ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
次に司令室に呼んだのはWA2000だ。 この間の作戦から勝気な態度は実を潜め、どうも俺を避けているような気がする。 心当たりはありまくりだがともかく、話し合いの場を持たなければならないのは確かだ。 本人がどうしたいのかも含めて、な
「失礼します」
ノックが聞こえ入室を許可すると司令室に入ってくるWA2000
「今回呼び出した理由がわかるか?」
「いえ......」
そのWA2000の答えに、傍で控えていたシーアが資料を渡し、説明話始める
「こちらの基地に配属された時、実力を測るという事で色々やりましたよね? 1枚目はその時の記録です。 2枚目が今回のものになります。 WA2000は前回と今回で余り結果に差が見られなかったので今回のこの話し合いになります」
「・・・・・・」
一枚目と二枚目を見比べ、余り差がないことが分かったのかすこし落ち込んでいる。 とりあえず話を聞かなければな
「それでどうした? 無いとは思うが、一応聞いておこう、不調でもあったか?」
「不調は別に......」
「だったら手を抜いたか? まぁ、性格的にあり得ないと思うが」
「なっ!? 馬鹿にしないで、そんなわけないでしょ!」
「なら、この結果は? 確かに人形によって結果はバラバラだが、皆それなりにいい結果を出しているぞ? 新人という事を加味しても、俺の予想ではもう少し良い結果を出してくれると思っていたんだが?」
そう俺が言うと唇を噛み締めるWA2000
「もう一度やるならやるで構わんぞ? お前と同じようにステアも今回結果が良くなかったのでな、近々実力を再度図るつもりだ」
「私は......」
どうも迷っているようだ。 ふむ、完全にやる気をなくしているようではないようだが
「どうするんだ?」
「その前に、ずっと聞きたかったの。 私は殺しのためだけに生まれてきたって、よく言ってた。 そのことは今もその通りだと思ってるし、間違っていないと思う。 でも、この間の作戦で私たちよりもよっぽど指揮官の方が......」
「殺しのために生まれてきた存在だと?」
俺の言葉に頷くWA2000。 まぁ、殺してきた数も年数も俺のほうが上だ。 時には容赦なく、時には慈悲深く、殺し方だって色々な殺し方をしてきた。 だから俺のような存在を見て、自身のアイデンティティが失われたと思ったのか
「まぁ、そうかもしれんな。 世界を渡り歩く都合上、そうなるべくしてなったとも言える。 もはや、今更何も感じないしな。 とは言え、だ。 それは俺の話であって、お前には関係のない話だろう。 お前は、自分が思ったようにやればいいんだ」
「自分で思ったように?」
「別に俺が居たからと言って、お前の役目、殺しのために生まれてきたのは変わりないだろうということだ」
「それは、そうだけど」
どうも釈然としないのか、微妙な顔をするWA2000
「それで、話の続きだ。 やるのか、やらないのか?」
「・・・・・・はぁ。 やります、やってやるわよ!見てなさいよね、指揮官、次はいい結果を叩きつけてやるわよ!」
「楽しみにしていよう」
話したことでスッキリしたのか、すこし元気になったWA2000は司令室を出て行った
「なんというか、凄かったですね......」
「まぁ、何時ものことだな」