く行けば、他の地区でもやるとか。
なので、俺の基地はその新人研修が終わるまで手広いS9をパトロールしなければならない。 一応四部隊あるので、ローテーションを組めば1日で終わらないこともない。 一応新人研修をやっているとは言え、ホープ指揮官もパトロールの人員を出してくれている為、無理なくやっていけてる。
なので、適当に仕事を分配しつつ、俺は暇な時間を作り厨房に来ていた。 もちろん、スプリングフィールドに頼まれていた料理を教える為だ
「大概はレシピ通りに作れば味はそんなに変わらないと思うがな」
「確かにレシピ通り作れば美味しいでしょうけど......」
「そもそもお前は余り料理を作った経験がないのだろう? ならレシピ通りに作れ、初心者がアレンジを加えると碌なことにならんからな」
「うっ」
俺は視線を移動させ、食堂の机に突っ伏しているスコーピオンを見る。
スプリングフィールドも俺に釣られてスコーピオンを見ると、言葉に詰まっていた。 スコーピオンがこうなったのは、自分の食い意地とスプリングフィールドの料理を食べたからだ。 偶然通りかかったスコーピオンを呼び止めたのは俺だが、誰の料理かを気にせず食べ、挙げ句の果てあきらかに食い過ぎのはずなのに俺の作った料理まで食べていたのだ。 まぁ、スプリングフィールドの料理を食べていた時はあー、とか、うーん、とか微妙な声を出していたが
「何個かはいい線言ってはいたが、やはり最初はレシピ通りに作った方がいいだろう」
「・・・・・・そうします」
エプロンを外しつつ、厨房の中から出る。 俺のように食べたら吐くようなものが出来ないだけマシだろう。 そもそも、こんな面倒な工程を踏まなくても、すぐに料理できたわけだが。 少し懐かしく思いながら、とりあえずスコーピオンの様子を見てみると、少し苦しそうだが、寝ている。
スプリングフィールドも休憩なのかエプロンを外し、コーヒーを淹れたようだ。 俺に一つ差し出し、座るように勧めてくる。 スコーピオンの隣に腰を下ろし、スプリングフィールドは対面に座る
「コーヒーは相変わらずいい出来だな」
「少し含みを感じるのですが...... 本部に居た時少し同型に習ったんです」
苦笑しながらコーヒーを飲むスプリングフィールド。 その時に料理とかも教わればよかったんじゃないかと思いつつ、俺も一口。 そんな風にまったりと時間を過ごしていたのだが、スプリングフィールドは俺に何か用があるのか、チラチラとこちらを見ていた。 言いたいことがあるなら言えばいいだろうに、そう呆れながら聞いてみた
「何か用があるんだろう?」
「えっと、この間の作戦のことで、少し......」
「で?」
「指揮官のことは本部で少し聞きました、元傭兵だとか。 でも、それでもあの鉄血の大群に先陣切っていくのは......」
「普通なら、な。 俺は他の指揮官と比べれば、かなり異質な存在だ。 慣れろ」
「えぇ......」
スプリングフィールドは引いているようだが、そう言うものなのだ。 事実
「そもそも、私たちと初めて会ったときなんか戦場のど真ん中だったからね」
「スコーピオンさん」
「もう大丈夫そうだな」
起きたスコーピオンが話に加わってくる
「いやー、何ていうか食べすぎたね! ともかく、私たちから言わせれば、指揮官が直接戦った方が一番早いと思うよ? その場合、私たちの出番がなくて困っちゃうけどね!」
「だ、そうだ」
「でも、指揮官は一人しかいないんですし...... 私たちはバックアップがありますが、指揮官には......」
「うーん...... そもそも、指揮官が死ぬとことか想像できないんだけど」
「そもそも、そう簡単にくたばるんだったら、とっくの昔にくたばってるな」
結局、この話し合いは平行線だった
最後はなんか無理やり、すみません!