ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
新人研修も少しずつ終わり、ウチの基地のパトロール範囲も通常のものに戻り始めていた。
なのでこれを機に、部隊の再編など色々な事をやりたいので、パトロールなどの通常業務をこなしつつウチの基地に所属する人形の実力を再度測り直していた。 大規模な作戦から、荷物の護衛など、様々な任務をこなしている為、皆練度が高い。 個々のバラツキはあるものの、そこをバランスよく組み合わせるのも指揮官の仕事だ。
そう40が言っていただけなのだが
「・・・・・・」
「・・・・・・」
その中でも、今回は成績が伸び悩んでいる者たちを別々に呼び出した。 今回はIWS2000だ。 IWS2000は自分で訓練等をやっていたはずなのだが、今回の成績はいまいちだった
「そんなことは無いとは思うが、一応聞いておこう。 どうした、調子が悪かったのか?」
他の基地ならまだしも、ウチの基地ならあり得ない話だ。 気持ち的な浮き沈みはあるだろうが、整備なら天才であるデールが居る。 アイツは俺が嫌いだが、人形に関してはそんな事を持ち出すようなものではない
「ええと、あの、その.......」
言葉をつまらせるIWS2000、自主練も積極的に取り組んでいるし、数は少ないものの、この基地所属のライフルの先輩に実戦の事を聞いたりしている。 その中でこの結果だ、本人が一番納得していないだろう。 今にも泣き出しそうなIWS2000だが、その理由を俺は知っている
「ふぅ...... お前が自主的に訓練場などで訓練をしているのは知っている、他の人形から報告も上がっていたし、俺も何度か見かけたからな」
「・・・・・・」
俺がそう言うと、何故か泣き出してしまった。 この娘は何を想像したのか...... 兎も角このまま泣かせたままでは、FALからの視線がマズいので話を続ける
「勘違いをするなよ? 別にIWS2000、お前をどうにかするつもりはない。 ただ、お前のやっている訓練は自分で考えたものか?」
「ぐす...... ええと、そうです。 一応先輩にもアドバイスを求めましたが」
「そこだ。 お前の銃は、少し特殊だ、スキルも含めてな。 だから、自分の訓練法だけではどうしても限界が出る。 そこでこれだ」
そう言って取り出したのは、訓練資料と言うものだ。 俺もよく知らなかったのだが、人形のスキルも段階的に機能を開放していくらしい。 人形が指揮官がそればかりに頼らないように、とか、練度の低い人形だと十分に扱えないだとか、色々な理由があるようだが。 この訓練資料というものは、その段階的に機能の解放を色々とすっ飛ばし、本来の機能を使えるらしい。 もっとも、それは指揮官の許可が必要だとか。 本部が情報を流さなかったのか、それとも俺が聞いていなかっただけか、ともかくエルピーダ指揮官が教えてくれた
「それは、訓練資料ですか!?」
「これをお前にやろう」
「で、でも......」
「なに、お前が頑張っているのは知っている。 これは俺からのささやかなプレゼントだ。 これを使い、みんなのために役立ててくれ」
「みんなのために.......」
俺から訓練資料を受け取ると、それをじっと見つめるIWS2000。 やがて
「指揮官の期待を裏切らないように頑張ります!」
そう気合を入れて、司令室を出て行く
「ふぅ、こういうのはガラじゃないな」