ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第四章 幕間
第75話


~UMP45 視点~

 

「はい、はい...... それでは。」

 

通信をしていた無線機の電源を切る。 

こうやってグリフィン本部に連絡をとっているのもあの指揮官にはバレバレなのだろう。 それでも泳がせているのは、決定的なことを報告していないからなのか、それとも本当にグリフィン本部を相手にしても平気だからなのか。 

デールからのタレコミが本当だとすれば、指揮官はエクスキューショナーと最近の作戦で倒したとされたイントゥルーダの二体のハイエンドモデルを所有している。 いや、そもそも行方不明になっているスケアクロウやハンターなども所持している可能性がある。 

416の話によれば、40のハッキング能力は私が知っていた時よりもかなり強化されている。 その40の能力が有れば、鉄血のハイエンドモデルの信号なども偽装可能だろうし

 

「こんなところに居たのね」

 

「416」

 

私を探していた訳ではないのだろうけど、私を見つけて話しかけてくる416

 

「それで、何をしていのかしら? ウチの腑抜けた隊長様は」

 

「別に、今度の呼び出しでこれまでの報告書を提出しろって言われただけよ」

 

「・・・・・・腑抜けた、と言うところには反応しないのね」

 

「・・・・・・別に。 貴女がそう感じたのなら、そうなんでしょ?」

 

416の皮肉にもあまり取り合う気になれない。 空を見上げてぼーっとしていると、突然胸倉を掴まれる

 

「アンタがあの40に何を言われたかは知らないけど、しっかりしなさいよ!見ていて不愉快だわ!!」

 

「それなら、見ていなきゃいいじゃない。 404はもはや機能していないも同然よ。 9はパトロール任務の時以外指揮官の所だし、G11は寝たまま...... なのはいつも通りね。 貴女が抜けても、何も問題ないじゃない」

 

「本気で言ってるのかしら? 9が指揮官の所に言ってるのは、貴女の為でもあるのよ! 自分が強くなれば貴女や404を守れるって。 そこに指揮官達が入っているのは疑問だけど、全ては未来の為に頑張っているのよ!! それを、アンタは!!」

 

好き勝手に言う416に腹が立ってくる。 9が私達のため、404や未来の為に頑張っているのは知っている。 でも、それを、一番過去を引きずっている416に言われたくない

 

「それは416だって同じでしょ?」

 

「っ!?」

 

お互いに睨み合う時間が続く。 当たり前だろう、416にとって一番触れられたくないことを触れられたのだから。 でも、幾ら腑抜けているといっても私にだって言われたくないことはある

 

「なるほどね、腑抜けていても口だけは回るようね」

 

「褒めたって何も出ないわよ」

 

睨みあう時間が続くも、誰かが近づいてきている。 角から姿を現したのは

 

「あれ~? 45と416? 何やってんの?」

 

40だった

 

「40。 ッチ、別に何も」

 

「舌打ちは酷いんじゃないかなー、嫌われたものだね」

 

たはは、と言いながら416の態度に苦笑する40。 その様子を見て、苛立ちを隠そうともせずかみつく416

 

「ええ、嫌いよ。 そのわざとらしい態度、どうせ私たちを監視してたんでしょ?」

 

「別に監視なんてしてないよ。 確かにドローンは飛ばしてるけど、ピンポイントで45や416を見てるわけないでしょ?」

 

「どうだか。 ともかく、45、アンタが私たちの隊長ということを忘れるんじゃないわよ。 それでもなおその態度なら」

 

そう言って去って行く416。 隊長か。 いつの間にかこんな役割になっていたけど、もういいんじゃないかな。 私より416の方が優秀だし、私なんかじゃなくても

 

「それは逃げてるだけだよ45」

 

「っ!?」

 

顔を跳ね上げる。 厳しいけど、どこか優しさを感じさせる目で40がこちらを見ている。 今の言葉は

 

「大丈夫、アンタはあの時選べたんだから。 だから今回も、ちゃんと選べるよ45」

 

「でも.......」

 

確かにあの時は選択できた、大切なもの(40)を犠牲にして。 なら今回も大切なものを? そう考えると、踏み出せない。 今度は404小隊(家族)を失うかもしれない

 

「それなら、失わないように強くなればいい。 あたいだってそうしてきたしね。 あたいが出来たんなら、45も出来るよ。 それでも力が足りないなら、アコナイトを頼ってみればいいんじゃないかな」

 

~UMP45視点 end~

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